2025年3月発売
自分の身の上と文学仲間の動静を綴る傑作 --庄太の一枚看板みたいな私小説は、いまだに彼の頭へこびりついており、忘れた時分に作品も発表している。今後共、世間にもて囃されるようなものは覚束ないにしろ、片隅でコツコツ書いて行きたい、あぶれ者の自慰行為に似た執念は、相当のようであった。-- プロレタリア文学が一世を風靡し、短い文芸復興期を挟んで、戦争文学が主流になっていく戦前・戦中期。どの波にも乗れず、講演の抄録や短い文芸批評、地方紙の埋め草原稿などで糊口をしのいでいる小川庄太は、東京でやっていけなくなると故郷の小田原に戻り、実家が持つ物置小屋で寝起きしていた。やがて、他人のものに手を出すまでに困窮し、軍隊に入るか、牢に入るか、というところまで追いつめられて……。 自分と家族の身の上を縦軸に、文学仲間の動静を横軸にして淡々と綴る見本のような私小説。宇野浩二、中山義秀、田畑修一郎、火野葦平らが変名で登場し、文壇の裏事情が垣間見える傑作。
長崎を舞台に地を這うように生きる人を描く 「おれにまで長崎のことをかくそうとする。おれたちが浦上を歩いた時、お前はなんというた。ここも火、あそこも火じゃった。ここはもうのっぺらぼうで、足にまきついた電線をとったら髪の毛のようにふわっとしとった。あん時いうたことは、みんな嘘だったとか……」 戦時中に長崎の炭鉱で働いていた朝鮮人女性、原爆被害者たちが人たちが集まる海塔新田、原爆症をおそれる人、被差別部落出身者ーー。さまざまな立場の人間が、それぞれのエゴをむき出しにしつつ、地を這うように生きる人たちを描く表題作「地の群れ」を中心に、戦争に赴く若者が「ガダルカナル戦詩集」を輪読する同名の短篇、身を寄せ合うように生きる隠れキリシタンの集落に、原爆症の魔の手が忍び寄る「手の家」など、いずれもずしりと読み応えのある4篇を収録。
「白峯」「菊花の約」などで知られる上田秋成の古典「雨月物語」を下敷きにし、近未来を舞台に人間の業と怪異と家電(?)を描いた不思議で恐ろしい九つの短編集。 ・大企業「シラミネ」の経営者はデジタル遺影を片手に亡き祖母の思い出を語りはじめ……(「シラミネ」) ・オンライン空間「Kikka」の中で出会ったアカナと共に、ゲームの世界大会を目指す祐介だったが……(「キッカの契り」) ・見合いの席で、正太郎はから古めかしい炊飯器を見せられる。その炊飯器には曰くがあるようで……(「キビツの釜」)
吉田茂少年が、大磯の地で、徳川の忠義の士に襲われた! 夏休みをのんびり過ごすため、別荘・松籟邸に滞在している間の出来事である。 時は明治27年(1894)、日清戦争前夜、世の中では物騒な事件が頻発していた。 外相・陸奥宗光による最強国イギリスとの命懸けの駆け引きが成り、不平等条約改正にこぎつけた日本だったが、まだ徳川の世をひきずり、不満を持つ輩も多かったのである。 茂の危機を救ったのは、謎の隣人・天人(あまと)。茂は天人を慕い、天人も茂のことを気にかけてくれていた。 そんなある日、茂は大磯に滞在する陸奥宗光夫人・亮子から、天人の壮絶な前半生を明かされる。天人と亮子の切っても切れない関係を聞いた茂は……。 虚と実を巧みに織り交ぜた、明治冒険小説第二弾!
心に隙間を抱える人間のもとに現れる薄汚れた金の懐中時計。そこに刻まれた髑髏に血を吸わせると、持ち主の願いを必ず叶えてくれるという。しかし、もたらされたものは恐怖と絶望の連鎖だった…。 愚かな人間が地獄に囚われるさまを描いた阿泉来堂史上、最恐の連作短編集。 悪夢の深淵 騎士の誤算 傷ついた彼女 孤独のアイビー 復讐と再生の夢
森永卓郎氏。2025年1月、死去。 自身のライフワークだった寓話創作。その遺稿集、出版。 日本社会のタブーに「寓話」で斬り込む。命を賭けた衝撃の問題作28話! イソップを超えて、100年後、1000年後まで生き残る物語。 この世の中には決して触れてはいけないタブーがあります。 本書の28の寓話では、自分の目でみてきたタブーを書きました。 アニマル国、アニマル村のブタさん、イヌさん、ライオンさん、ハイエナさん、など動物たちが直面しているのは、現代社会が抱えるさまざまなタブーです。 真実に無知ではいけないから、 世の中の「ほんとうは怖い真相」を書きました。 本書で私が書いたのは、現状を打破するストーリーです。 〔1章 知ってはいけない〕 ・撃ち落とされたプテラノドン ・ネズミーバーガーの正体 ・オオカミ解説の正体 ・ニシキゴイは見ていた ・エビとカニのPK戦 ・凶弾に倒れたライオン王 ・猛獣レストラン ・ハイエナ王と呪術師 ・アニマル・トラフ大地震 ・来年の桜は見られない 〔2章 無知ではいけない〕 ・犬笛で動くメディア ・仕事は宗教家 ・フェレット弁護士がかざすルール ・熱帯魚挟み撃ち ・南の島の三匹の子豚 ・都会に出てきた三匹の子豚 ・ピンクの子羊 ・おばあといびき ・おばあとタバコ 〔3章 見てはいけない〕 ・王様が考えた口減らし ・コスパ良ければ強盗も ・マントルまで掘れ ・ゴールドラッシュ ・マンドリルの心変わり ・原爆ピカドン ・バスキアがやってきた ・プライベートジェット ・南の島の白い砂
お願い、わたしを捜さないで……! それは、愛するふたりを守るため。 旅先で事故に遭い記憶をなくしたセイディは、長身でハンサムな男性 クインと熱い恋におちた。そして幸福の絶頂で赤ん坊を産んだ瞬間、 突如、記憶が甦ったーー家政婦として雇われていた屋敷で、 偶然殺人を目撃して命を狙われ、身を隠して暮らしていたのだと。 愛するクインに真実は告げられない。セイディは黙って姿を消した。 生まれたばかりの赤ん坊とクインに、たった1枚メモだけ残して。 〈行かなければならないの。わたしを捜さないで。愛してるわ〉 幸せだった日々の思い出を胸に、つらい別離を彼女は耐え抜いた。 4年後、ついに事件は解決し、再会の夢は叶った。だが皮肉にも、 仕事で成功し大富豪となったクインに金目当てと疑われて……。 最愛の男性とのベビー誕生、幸せを引き裂く過去の記憶、悲しい別れ、そして苦い再会ーードキドキとハラハラが盛りだくさんな展開! 奇才アビー・グリーンが綴る、波瀾に満ちたヒーローとヒロインの運命の逆転劇に、ページを繰る手が止まりません!
私と赤ちゃんは日陰の存在でもいい。 あなたが我が子と認めてくれれば。 ヴィクトリアがサンドロというすてきな男性と一夜をともにしたのは 横暴な夫との死別後、新しい一歩を踏み出したかったからだった。 前の結婚では子供ができなかったのに、妊娠するとは思わなかった。 サンドロに知らせようとした彼女は仰天した。彼は王族だったのだ! 宮殿からの返答は非情なものだったーー “経済的な援助はするが、今後いっさい会おうとするな” 赤ん坊と生活していくため、ヴィクトリアは条件をのむしかなかった。 だが1年9カ月後、突然サンドロが彼女の家を訪ねてきた。 「僕は妊娠も出産も知らなかった」そして母と子を国に連れ去った。 華々しい日本デビューを飾った大型新人作家の第3作をお届けします。ヒーローから「国に連れてきたのは君と子供を守るため」と言われたヒロイン。現実的な解決策として結婚を提案されますが、承諾できません。それは愛のない結婚に傷ついた過去があるから。
身代わりの花嫁をさらったのは、 成りすましの花婿だった。 ニコラのもとに、頬を涙で濡らした友人が駆け込んできた。 彼女には結婚を約束した恋人がいるのに、彼女の後見人である 富豪ルイースから、無理やり花嫁になるよう迫られているという。 なんて傲慢な人なの? 酷すぎるわ! ニコラは友人を救うため一計を案じた。迎えに来たルイースの車に 友人の身代わりとして乗りこみ、隙を見て逃げ出そうというのだ。 ところが花嫁を迎えに来たのは、彼のいとこのラモンだった。 ハンサムで優しいラモンに、ニコラの胸は高鳴るが、 じつは彼こそがルイースで、花嫁が偽者と気づいた彼は怒り、 ニコラに強引に結婚を承諾させると、彼の“蝶の館”へ連れ去った。 ハーレクイン・ロマンス黎明期の、クラシックな香りが漂うロマンスをお贈りします。サラ・クレイヴンの多彩な魅力が詰まった、ミステリアスな群像劇は読み応えも十分です! タイトルにもなっている、ヒーローの屋敷である“蝶の館”の由来も明らかに……。
今さら援助なんていらない。 必要なのは、誠実さと愛。 ハイランド地方に暮らす村娘リオーナは1年前、 アメリカから来たとびきりハンサムな大富豪キャメロンと恋におちた。 繰り返し愛を口にし、一緒にアメリカに来てくれと誘う彼を信じて、 その気になったリオーナは言われるままに仕事も辞めた。 なのに、彼はある日突然姿を消し、二度と戻ってこなかったーー 彼女のおなかに、愛し合った証を残して。 今、生後5カ月の息子を独りで懸命に育てるリオーナの前に、 忘れもしない薄情なキャメロンが再び現れ、訊いた。「僕の子なのか?」 どこかで私に子供がいることを聞き知って、確かめに来たのね……。 ごみのように捨てられたつらさを胸に、リオーナは答えた。「違うわ」 キャメロンが息子の父親だということをどれだけ否定してみても、父と子は否定しようがないほど瓜二つ。結局、彼は息子を婚外子にしないため、結婚して半年だけボストンに住むようリオーナに迫ります。さもなくば養育権を争うという彼の脅しに従うほかなく……。
魅力的な傲慢富豪との別居は、 ある日突然“時間切れ”にーー 「私の息子は記憶喪失になったのよ! なんとかしなさい!」 事故に遭った大富豪ハビエルの病室で、姑が医師に向かって叫ぶのを、 イギリスから急ぎ駆けつけたエミリーは呆然と見つめた。 19歳で結婚したが、スペインでの孤独な結婚生活に耐えきれず、 ロンドンに戻って大富豪の夫ハビエルと別居して6年。 毎日彼を想い、いつか迎えに来るのを待ったが、時は無情に流れた。 そして今、事故の知らせを聞いて病院に飛んできたエミリーは、 ハビエルがうわごとのように彼女の名を呼ぶのを聞いた。 にわかに状況を理解できずにいたエミリーに、医師が説明する。 「ここ数年分の記憶が白紙状態です。奥様がそばについていてください」 エミリーの異国での結婚生活を孤独なものにした一因である鬼姑は、気に食わない嫁を視界から閉めだしてそこに存在しないかのように振る舞い、彼女を傷つけます。けれども、夫ハビエルの妻を見つめる視線は対照的で……。『億万長者の知らぬ間の幼子』の関連作。
完璧な秘書の唯一のミスは、 ボスに恋してしまったこと。 若くして夫を亡くしたスージーは、イギリスの田舎町で秘書として 懸命に働いていた。そんな彼女に突然、朗報が飛びこんでくる。 世界的な実業家ウルフ・バイナーから声がかかり、彼の秘書に 抜擢されたのだ。ファーストクラスで世界を飛び回り、ホテルは 常に5つ星。ボスのお忍びのバカンスへも同行する── スージーの地味な暮らしは一変し、気づけば、世界中に 愛人がいる独身主義のウルフにすっかり心を奪われていた。 ある日、彼に誘惑されたスージーはついに一夜を共にしてしまう。 だが翌朝、夢見心地の彼女にウルフは厳しい言葉を投げつけた。 「僕を騙そうとしたのか? まさかバージンだったとは……」 ハーレクイン・ロマンスの重鎮アン・ウィールが描く、ボスと秘書の古き良きロマンスをお楽しみください。若くして結婚し、寡婦となったヒロイン。半身不随の亡夫とは清い関係のままでしたが、それをずっと秘密にしてきた彼女の切ない心情が胸に沁みます。
彼の期待に応えたい。 一生懸命になるうち、いつしか恋を……。 弟の学費を稼ぐため、イゾベルは個人宅に派遣される看護師として、 私生活の時間を犠牲にしながら仕事に励んでいる。 今度の雇い主は、壮大な屋敷に住むハンサムなドクター・ウィンターで、 彼の養育係だった脚の不自由な老婦人をイギリスに呼び寄せたいという。 ところが、ドクターはイゾベルを一目見て顔をしかめると、 若すぎて不適格だと決めつけ、年配の経験豊富な看護師がいいと言った! 私は弟のために、どうしても働かなくてはならないのに……。 断られる覚悟をしたイゾベルに、ドクターが憂鬱そうに告げた。 「紹介所に相談したが、代わりはいないらしい……君を雇うしかないな」 後悔はさせませんと応えた彼女とは対照的に、彼は硬い表情のままで……。 老婦人を迎えに行く途中、スウェーデンを観光する機会に恵まれますが、ドクターは依然としてイゾベルにつっけんどんな態度をとります。けれど、絵葉書を買うお金がない彼女に代金を差し出してくれたり、湖をゆっくり眺めていてもせかさずにいてくれたり……。
金で片をつけようとして音信不通になった 彼女が産んだ子は今、どうしているだろう? 父の顔を知らず母に育児放棄されたメリーは、 伯母の助けで勉学に励んで大学を卒業後、巨大企業の社長で ギリシア富豪アンゲルのアシスタントに採用され、彼と恋におち、 やがて純潔を捧げた。だが妊娠を告げる前に、解雇されたのだ。 そして生後半年の幼い娘とつつましく暮らしてきたのに、 突然アンゲルが現れ、メリーに選択を迫った。 「僕との結婚に応じるか、娘の親権を法廷で争うか」 娘には父親が必要だわ。でも……本当に結婚していいの? 身勝手で傲慢で、プロポーズ前日、美女と戯れていた男性と。 メリーは悩んだすえ、一つ条件を出す。 結婚したらほかの女性とは縁を切ってほしいというメリーの望みをアンゲルは承諾。驚いたメリーは思わず結婚に応じます。初めて我が子と対面したアンゲルは……? 〈ハーレクイン・ロマンス・プレミアム〜リン・グレアム・ベスト・セレクション〜〉第3弾!
きみを独り占めしないと気がすまないーー 激愛と情熱のシンデレラ・アンソロジー! 魅力的な傲慢ヒーローが、純粋だけれど芯のあるヒロインの胸を熱く激しく高鳴らせる物語を3篇集めました! まるで映画やドラマのような展開で恋のドキドキとハラハラを楽しませてくれる“ハズレなし”の名作家リン・グレアム他、HQロマンスで大活躍の作家陣。
大作家アン・ハンプソンの巻末付録、必読! 自伝的エッセイ&全作品リスト 北米ロマンス界の重鎮ダイアナ・パーマーと名作家アン・ハンプソンの豪華アンソロジーです。巻末にアンの自伝的エッセイと全作品リストを掲載!
東京湾臨海署刑事組対課強行犯第一係、通称・安積班のメンバー須田巡査部長が、臨海署管内にあるスナックのマスターから、ミカジメ料を要求されたと相談を受けた。 安積と須田は暴力犯係の真島係長に相談し、見回りを強化してもらうことに。 一方、管内で立て続けに傷害事件が発生する。 湾岸エリアが物騒な空気に包まれる中、交機隊の隊員が、速水小隊長の様子がおかしいと安積に相談にきた。 心配に思う安積のもとに、速水が救急搬送されたとの連絡が入って……。 次々と起こる傷害事件。その目的は何なのか。 市民と、信じる正義を守るため、臨海署のプライドをかけて、安積たちはかつてない戦いに挑んでいく!
いま花開く韓国詩歌 韓国伝統の抒情詩型である「時調」のエッセンスを受け継ぐ4詩人の作品64首を対訳で紹介。現代韓国に生くる人々の魂の響きがわれわれを揺さぶる! 「本書は、時調文学の豊穣を、その一端に過ぎないが、その一端だけでも垣間見ることを許してくれる。まさに至福である。多くの読者がこの至福に今後与れることを、心より願ってやまない。」(堀田季何「時調文学の豊穣を垣間見る」より抜粋) 言葉の時間 四人の時調と翻訳の出会いと響きーー前書きにかえて 安修賢 時調文学の豊穣を垣間見る 堀田季何 時調翻訳の美学と可能性ーー世界文学への歩み 藤本はな ・時調四歌仙作品集 時調四歌仙の扉を開く 詩人(孫澄鎬)/稲束(李垙)/歯磨き(卞鉉相)/吊り橋(鄭熙暻) 孫澄鎬の時調 鍍金時代/猫の爪/水平線/恋の傾き/淡々たる視線について/払い戻せぬ話/お悔やみ/裂け目/木蓮の菩薩/島/器/ふと/突然/月光の椅子/共存 李垙の時調 詩/飛び石/墨/玄関/大工の張さん/梯子/赤き熟柿/椿の花/ハリネズミ/土留めの壁/雨後/じょうろ/ジャンケン/出棺/大雪警報 卞鉉相の時調 正面衝突/藍色の空を見上げる/半月/いいな!/眠気の隠喩/恋/鉄道/クレジットカード論/化石の言葉/電気溶接/俄か雨/流れ星/潭陽/風鈴/家族 鄭熙暻の時調 古びた扇風機/ポスト・イット/昼寝/スプリンクラー/日曜日/クリルオイル/滝/天気予報/木蓮/肘笠雨/星評価/ドライバー/百合/復元 12-粒子状物質/竹の子 時調ルネサンスと時調の在り方をめぐって 安修賢 時間の翻訳、時調と人文学のコラボーー後書きにかえて 安修賢
「小説家になろう」にて四半期1位獲得!(歴史ジャンル、2024年2月1日時点) 第6回アース・スターノベル大賞ノベル入選作! 織田つや。織田信長の叔母であり、命じられるままに政略結婚し、そのたびに夫に先立たれた悲劇の女性ーー 四度目の結婚の最期は敵と通じた裏切り者として信長に無惨に処刑された。 二一世紀に生まれ変わったつやは、そんな前世を抱えながらも歴女としておひとり様ライフを満喫していた。しかし、ひょんなことからまた戦国時代に舞い戻ってしまう。 「もう処刑も結婚もイヤ! この時代でも自由気ままなおひとり様ライフを過ごすんだから!」 この時代でもおひとり様ライフを満喫するために、つやが思いついた作戦はなんと“神降ろし”⁉ スサノオノミコトの巫女を自称し、二十一世紀の知識を駆使して領地や農業改革、さらには軍師としても名を馳せはじめーー 舞い戻り悪役令嬢が現代知識で有能家臣を揃え、富国強兵する痛快活躍譚開幕! ※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です。