2025年5月30日発売
侯爵家当主で鬼人のロイに買われた「渡り人」で奴隷のリンは、ロイから無条件に可愛がられ、屋敷の鬼人たちからも大切に扱われることで、閉ざしていた心を開き始める。奴隷の証であった首輪から解放され、自分の意志でロイの伴侶として生きることを決意したリン。新人使用人のくせに高飛車な翼人ハーフのアーマドとぶつかることで、この世界での自分の存在価値に向き合い、ロイとの絆をより強くしていく。そんな折、異世界召喚されたときには見向きもされなかった王宮から、渡り人を探しているという報せが入り、リンとロイは王宮へ出向くことになるが…?
気づくと異世界のとある国の王子・オルガに転生していた俺は、どうにかして過酷な王位争いから降りるべく、大国の皇帝が新たな側室を探しているらしいという知らせを聞いてある決意をしたーー「命をとられるくらいだったらその皇帝に尻を差し出そう」と。思惑通り輿入れを果たしたオルガは、かの決意とは裏腹に後宮入り後も皇帝に呼ばれることなく、無事に平穏な日常を手に入れることに成功した。ある日、日課の剣の鍛錬を終え、暇を持て余していたときに迷い込んだ庭で一匹の犬に出逢う。その犬に心を許したことで、つい前世についてや孤独な胸のうちを打ち明けていたが、なんとそれは皇帝の仮初の姿だった……! そこから興味を持たれてしまった俺は、皇帝から目を付けられるようになり!?
王都ヘイレムに到着したエディとヴァイス。商店街を物色していたエディはとある露店に日本人の容姿をした男性がいることに気づく。なんとその男性・アキラが販売していたのは味噌と醤油だった! なかなか買い手が現れず商売に苦労していたというアキラ。味噌と醤油の安定供給がほしいエディは、アキラとアキラの娘・ツムギをモイライ商会で雇うことに。味噌と醤油に新しい従業員も迎えたエディは、かねてからの目的地ヴァルハーレン領へと向かう。到着早々統率の取れた強そうな軍隊を見かけ、自分の血縁者がいるかもと岩陰から軍隊を覗き見るエディ。と、そのときエディの名を呼ぶ女性が現れーー。 スキル【糸】を授かった少年が家族との再会を果たす、第2弾!
グリーエン卿との決闘、農民反乱の首謀者処刑、テルゼル提督暗殺と慌ただしい日々を送る帝室儀礼大隊第三中隊。そんなある日、休暇を取ったフォンクト中尉とクリミネ少尉が保養地に向かっていると、検問をしている第二中隊のビュホー軍医に遭遇する。彼女から指名手配中の政治犯を捜索していることを聞かされたフォンクト中尉は、休暇返上で任務の手伝いを申し出るのだが……。 指名手配犯は農民反乱の首謀者として処刑した(ということになっている)ユオ・ネヴィルネル!? 処刑部隊に所属する転生者の生存戦略ファンタジー、完結。
異世界転生勧誘詐欺ーーそれは女神の甘い言葉で地球人を様々な異世界へ転生させ“勇者”という名の労働力として酷使する闇のビジネス。 そんな勧誘詐欺に勤しむ女神を歌舞伎町のクラブで口説き落としてしまった青年コモン。女神の言うことを信じず適当に話を合わせていたところ、あろうことか殺されて人外に転生してしまい!? こうなると信じるしかなくなったコモンは、女神のために異世界を救うと決意。人脈をフル活用してホストやスカウトマン、シーシャ屋の店員、バーのボーイら「チーム歌舞伎町」を引き連れて異世界へ乗り込む。明らかに異世界ファンタジー向きではないチーム歌舞伎町は、勇者になれるのかーー? 最悪最強の異世界アウトロー譚!
公爵令嬢アイリーンはブチ切れた! 10年もの間、婚約者として尽くしてきたのに、王子パーカーが交換留学に連れて行ったのは、まさかの浮気相手だったのだ! もうこうなったらアレしかない! アイリーンは満月の夜に家を飛び出し、隠された魔法陣の前に立つと、怒りにまかせて悪魔を召喚してしまう。現れたのは、この世のものとは思えないほど美しい悪魔ーー。「何を望む?」と尋ねられ、悪魔が聞いてくれるのをいいことに、10年分の愚痴をぶちまけた彼女は、すっきり冷静になって、はたと気づいた。「もしかして、これって悪魔を呼び出すほどのことではなかったのでは?」「ま、まずいですわ! 魂を取られてしまいますわ!」一方、呼び出された悪魔も困っていてーー。 勢いで悪魔を召喚してしまった残念令嬢と気まぐれに呼び出されたイケメン悪魔が貴族の陰謀に巻き込まれながらも、なんだかんだで仲良くなっていく異世界恋愛(ちょっとざまあアリ)ファンタジー!
熱狂的に愛するゲーム『ギルティ・シン』の「偽物勇者」として悲劇のヒロイン・アータンを救い出したライアー。 息つく暇もなく聖都のギルドでモンスター討伐の依頼を受けた二人が向かったのは、アータンの生き別れの姉・アイベルが育てられた村だった。そこは、ゲーム内では魔王軍幹部の手で絶対に滅亡してしまう「悲劇の村」。ライアーはその知識を活かし、村を敵の魔の手から逃すためにあの手この手で奮闘することに。 その頃、魔王軍とは別行動をとるライアーの存在を感知した「最悪の敵」も彼の下へ向かい、一筋縄ではいかない混沌が加速しようとしていたーー! 偽物勇者の大活躍、注目の第2弾!
西の国フォンティーヌのヴィオレッタは、以前助けてくれたヒュンナグ族のカルムにもう一度会ってお礼をするため和平使節団の一員としてその地を訪問する。世界最強と名高い騎馬民族の彼は、金髪の彼女とは異なる黒い髪黒い瞳の美しい青年だ。だが、次期族長のカルムとはなかなか接近するチャンスがないまま最後の夜、ようやくお礼の短剣を贈ることができたのだがーーなんとヒュンナグの風習ではそれは婚姻を申し出る意味だった!? その日からカルムの態度は溺愛に激変! 今さら間違いだなどと言い出せないヴィオレッタは困惑するも、彼の真っ直ぐな愛情表現に気持ちが揺れ動いていく。そして伝わらぬ想いと風習の違いに翻弄される二人の前に、謎めいた騎馬民族の青年シーシャが現れ……。言語と風習の壁を越え大草原で育む異民族溺愛物語!
カードゲームで世界が滅ぶ世界に転生した俺、棚札ミツルはカードショップの店長として前作主人公のような日々を送っていた。 そんなある日、町中をウロウロしていたところをホビーアニメに出てきそうなちょっと愉快なデザインのロボに呼び止められる。 「ソコのアナタ。これよりファイトをねがいマス。ピガガピー」 ここからメカシィと名乗るファイトロボとの付き合いが始まるのだが、さらに魔法少女の「ですわ」お嬢様も押しかけてきて……!? これは、カードゲームが何よりも優先される世界でカードショップの店長になった結果、周りから過去に大きな事件を解決したのだろうと思われている。 特にそんなことはない転生者の物語、第2弾!
『答えのない時代に、創る意味を問う。その 覚悟に心から敬意を』 --池澤春菜(声優・作家) 『ネットとAIで「本物」と「正しさ」を見 失った世界を撃ち抜く1冊!』 --宇田川拓也(ときわ書房本店) 彼女は死後、 世界一の歌姫になった。 今世紀最もエモい、 近未来法廷ミステリーの誕生! 「私と一緒に、ストーリーを作ろう。君が歌う からこそ意味がある理由を作ろう」 新進女性シンガー、荒井海鈴が殺された。彼 女の遺作『人魚』は、死をきっかけに大ヒット する。生成AIの楽曲が隆盛の時代に、生身の 人間の作った曲がここまでバズるのは異例だっ た。「あれを作ったのは、AI」と嘯く、海鈴 殺害の容疑者・備藤龍彦の言動に違和感を覚え た東京地検公判検事の堂崎千也は、独自調査の 一環で、彼女が所属していた事務所を訪ねる。 社長の椎名栄弥は、一般的な芸能事務所の顔と は別に、レッスン提供を主体とした怪しげなビ ジネスに手を染めているようだった……。 『沈没船で眠りたい』で読書界を唸らせた気鋭 が贈る、今世紀最もエモーショナルな、近未来 法廷ミステリーの誕生! 目 次 序 章 歌姫 第一章 人魚 第二章 潜行 第三章 漸深 第四章 深海 第五章 海底 第六章 発信源 【参考資料】 cover illustration/鈴木康士 cover design/岩郷重力+WONDER WORKZ。
【シリーズ72万部! 処刑されたはずの殺人鬼が再び日本を震撼させる……!? イヤミスの女王・真梨幸子が放つ、究極のピカレスクシリーズ最新作!】 【絶賛の声!】 フジコ一作目である『殺人鬼フジコの衝動』の発売時、 このジャンルに免疫のなかった私は 「これがイヤミスか!エグい···!」とダメージを受けつつも、 その構成の見事さに最後まで読むのをやめられなかったものだ。 十数年振りに向き合う事になったこの「フジコ」も、 やっぱりゲラを捲る手が止まらなかった。 そのくらい圧倒的に魅力的なのだ、真梨幸子の生み出す「フジコ」の世界は。 ページの最後の最後まで。 (ブックファースト新宿店 佐々木貴子さん) 【あらすじ】 ほら、これを見てみて。 フジコの十ヶ条が書かれた、メモ。 あの人からもらったの。 藤子から。そう、 殺人鬼フジコから。 少なくとも十五人を惨殺した伝説の殺人鬼、フジコ。 彼女の「十ヶ条」通りにすれば、誰もが成功し、幸せになれるという。 その教えに従った連続殺人が起きているのではないか。 ネットでの噂を耳にした出版社勤務の米井富士子は、 かつて、殺人鬼フジコの事件を追っていた……。
人々が“分かり合う心”を忘れたとき、国は二つに割れた。 ナンシン共和国には、本音国と建前国に分かれた世界が広がる。「本音を言ったらダメなの?」少年・岳斗は、人々の心の狭間を探る冒険へ出る。 二つの国の対立を超えて、彼が見つけた答えとは? 心の奥に響く物語。 始まりの章 ナンシン共和国の章 友だちと冒険篇 ナンシン共和国の章 お父さんと僕の冒険篇 建前国の章 王様篇 岳斗の回想の章 本音国の章 心の時空が戻ったの章 希望が希望である世界の章 まとまりの章 大人のための解説 あとがき 注釈
競馬場に隠された闇。勝負の裏に潜む真実とは? 明治時代の横浜、競馬場を舞台にした歴史ミステリー。 裏社会と繋がる主人公・浅田が競馬界に渦巻く陰謀に迫る 一頭の馬を巡る策謀が、男の運命を変える! 明治時代の横浜。かつて荒れ地だった根岸の競馬場が、外国人たちの社交場となり、欲望と野望が蠢き出す。馬主の謎、八百長疑惑、消えた馬の行方、さまざまな思惑が交錯し、主人公・浅田は命を懸けた駆け引きに挑む。 なし
その昔、刑事ドラマ「太陽にほえろ」を数作書き残し筆を置いた 作者は、数十年の時を経て七十五歳で再び筆を起こした。 「タフでなければ生きていけない、優しくなければ生きて行く資格がない。 時代の崖っぷちに片手を掛けかろうじてぶら下がっている私は、この言葉を テーブルに載せ、とある物語を書き上げました」
寄せては返す、波と幻。 コーンウォールの海辺を舞台に 現実と幻想が静かに混ざりあう、 13の忘れがたき短編 サマセット・モーム賞受賞作 『潜水鐘に乗って』に続く 珠玉の第二短編集 巨大なアンテナ設備の近くにある家で、幼い娘を育てる父親が体験する数々の異変(「アンテナ」)、なにげなく漂着物を砂浜に埋めたことで老夫婦が巻きこまれる思わぬ事態(表題作)、中年になり帰郷した男が振り返る、キャンプ場で姉と過ごした子供時代のあれこれ(「海辺のうた」)……。 海沿いに点在する無人の家、大潮の日にだけ行ける入り江、漂着物が絶えず流れ着く砂浜、さびれたキャンプ場……英国コーンウォールの海辺に見られるありふれた場所では、ふとしたはずみに幻めいた現象が起こり、もの哀しくも美しい物語がいくつも紡がれる。現実と幻想の境目で生まれた、いずれも忘れがたき13の短編を収録。サマセット・モーム賞受賞作『潜水鐘に乗って』に続く、珠玉の第二短編集。解説=石井千湖 ■収録作品 「空っぽの家」 「アンテナ」 「すぐの未来に」 「帰郷」 「出て行け」 「ソルトハウス」 「漂着物、または見捨てられたものたち」 「波乗り」 「嵐の日」 「死者たちの年」 「ケーブル」 「海辺のうた」 「漂流するクラゲたち」
小学校卒業以来の再会。 長閑な過疎の町の思い出は、 それぞれの「嘘」で反転するーー 新人離れした豊富なアイディアと展開で描く、‟嘘つきたちの競演” 第1回創元短編ミステリ短編賞受賞作を含む、デビュー短編集 過疎化が進んだ町で小学校時代を過ごした大地は、二十年以上前の卒業以来初めて東京で同級生二人と再会する。虫取りやスイカ割りなどのノスタルジックな思い出話は、自然と五年生の時に起こった事故の話に移っていく。リーダー格の少年・翔貴が沼に落ちて昏睡状態となり、目覚めぬまま最近亡くなった水難事故の真相とは? 第一回創元ミステリ短編賞受賞作「嘘つきたちへ」など、全五編の“嘘つきたちの競演”。注目新人のデビュー短編集。 ■収録作品 「このラジオは終わらせない」 「ミステリ好きな男」 「赤い糸を暴く」 「保健室のホームズ」 「嘘つきたちへ」
警察署に届いた電報には、 被害者だけでなく別の名前が記されていたーー ヴィクトリア朝の女性電信士、 技術と知識で姿なき殺人者を追う 黄金期の英国本格の香気溢れる第33回鮎川賞受賞第一作 ヴィクトリア朝大英帝国の巨大情報網の核となった電信事業。それを担う一員である電信士のローラ・テンパートンは、仕事と家庭を持つという夢の間で悩む日々を送っていた。 ある晩、彼女は電信局を訪れた局長アクトンの甥ネイト・ホーキンスを案内するが、アクトンは密室と化した局長室で死体となって発見された。容疑者と目されたネイトの無実を確信したローラは、自らの職能を活かして調査に乗り出す。翌日、警察署には謎めいた電報が届くが、そこには被害者アクトンともう一つ別の名が記されており……。 本格ミステリならではの趣向を随所に凝らした第33回鮎川哲也賞受賞第一作。
老書店員と少女が織りなす現代のメルヒェン 本を愛し、書物とともにあることが生きがいの孤独な老書店員が、利発でこましゃくれた九歳の少女と出会い、みずからの閉ざされた世界を破られ、現実世界との新たな接点を取り戻していく物語。 老舗の書店〈市壁門堂〉に勤めるカール・コルホフは、特定の顧客にそれぞれの嗜好を熟知したうえで毎晩徒歩で注文の本を届け、感謝されている。カールは顧客たちをひそかに本の世界の住人の名前(ミスター・ダーシー、エフィ・ブリースト、⾧靴下夫人、朗読者、ファウスト博士など)で呼び、自らの暮らす旧市街を本の世界に見立て、そこで自足している。 ある日突然、シャシャと名乗る女の子がカールの前に現れる。ひょんなことからカールの本の配達に同行するようになり、顧客たちの生活に立ち入り、カールと客との関係をかき乱していく…… 歩いて本を配達するふたりの珍道中と、曲者揃いの客たちとの交流、そして思いがけない結末を迎えた後はほのぼのとした読後感に包まれる。読書と文学へのオマージュといえる、いわば現代のメルヒェンのような作品。 二〇二〇年の刊行後、ドイツで一年以上にわたりベストセラーの上位を占め、六十万部を記録した。現在、三十五か国で翻訳されている。 第一章 独立の民 第二章 異邦人 第三章 赤と黒 第四章 大いなる遺産 第五章 言葉 第六章 未知への痕跡 第七章 夜の果てへの旅 謝辞/訳者あとがき
伊坂幸太郎デビュー25周年に贈る、「幸せ」な短編集! 【パズル】 悩みを抱えた「僕」は、マッチングアプリでしか出会えない「名探偵」に依頼する。 【竹やぶバーニング】 出荷した竹にかぐや姫が混入!? 仙台七夕まつりで大捜索が始まった! 【透明ポーラーベア】 動物園で会ったのはシロクマ好きで行方不明になってしまった姉の、元恋人だった。 【イヌゲンソーゴ】 花咲か爺さん、ブレーメン……俺たちの記憶を刺激するあの男は誰だ? 【Weather】 友人・清水の結婚式に参加した大友は新婦からある相談を持ち掛けられていてーー。 ★本書に収録された「パズル」「イヌゲンソーゴ」「Weather」は電子書籍もございます
あなたに言えない3つの秘密。 病気のこと、子供のこと、そして愛。 イギリスの田舎町にイタリア富豪ドラコがやってきたとき、 ジェーンは驚愕した。児童養護施設で育った彼女は、 生活費を稼ぐために3つの仕事を掛け持ちしていた4年前、 ドラコに見初められ、夢見心地でプロポーズを受けた。 しかし病気が見つかり、結婚式当日に彼から逃げ出したのだった。 恥をかかされたドラコが怒り、私を許せないのは当然だ。 ジェーンは申し訳ない思いとともに彼を忘れていない自分に気づいた。 今の疲れた顔ではドラコは私だとわからないかもしれないけれど。 その背中では赤ん坊がすやすや眠っていた……。 ヒロインは美しいトスカーナの大邸宅でイタリア富豪ヒーローの魅力にあらがえず、ふたたびベッドをともにします。“不肖の花嫁”の汚名をぬぐえないまま……。USAトゥデイのベストセラー作家K・ローレンスの切なくドラマチックなロマンスをご堪能ください!