2025年6月30日発売
1985年にユネスコ・アジア文化センター海外指導者派遣視察団員としてインドを初訪問して以来、インドの児童書(英語)の翻訳に携り、インドの識字プロジェクトの支援や日本初のインド児童文学展を監修するなど、長年にわたって活躍した鈴木氏の自叙伝。「インド児童文学の会」の会誌『チャンパの花』で発表した資料や翻訳代表作「青い傘」(ラスキン・ボンド作)も再録。 はじめに 1.児童文学と出会うまで 2.インド児童文学との出会い 3.インド識字プロジェクトの支援 4.日印交流の架け橋に 『チャンパの花』から 「インド児童文学のながれ」 「インドを愛したルーマー・ゴッデンからの手紙」 「タゴールの児童文学─日本への受容─」 「日本に伝播したインドの説話」 翻訳「青い傘」ラスキン・ボンド作 鈴木千歳略年表 あとがき
「だってそうだろ。自分の思いは叶わなくたって。自分の大切な子の恋は、叶えてやりたいじゃないか。そのためだったら、俺はなんだって、してやる…」そう決心した「俺」が行き着いた、不思議な世界とは…?! 「叶わぬ恋」「砂の城」「カクテル」「彼女がふれると」「ピカルディのバラ」など恋の話を中心に、『月刊エレクトーン』『読売C&L』に掲載した作品に書きおろしも加えた22編を収録。毎日新聞社《小さな童話》大賞、中央公論新社「女流新人賞」受賞の著者がとどける、心にせつなく響く掌編・短編集第2弾。
“女人禁制”のネロ・ウルフ宅に宿泊希望の美女襲来! そして、女嫌いの名探偵を困惑させる予想外の殺人事件が発生する……。証人の確保を巡る〈人盗り合戦〉にウルフ&アーチーの名コンビが挑む。シリーズ長編15作目を幻の第十七章も含めて完訳。 人盗り合戦 訳者あとがき
藩の追っ手から身を隠すこと一年余り。十兵衛は材木問屋「弁柄屋」の娘・桃春と能役者の斎藤十郎兵衛から頼まれ、掛け持ち用心棒になる。 弁柄屋主人がひた隠す脅し文の謎、江戸っ子の関心の的である「写楽」の正体、事件が重なって十兵衛が動き出すーー。 有名な歌舞伎役者、浮世絵師ほか、いま話題の蔦屋重三郎も登場する如月十兵衛、誕生秘話。 〈不敗の豪剣〉十兵衛の伝説は本書から始まる! 【第一部】十兵衛と弁柄屋 第一章 盲目の娘 第二章 脅し文 第三章 にわか口入屋 第四章 轡田道場 【第二部】十兵衛と斎藤十郎兵衛 第一章 本石町十軒店 第二章 掛け持ち用心棒 第三章 九月十三夜(後の月) 第四章 長崎へ
第二次大戦下の緊迫した空気を孕みながら繰り広げられるスリルと謎とサスペンス。かつて一世を風靡した人気女流作家M・R・ラインハートによる傑作短編集を完訳! 男なら誰しも 無類の釣り好き クローゼットの中のヒント 灯火管制 肖像画 イザベルの不在証明 ミセス・エアーズの一時的な死 執事のクリスマス・イブ 口紅 訳者あとがき
[商品について] ー愛とは。幸せとは。家族とは。- 憧れだった東京での学生生活を終えた渡は、家業を手伝うために実家へ戻っていた。しかしある日、不慮の事故に遭い、車イスでの生活を余儀なくされる。かつて夢見た「エリート」としての生活とはかけ離れた現実に失意を抱く渡だったが、小さな娘を持つ真理との出会いをきっかけに、その人生は再び動き出すーー。 守るべき家族を持った時、人は何を思い、どう生きるのか……。愛に悦び、愛に苦しむ家族の歩みを描いた力作。冒頭には、物語の主要シーンを描いた漫画ページを収録する。 [担当からのコメント] 今ここにある命というのは、何代にも続く夫婦の愛があってこそ存在している。本作を読むと、そんなことをひしひしと感じます。冒頭には導入として、物語の展開を予感させる漫画が付いていますので、ぜひそちらをお楽しみの後、本編の小説を堪能していただければうれしく思います。 [著者略歴] 著者名:織部浩道 1960年生まれ、O型 税理士会を退会。新世紀会、ロイヤルフロンティア代表となる。 著書に、ブラックホール(22世紀アート) 誘惑の星(文芸社)学園ライバル(文芸社) など多数ある。