2025年7月10日発売
ごく普通の高校生だった巻嶋朝輝(まきしまあさき)は、700年後の未来で目を覚ます。そこは「異蝕体(オルト)」と呼ばれる異形の生命体によって人類が滅亡寸前に追い込まれた、荒廃した世界だった。 早速襲われた彼は、なんと体当たりで敵をぶちのめす。自身の内から湧く謎のエネルギー源に、封じられていた強化武装(アームドエイヴィス)「クロウゴースト」が応えたのだ。傭兵として活躍する傍ら、ペースト食に飽きて日本の食事を再現して仲間に驚かれたりーーと、未来世界は案外彼の肌に合うようで……?
罪を犯した魔術師を収監する監獄で爆発事件が! 王国中に緊張が走る中、港町サザンドールでは予定通り水霊祭の準備が進められ、モニカも親友のラナとそのリハーサルに赴く。 しかし突如現れた賊がラナを人質に!? 咄嗟の攻防で犯人が例の事件の脱獄囚だと特定したモニカだったが、不意の一撃を受け海に突き落とされてしまう。沈みゆくモニカ、その窮地を救ってくれたのは、水の精霊ウィルディアヌでーー? 王国を揺るがす新たな危機。完全書き下ろしで新章開幕!
顔までサイボーグ化済の無貌(フェイスレス)の傭兵グレンは危険な戦場に飽きて引退(ドロップアウト)。資源豊富な辺境惑星での農場経営と「可愛いお嫁さん」との穏やかな暮らしを堅く誓う。だが、現地で虐げられていたシスター・エリーカを目にし、その卓越した戦闘能力は錆びつく間もなく発揮されることに! 彼女と美味しいご飯を食べたり、農場の拠点建設を進める中で、角のある種族など個性的な美女たちと出会いつつ、新天地でのほのぼの(!?)時々血なまぐさい暮らし始まる!
皇帝直々の勅命により、帝国と連邦の紛争宙域星系へと向かうことになったヒロ一行。そこはヒロと因縁のあるイクサーマル伯爵家の管轄下の場所だった。セレナと共に共同作戦にあたり、謎に装備の良い宙賊の討伐をサクサク展開していたものの、伯爵に招かれた晩餐会で薬を盛られ、セレナまでもが囚われの身になってしまった! 目覚めたヒロは、覚醒したサイオニックパワーで、人間離れした怒りの反撃を開始する!!
藩庁勤めの平凡な会社員、しかし裏の顔は幻獣を討つ圧倒的な力を持つ凄腕の侍、慎之介。激戦で愛刀を失った彼は、陽茉莉と静奈を伴った家族サービスのある日、ふと立ち寄った店で謎多き古刀に惹きつけられるが、それは果たして名刀「畠田真守」だった。新たな相棒を手に入れた慎之介に立ちはだかるのは、人間に寄生する幻獣「ヒダル」。自身の同僚、咲月を慕う後輩志野、そして侍界のエリート御曹司と被害が拡大する中、慎之介の一喝が事態を打破する!
GWも明けて落ち着きを取り戻した佐野とニワトリたち。しかしゆっくりした時間もつかの間、佐野の思い付きから始まったユマの抱卵を経て、小さな体に立派な尾を携えたもっふもふなヒヨコ『メイ』が誕生ーー! 愛くるしい見た目に佐野もいつもの面々もメロメロ。ニワトリたちもメイを守ろうと過保護モード全開に!? 好奇心旺盛であちこち行こうとするヒヨコから目が離せない、新しい家族との日々を綴った癒し満点の第9巻!
偽物騒ぎや暗殺者の襲撃を受けて、自分を狙う勢力があることを思い知らされたエイゾウ。最優先は家族の安全。いざというときの脱出ルート確認を兼ねて、皆で黒の森の探索に出発! 水や食料を現地でも調達し、夜は星を見ながらのんびり野営……と探索を進める道中、森の守り手である精霊からある依頼を受けて即席の鍛冶場を作ることにーー? 剣術大会に出場するディアナと護衛のヘレンが王国内に潜む闇を追う書き下ろしエピソードも収録!
様々なトラブルを乗り越えて公爵様と正式な夫婦になった聖女・ジゼル。お米の生産にも成功し、順風満帆に見える彼女だが、当の本人は『日本酒を造りたい』と日々頭を悩ませていた。そんな中、公爵領の視察に現れた第一王女は公爵様の元婚約者で、しかも公爵様を諦めていないのか、第一王子も巻き込みジゼルを引きずり下ろそうとし始めてーー!? お寿司に天ぷら、お鍋。日本酒に合う和食が盛りだくさん、どんな困難も食で解決するグルメ婚約ストーリー第2巻!
空中庭園の整備を進めるレアのもとにライラから呼び出しが。何でも不審な人物が現れたらしい。森エッティ教授を名乗る彼は、第七災厄がプレイヤーだと見抜いており……? 一方で大陸掌握も大詰め。食料難に喘ぐドワーフ、秘遺物を求めるエルフ、魔物側プレイヤーのクランーー全陣営を掌上に運(めぐ)らすレアたちの目標は、大陸全土を巻き込んだ大戦! 各国の王族に進化を促し、黄金龍復活に必要な種族を揃える。そんなマグナメルムの願望から、激動の時代が訪れる!
「苦」を諧謔的に描く“小説の鬼”の出世作 「なぜ、あなたは、私がはじめにあなたと一しょになろうといった時に、いけない、おれは甲斐性なしのいくじなしなんだから、と白状してきっぱりとことわらなかったんです。……いくじなし」 日々、妻のヒステリー発作に悩まされている売れない画家の住友。要領が悪く、お金もない住友を、住友の親がいようが、近所の目があろうが、おかまいなしに大声で騒ぎ立てる妻の存在が、彼にとっては「苦」そのもの。 さらに、芸者の恋人を父親に奪われてしまった住友の友人、妻の親によって妻を芸者に売られてしまった周旋屋、じつは家族につまはじきにされていた住友の妻など、苦しい思いをしている人々を、ユーモラスに描いた作品。 大正から昭和にかけてさまざまな作品を発表し、芥川龍之介や直木三十五、水上勉らに多大な影響を与えた“小説の鬼”の出世作。
輜重兵にスポットを当てた異色の戦争文学 「どうせ、向うが闇の世を生きるのやったら、今日まで仲よかった馬と一しょに、あしたから暮したかて……かめへんやないか。わしは、この馬が好きなんや」 終戦直前に軍馬の世話をする輜重特務兵として徴集された肥田善六。馬を忌避する習慣のある地に生まれた善六だが、担当する馬・敷島と暮らすうちに絆が生まれ、復員時には全財産をなげうって買い取ることに。敷島は大荷物の運搬や農耕などに活躍し、善六はそれなりに蓄えもできたが、映画の撮影に協力したとき、敷島が大事な蹄に致命的なけがを負ってしまって……。戦争の爪痕と時代の変遷、差別したがる日本人の特質、他者への愛情など、多くの要素が盛り込まれた名篇。 併録の『兵卒のたてがみ』は、『馬よ花野に眠るべし』の1年前に書かれたもので、輜重隊時代のみにスポットを当てた吉川英治文学賞受賞作。 いずれも輜重特務兵であった著者の実体験をもとに描かれており、思い入れの強い作品である。
合理的で感情的な 魔女狩りの仕事が始まるーー <あらすじ> レストンの一件が終わり、エスマへと戻ってきたリーンとハクラだったが、 事件を引き起こした犯人は未だに判明せず、二週間が過ぎていた。 そんな折、ギルドの受付嬢エリフェルが目の前で倒れてしまう。 彼女の身体を調べると魔女に呪われた証である“魔女の印”が現れており、 リーンは死まで一刻の猶予も許されない状況だと告げる。 呪いを解くより犯人をどうにかした方が早いと考えたハクラはーー 「悪いなリーン、これは俺の仕事だ。魔女は殺す」 伝説の魔女の相棒は、魔女狩りの異名を持つ冒険者として動き始めようとするのだが……。
全世界で1000万人が読んだビジネス小説の古典「ザ・ゴール」第3作を新装化。ルールを変えなければ利益は出ない!
ファンサンボル青年文学賞受賞 『82年生まれ、キム・ジヨン』(日韓累計165万部突破)著者デビュー2作目 伝説の妖精に魂を奪われた少女の夢は、体操の選手になることだった。 思わずエールを送りたくなる、チョ・ナムジュの鮮烈な初期作品。 === コ・マニ一家の住む、ソウルの貧民街の一つであるS洞の再開発が始まる。今は一人でトッポッキとてんぷらを売っている父。近頃の最大の関心事は、再開発の流れに乗ってマンションに入居すること。そして二人の間の一人娘で未婚の36歳、コ・マニは10年間働いた職場をクビになったばかり。幼い頃、マニは、テレビでソウルオリンピックの体操選手の姿を見て魅了される。母は父の反対を押し切ってマニを体操部がある私立小学校に転校させる。しかし、幼い時から体操を続けてきた他の子どもたちとの実力の差を知って呆然とする。ある日、大きな事件を経験したマニは体操を諦める。そして現在のマニは…… === 「彼女はコマネチと言うの。ナディア・コマネチ。体操界における伝説の妖精よ」 院長先生が言った。コマネチに出会えたのは運命のように思えた。院長先生は私の運命論に油を注ぐような一言を付け加えた。 「マニが特別な子に思えたのは、初めて会った時からなの。コ・マ・ニという名前を聞いた時、コマネチを思い出したからよ」(70ページより) (……)十四歳のコマネチはモントリオールオリンピックのヒロインとなった。 院長先生からコマネチの話を聞きながら、私は体が熱くなるのを感じた。顔が火照り、頭がぼうっとし、口からも、目からも、煙が出そうだった。神の祟りにあったり、あるいは恋の病にかかったりしたら、きっとこんな感じになるだろう。私はその瞬間、大げさではなくて本当に、体操に魂を奪われてしまった。どういう精神状態で、家に帰れたのかも思い出せない。布団に入ってからもひたすらコマネチのことを考えていた。(71ページより) === これもまた、過ぎゆく 残酷な冬 私は新体操がしたいと言った 危うげながらも幸せな時間 高い所へのぼる人たち お尻に押した赤いスタンプ 暗号のようにぽつぽつと ネギを見てやさしく笑う人たち 月夜のステージ あとがき 著者からのメッセージ 訳者あとがき
ヤンソン研究の第一人者が 8年の歳月をかけて書き上げた 遺作にして、決定版評伝。 ムーミン谷はなぜ生まれたのか。いったいかれらは誰なのか。 その謎はトーヴェ・ヤンソンの生涯をたどると見えてくる。 === 「どこまでが事実で、どこからが虚構なのか。 これを問うてもあまり意味はない、と示唆していると考えることもできよう。創作は創作として評価すべきであって、モデル探しに意味があるとは思えないとも。だから、これまでわたしは、虚と実とを必要以上に同一視する読みを避けてきた。しかし、近年あらためてヤンソン作品を読みなおすうちに、作品のいたるところに、作者のアルター・エゴが見え隠れする気がしてきた。したがってヤンソンの生涯を語ることは、ひるがえって作品を語ることであり、逆もまた真であろう。と同時に、物語の内的ロジックを分析するさいに、作者の生とからめる解釈のさじ加減に細心の注意を払いたいと思う。虚と実の交わる境界領域にこそ、作者トーヴェ・ヤンソンのひととなりが現われでるかもしれない。 もとより、どんな作家でも大なり小なりそうなのだが、トーヴェ・ヤンソンという作家はとりわけ自己イメージの表象にこだわった創作者ではないのか。そして、それらは子ども時代の家族の表象、というより、きわめて明確な意図をもって再構築され、しかもいかにも無造作で自然な印象を与えるまでに入念に呈示された表象と切っても切り離せないと思う。 なんといっても、ヤンソンが生きた子ども時代の追想なくして、ムーミン谷やその住人たちに生命が吹きこまれることはなかった。よって、まずは虚構のムーミンの家族と実在するヤンソンの家族をかさねることから、 ヤンソンの生涯を語ってみたい。」 (「まえがきにかえて」より抜粋) ===
公爵令嬢ローゼリアは、学園の卒業パーティーで親友であるアンジェラをバルコニーから突き落としたとして断罪され、その場から逃げ出したところを馬車に轢かれてしまう。そして死の間際、アンジェラに騙され、貶められていた事実を知る。そうしてローゼリアは絶望と後悔のうちに人生を終えたーーはずだった。 次に目覚めると、ローゼリアは二年生になったばかりの頃に回帰していた。 婚約者候補リアムの協力の元、前回の反省を生かしながら、ローゼリアはアンジェラへの復讐を始めるがーー!? 嫌われ令嬢の復讐譚、開幕!
精霊王たちのうっかりミス(?)で、創造神が降臨してしまった!久しぶりに現れた創造神に神獣たちはでれでれで、ネマの嫉妬が大爆発!? そして創造神から、この世界や愛し子の秘密を聞き出したネマはついに決心する。転生するときの約束、『人間を滅ぼすかどうか決めて欲しい』の答えをーー。 世界の命運を握っていてももふもふなでなでしちゃいます!な大人気異世界もふもふファンタジー、盛り上がり最高潮の第19弾!
神に愛されし幼女と最強猫の異世界気まま旅! 道に飛び出した愛猫を助けようとして、トラックに引かれて死んでしまった、私。28歳OL。 目覚めると神様がいて、猫を助けたお礼に、異世界転生させてくれることになった。 愛猫とともに転生した私だったけど……。 「召喚した聖女が幼女だと!? おれに幼女趣味はない!」 タイミング悪く、聖女召喚に巻き込まれた私は、力の弱い幼女だからといって、魔物のうろつく死の森に放置される羽目になる。 しかし、実は愛猫は猫の神様だったことが判明。 超強い愛猫と、神の力をもらって無敵になった私は、異世界でのんびり旅をすることにする。 一方、神とその愛し子を虐げた王子は、破滅することになるのだった。