2025年8月7日発売
「東海道五拾三次」など当時の日本の情景を描いた武家出身の歌川広重、常識破りの奇想絵で人気を博す歌川国芳─切磋琢磨しあう好敵手でもある二人の天才に、葛飾北斎の娘・お栄も絡んで描かれる秀逸な青春物語にして絶品の成長小説でもあり、究極の芸道小説。
「ホラーゲーム実況」をテーマに、青柳碧人、秋吉理香子、安壇美緒、品田遊、波木銅の5人が紡ぐホラーアンソロジー!! ─この動画は、ご自身の責任において視聴してください。
名手によるあの快作が復刊! 今こそ読みたい【泣いて笑ってお江戸体感小説】 神田で小間物屋を営むお葛(かつ)は、 お気楽亭主とわんぱく盛りの子らと、季節に添った長屋暮らし。 珍妙な若返り薬を売り出したり、 ひとの恋路に首を突っ込んだりのある日、 頼みの綱の奉公人・清さんに移籍話が持ち上がり……!? \乗り越えるんじゃない、やり過ごすんだよ/
全国各地の酒場の片隅でふと語られる、ちょっと不思議で不穏な話。 酒を片手にした謎解きの果てに見えてくるものとは── ・老舗の居酒屋を譲られた三代目が、 二代目から提示された奇妙な条件とは?(「跡継ぎの条件」) ・オカルト方面の才能がまったくないい男が、 ある飲み屋街で受けた「お告げ」。(「夜のお告げ」) ・「鈴が鳴ったら、風を除けろ」。 ユタ家系の親戚に渡された鈴が、ある朝、鳴った。(「風を除ける」) ・フェーン現象が起きる時には、 戸を開けちゃいけないと祖母が言う。「入ってくるから」(「曇天の店」) 著者が全国の居酒屋からインスパイアされた「居酒屋ホラー」13編+α! あらゆるタイプの「怖さ」をお楽しみください。 一、 跡継ぎの条件 二、 夜のお告げ 三、 昭和94年の横丁 四、 風を除ける 五、 黒の欠片 六、 曇天の店 七、 三味線の音 八、 笑うカピタン 九、 歌うカステラ 十、 祖父の墓 十一、白の迷路 十二、アトランダムな神々 十三、空飛ぶ梅 特別編 ムーン・リヴァー
世界初の先物取引所で繰り広げられる、享保の知られざる米騒動ーー大坂商人vs.将軍吉宗。究極の頭脳戦の行方はいかに!? 時は江戸時代、天下の台所ーー大坂堂島には全国から米が集まり、日々、値が付けられ膨大な取引がされていた。特に盛んだったのが、先々の米価を扱う先物取引(デリバティブ)。商人たちは紙と筆と頭脳を用い、利鞘の多寡で泣いたり笑ったり。 一方の江戸では、将軍吉宗はじめ、幕閣たちは忸怩たる思いを抱いていた。米価の変動はすなわち武士の年貢収入の変動であり、あろうことか、それらを商人たちが汗もかかず、意のままに決めている。そんな不実の商いは許すまじ、と堂島を支配すべく動き出すのだが……。 市場の自治を守らんとする大坂商人たちと、武士の誇り(とお金)を懸けた江戸幕府との究極の頭脳戦!
本作は、私・三浦晴海が、急死した大叔父の日記に記された奇妙な単語を調べた際に、実体験したことをまとめた記録です。 作中の資料もすべて、現地に足を運び、時には人の力を借りながら集めました。 しかし残念ながら共に調べてくれた、 大学時代の友人も、快活な大叔父の同級生も、高名な学者の先生も、 全員もうこの世にはいません。 それでも、皆様にはぜひ知ってほしいのです。 私がたどり着いた真相を。「あしか汁」とは何なのかを。 そしてなぜ、こうして「あしか汁」の正体を語ろうと思ったのかを。 私の一生が台無しになった理由を、 どうか無関係と思いながら楽しんでお読みいただければ幸いです。 巻末には、「あしか汁」を調べた元編集者が遺した 最期の日記を掲載しています。
【概要】 雪の中から立ち現れ、人を死へ誘う美しい女性ーー。 広く知られる「雪女」の物語を英語で紡ぎあげた小泉八雲ことラフカディオ・ハーン。 ハーンの怪奇譚を手がかりに、同時代の作家たちによる雪妖や氷魔、吸血鬼の作品を1冊に編む。 生と死の境界で魅かれ合う恋人たちの物語を通し、国と時代を超え、静かな恐怖が迫る13編。 【目次】 はじめに 一 雪と氷と白魔 幽霊と悪鬼について(抄訳) ラフカディオ・ハーン 年老いた乳母の物語 エリザベス・ギャスケル 雪の妖術 アルジャーノン・ブラックウッド 光と光の間で E. F.ベンスン 北極星号の船長 アーサー・コナン・ドイル 二 血と夢と月光 春の幽霊たち ラフカディオ・ハーン 死せるクレオールの幻影 ラフカディオ・ハーン クラリモンド テオフィル・ゴーティエ作/ラフカディオ・ハーン英訳 血抜きの幽霊 ジェレマイア・カーティン 忠五郎の話 ラフカディオ・ハーン 吸血鬼ドラキュラ(抄訳) ブラム・ストーカー あの血が命になるのです F.マリオン・クローフォード カルデンシュタインの吸血鬼 フレデリック・カウルズ 解説 参考文献 翻訳初出一覧 はじめに 一 雪と氷と白魔 幽霊と悪鬼について(抄訳) ラフカディオ・ハーン 年老いた乳母の物語 エリザベス・ギャスケル 雪の妖術 アルジャーノン・ブラックウッド 光と光の間で E. F. ベンスン 北極星号の船長 アーサー・コナン・ドイル 二 血と夢と月光 春の幽霊たち ラフカディオ・ハーン 死せるクレオールの幻影 ラフカディオ・ハーン クラリモンド テオフィル・ゴーティエ作/ラフカディオ・ハーン英訳 血抜きの幽霊 ジェレマイア・カーティン 忠五郎の話 ラフカディオ・ハーン 吸血鬼ドラキュラ(抄訳) ブラム・ストーカー あの血が命になるのです F. マリオン・クローフォード カルデンシュタインの吸血鬼 フレデリック・カウルズ 解説 参考文献 翻訳初出一覧
果林島という架空の島で起こる、笛にまつわる不可思議な十五のお話。YouTubeでも好評の、笛と朗読で綴る大人のおとぎ話が一冊に。 ・目次 序 章 果林島 第一章 惜春 第二章 影法師 第三章 宵待草 第四章 雪白 第五章 藪のうぐいす 第六章 遊女の能管 第七章 笛と卵 第八章 冬ごもり 第九章 秋すだれ 第十章 松風 第十一章 船遊び 第十二章 忍ぶ恋 第十三章 みをつくし 第十四章 つるぎたち 第十五章 一陽来復 あとがき