小説むすび | 2025年9月発売

2025年9月発売

ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』を読むヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』を読む

著者

秦邦生

出版社

水声社

発売日

2025年9月19日 発売

ジャンル

『ダロウェイ夫人』出版百周年! 1923年6月半ばのある一日の出来事は、百年後を生きるわたしたちの日常に意外なほど似ているのではないか。パンデミック、トラウマ、人種、ジェンダー、都市空間、トランスナショナル、マルチバース、気候変動……孤立した意識に共感の息吹をもたらすべく、モダニズム文学を現代的に精読する まえがき 小川公代 序 百年後の『ダロウェイ夫人』 秦邦生 現代の小説 ヴァージニア・ウルフ(秦邦生訳) 「そこに彼女がいたから」--『ダロウェイ夫人』における愛と現前 ジリアン・ビア(柳澤彩華訳) 「六月のこの瞬間」--ダロウェイの日からの一世紀 ポール・サンタムール(西脇智也・古城輝樹訳) 読書する時空間ーー『ダロウェイ夫人』の読者たちを読む 中井亜佐子 ダロウェイ夫人と存在の偶然性ーー「向かいの家の老婦人」の謎について 田尻芳樹 仮面としての衣服ーーファッションから見た『ダロウェイ夫人』と『オーランドー』 小川公代 ヴァージニア・ウルフの「魔法の庭園」--『ダロウェイ夫人』における樹木たちの生死 秦邦生 別の時間とこの人生ーー『ダロウェイ夫人』を『エブエブ』『歳月』とともに読む 河野真太郎 都市とモダニズムーー英語圏現代文学における『ダロウェイ夫人』の残響 星野真志 トランスナショナルな書物史ーーエンプソン、宮本百合子、左川ちかによるウルフの受容 松本朗 『ダロウェイ夫人』をこれからも日本の大学で読むためにーーフェミニズムの差異・交差性・人種 松永典子 [インタヴュー] ヴァージニア・ウルフと韓国文学 斎藤真理子(聞き手・小川公代) [インタヴュー] ヴァージニア・ウルフと松田青子文学について 松田青子(聞き手・小川公代) [作品] 同胞を愛した男 ヴァージニア・ウルフ(片山亜紀訳) 文献案内ーー〈あとがき〉に代えて 秦邦生

【POD】タイムスリップぼくらの空手道 〜昭和の風に吹かれて〜【POD】タイムスリップぼくらの空手道 〜昭和の風に吹かれて〜

出版社

玄武書房

発売日

2025年9月20日 発売

父の青春に迷い込んだ夏ーー 少年たちの冒険が始まる。 札幌の空手道場に通う龍介たち少年少女。 ある夏の夜、肝試しと称して藻岩山にある「平和塔」を目指した。 白い霧に包まれ、気を失った彼らが目を覚ますと... そこには見慣れたマンションもビルもなく、 広がっていたのは「昭和の街並み」だった。 ーー大通に堂々とそびえるテレビ塔 ーー道路を走るスバル360 ーー駄菓子屋に並ぶ瓶入りのフルーツ牛乳 彼らが迷い込んだのは、父親が中学生だったあの時代。 タイムスリップした少年少女は、 戸惑いながらも家族や友人の「過去」と出会い、 時代を超えた絆を確かめていく。 ーー友情 ーー家族の愛 ーー大人になることの意味 金星の見える夜、平和塔で始まった冒険は、 少年たちの心に大きな成長を刻んでいく。 本作は、青春と昭和をつなぐタイムスリップ小説。 札幌の街並みや藻岩山の風景を丁寧に描きながら、 空手道場での汗や友情、家族の葛藤を鮮やかに織り込み、 世代を超えた普遍的なテーマを浮かび上がらせる。 昭和を知る世代には懐かしさを。 令和の若い世代には新鮮な驚きを。 「父と子の絆」「家族愛」「友情」「成長」 読み進めるうちに、誰もが自分自身の少年時代と重ねてしまうはず。 青春とノスタルジーが交錯する、札幌発のタイムスリップ物語。 あなたもまた、昭和の街角で父の声を聞くことになる。

悪ノ大罪 ネメシスの銃口悪ノ大罪 ネメシスの銃口

著者

悪ノP

発売日

2025年9月22日 発売

累計復刊リクエスト数370票! 音声合成技術VOCALOIDを使った作曲家、悪ノP(mothy)による小説シリーズが、装い新たによみがえる! 2025年3月より毎月刊行が決定! 『悪ノ大罪』シリーズは、音声合成技術VOCALOIDを使った作曲家、悪ノP(mothy)により、2012〜17年にかけてPHP研究所より出版された小説シリーズです。中世から近代を舞台に、キリスト教における罪の根源とされる七つの欲望や感情、悪徳をテーマに作られた楽曲たち『七つの大罪シリーズ』を小説化したものになります。 2021年に初めての復刊リクエストが付いて以来、小説の元である楽曲を聴き、さらに楽曲の世界に浸りたいと思った方々からの熱いリクエストが積みあがり、現在(2025年1月6日時点)までに累計370票という多くのファンの方からのご支持をいただきました。 このたび、PHP研究所から出版されていた初版の風合いを生かしつつ、新たな造本、装丁により『悪ノ大罪』シリーズ(全8巻)が紙の書籍として蘇ります(その後、電子書籍化も予定)。 読み返すたびに、新たな発見がある『悪ノ大罪』の世界。楽曲を聴いた人が、小説も読みたいという声も多い人気のタイトルです。 貴重なこの機会をお見逃しされぬよう、ぜひ直接お手に取ってご覧ください。 「さあ、懺悔なさい」 シリーズのうち【憤怒】をテーマにした楽曲「ネメシスの銃口」をノベル化。 エヴィリオス歴983年、神聖レヴィアンタにてレヴィアンタ内乱が勃発。民衆の暴動で追い詰められた悪徳裁判官・ガレリアン=マーロンに拳銃を向けるのは、実の娘であるネメシス=スドウだった。ガレリアンを撃つ直前、ネメシスは彼に贖罪のチャンスを与えるが……崩壊目前の世界で物語は終焉に向かって動き出す。 ※「VOCALOID(ボーカロイド)」および「ボカロ」は、ヤマハ株式会社の登録商標です。 イラスト:壱加 (c) mothy 2025 (c) INTERNET Co., Ltd. (c) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net

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