2026年1月20日発売
どれほどしゃかりにきになっても、若い時分にすっかり戻ることはできない。 でも、世の中にこれほど楽しいことがあるとは想像してもみなかった。水からくりの女太夫、おはつ三十七歳伊勢型紙の職人、おもん四十一歳時代小説の名手による人生の七ツ下がり(午後四時過ぎ)で出会った二人のほろ苦い友情と恋の物語。 10代のころ、水からくりの女太夫として見世物小屋を沸かせてきたおはつは、引退後、舞台裏の雑用などをこなしながら子育てと介護をしてきたが、ふたたび舞台に立ちたいと思い始めている。 仕事一筋、過去には大評判を取り、型紙職人として技巧を極めてきたおもんは、齢を重ねるにつれ体力も腕前も落ちてきていることを実感し、さきゆきに不安を抱いている。 あることをきっかけに友人づきあいをはじめた二人は、女手ひとつで子育てをしてきたこと、技量を極めたいと思っていることなど、互いに似たところがあることを知って、急速に交友を深めてゆく。 が、実際には正反対の二人は、相手には伏せていることもあって……
都庁の諸君、こんな生き方できるかい?! タラントギー:--それは、自分の内にある「変容の道標」。 平々凡々な毎日を送る学校事務職員だった男が、都庁の異端児として、一騎当千の強者に鍛え上げられるまでの過程を描いた物語。 元東京新聞論説委員 塚田博康氏推薦 [目次] まえがき 1-南奥戸小学校 2-知事公館 3-消防科学総合センター 4-テレコムセンター 5-処分組合 6-青ヶ島村無番地 7-予算特別委員会 8-多摩国体 9-東部第二下水道事務所 10-スポーツ祭東京2013 まえがき 1-南奥戸小学校 2-知事公館 3-消防科学総合センター 4-テレコムセンター 5-処分組合 6-青ヶ島村無番地 7-予算特別委員会 8-多摩国体 9-東部第二下水道事務所 10-スポーツ祭東京2013
巨漢で嫌われ者のアレは37歳の誕生日、24時間後に死ぬことを決めた。最後に行きつけの麺屋に行くも店主は不在、次々に災難が降りかかり自殺計画はどうしても実行できず……。幅広い世代に絶大な支持を得た、映画化決定のメガヒット・ヒーリング小説。
クラシック音楽を「聴く」だけでなく、「読む」「考える」楽しみへと誘う、異色の音楽短篇集。 『ミニチュア西洋音楽館〜クラシック音楽玉手箱〜』は、西洋音楽史、作曲家、楽曲、そして音楽に生きる人間の内面を、物語とエッセイのあいだで描き出す一冊です。大学講義で起きた不可思議な事件を起点に、バッハ、ベートーヴェン、パガニーニから現代音楽まで、知的好奇心とユーモアを交えて展開。音楽理論や歴史の知識がなくても楽しめ、クラシック音楽ファンには新たな視点を、初学者には奥深い入口を与えてくれます。音楽・文学・思索が交差する、静かで刺激的な読書体験をぜひ。
障害を抱える青年けんちゃん、18歳。 けんちゃんと出会って、みんな変わったーー。 特別支援学校高等部に通うダウン症のけんちゃん(18歳)。言葉をスムーズに発することができず、不可解な言動も多い。癇癪を起しては「気持ちを落ち着かせる部屋」に閉じこもる彼に、どの職員も手を焼いている。そんな彼と出会った人々--特別支援学校の寄宿舎で臨時職員として働く多田野唯子、校内イベントを取材する地方紙記者・水上悠介、学校の生徒たちが立ち寄るコンビニの店員・七尾光、同じ支援学校に通うことになった女子生徒・若山葉月ーーそれぞれの視点でけんちゃんとの交流を描いた連作小説です(全5編)。 著者こだまは、かつて特別支援学校の臨時職員として三年間働いていた。そこでの経験を下敷きに物語を紡ぎ、けんちゃんという障害のある高校生を魅力的に描く。気づけば読者は、“寄り添う”ともまた違う、“あたらしい世界”にいる。 『夫のちんぽが入らない』で衝撃デビューを果たした著者渾身、9年ぶりの初創作小説! 【第一章】けんちゃんと多田野唯子 「トングも自立する時代になったようなので私も仕事を見つけて家を出ます」 ーー特別支援学校の寄宿舎で働く臨時職員・多田野唯子 【第二章】けんちゃんと水上悠介 「あの子は僕の左手の指が一本足りないことにいつから気付いていたのだろう」 ーー校内イベントを取材する地方紙記者・水上悠介 【第三章】けんちゃんと七尾光 「助けてやってますみたいな態度で接するの気持ち悪いじゃないですか」 ーー生徒たちが立ち寄るコンビニの店員・七尾光 【第四章】けんちゃんと若山葉月 「『こっち側』に居ながら、『私はここの人たちとは違う』と足掻いている」 ーー特別支援学校に通うことになった女子生徒・若山葉月 【第五章】けんちゃんは光の中で 「ぼ、ぼかぁ、プ、プリンを作ってるときに、こ、こっそり泣くのさ」
噂の悪女との入れ代わりファンタジー! 憧れの社交界デビューのため王都へやってきた田舎貴族の令嬢ルル。王弟エルク殿下から特別扱いをされて困惑しながらの帰り道、何者かに襲われて意識を失いーー目覚めると、なぜか噂の悪女ツィツェリエルの姿になっていた!? 驚くルルの目の前には大きな猫の精霊アンゼルムがいて、ルルとツィツェリエルの魂が入れ代わってしまったようだと言う。さらに新聞で「ルルが路上で不審死」という記事を見つけ衝撃を受けるルル。なぜ魂が入れ代わったのか。誰がルルを殺したのか。謎を解き明かすため、ルルはアンゼルムの化粧魔法を駆使してルルとツィツェリエルの顔を使い分けながら、エルク殿下の館にメイドとして入り込むことに……。