著者 : 江本マシメサ
公爵令嬢ジュリエッタは前世の夫バルトロマイと再会したものの、互いの家は政敵同士。実は彼とは前世でも家の確執ゆえに悲惨な末路を迎えていた。だから今世は徹底して彼を避けていたのに、なぜか何度も遭遇してしまい!?その上彼は前世の記憶がないのに会えば必ずアプローチ。ムード皆無だけど直球なその言動に不覚にもときめいて…。そんな折、両家の確執の裏に彼女の家に憑いた悪魔がいることが判明。二人で真相を探ろうとするがー
「命に代えても貴女を守る」王女ヴィヴィアにそう誓いながら、なぜか王家と敵対する大聖教会の聖騎士となった従兄レイナート。そんな彼を忘れられないヴィヴィアに大聖教会の老枢機卿との縁談が持ち上がる。不本意ながら了承するも彼女の護衛についたのはあのレイナートだった!動揺するヴィヴィアに酷く冷たい彼。俗物的な枢機卿にも耐えかねて、思い切って戦場での奉仕活動へ向かうが、彼はヴィヴィアを追いかけてきて命がけで守ってくれて!?
生まれた当時王女がいなかったため、非嫡出子ながら特例として王女の地位にあったエルヴィールールヴィは、ファストゥと緊張関係にある隣国ツークフォーゲルの国王、アルノルト二世に嫁ぐことになる。しかしルヴィには悩みがあった。ルヴィの数日後に生まれたために王女になれなかった母親違いの妹、ルビー。数日の差を恨み、ずっと嫌がらせをしてきた彼女が、ルヴィの侍女として随行するらしいのだ。いざ輿入れの旅の中、ルヴィの乗った馬車が襲われ、刃物で刺されてしまう。なんとか助かったものの、声が出せなくなっている上に、ルビーが王女ということになっていた!だけど、アルノルト二世の筆頭秘書官であるアレクシスの屋敷で過ごす日々は穏やかでー!小説家になろう発モフモフ王女の冒険譚、開幕!
王国の王子、クリストハルトは、ある日神獣ラクートと名乗るアライグマに起こされると、とんでもない真実を語られる。この世界は神様は一時期ハマっていた乙女ゲームを参考にして造られたものだということ。自らが“物語”の都合で悪役クズ王子の役割を与えられていたこと。“バットエンド”により、この世界は幾度も終焉を迎えることを繰り返していたこと。それと同時に、クリストハルトは今まで繰り返し崩壊していた世界の記憶を取り戻す。地球から召喚された聖女の攻略をかいくぐり、悪役令嬢の国外追放を回避させ、男爵令嬢の色仕掛けをスルーし、自らも生存ルートを確保したまま世界を救うことはできるのか!?元クズ王子の七転八倒奮闘劇が、今、始まる!!
山の男マクシミリニャン・フリバエとの出会いがきっかけとなり、蜜薬師アニャと夫婦になった養蜂家のイヴァン。山奥での生活はハプニングがいっぱいで驚くことばかりだけれど、それ以上に幸せを感じる毎日だ。新たな同居人もやって来て、ますます賑やかになったフリバエ家。イヴァンの山暮らしは三年目を迎え、アイスワイン作りや棉糸作りにも挑戦して忙しく過ごしていたが、今度は麓の村で期間限定の蜂蜜カフェを開くことになり!?苦労人な養蜂家と蜜薬師の新妻が幸せいっぱいに送る新婚物語、待望の番外編登場!
国を荒廃させた偽聖女の取り巻きだったイルゼは、現在修道女として清く正しい奉仕の日々。そんな彼女がうっかり聖鳥を手懐けたことで「聖女代理」に任命されてしまった!?どうも聖鳥の力で国が立て直せるらしく、その救済の旅に同行する羽目にーそれも全身板金鎧の怪しい黒騎士リアンとともに。嫌々ながらも各地を飛び回るものの、無口ながらも懸命に支えようとするリアンの気遣いに、イルゼのひねくれた心も次第に解きほぐされていきー?
異世界の聖女に心奪われた王太子により婚約破棄を突きつけられ、聖女の侍女になるよう申し渡された公爵令嬢レオノーレ。打ちのめされる彼女に王太子の双子の弟ディートハルトが優しく囁く。「ねえ…王太子、殺す?」「あなた何を言っていますの?」彼女を熱愛するあまりヤバい計画を練る幼馴染を宥め、今後は共に王家を捨て田舎暮らししようと農業や新規事業に奮闘するのだけど、その一方で彼が見せる大人の男としての顔に胸が騒ぎ始めー
イヴァンとアニャ、ふたりの結婚を賭けて蒔かれた蕎麦の種は見事に芽吹き、アニャはようやく結婚を受け入れた。家族となったアニャとマクシミリニャンに、山暮らしの知恵や山の養蜂技術を教えてもらいながら、イヴァンの山暮らしはますます充実していく。そんなある日、山の麓にある村マーウリッツァに向かったイヴァンとアニャは、お世話になっている草木染め職人の老婦人、ツヴェートが倒れているのを発見して…!?苦労人な養蜂家と蜜薬師の新妻が幸せいっぱいに送る新婚物語、完結巻!
オクルス湖のほとりで暮らすイェゼロ家は、養蜂業を営む大家族。だが、イェゼロ家の男どもは皆ぐうたらしていて働かず、十四番目の子として生まれた末っ子のイヴァンだけが、幼い頃から十三人の兄に代わって必死に一家を支えてきた。家族にこき使われるイヴァンだが、偶然出会った山の男・マクシミリニャンから「一人娘のアニャを嫁にもらってほしい」と懇願され、岩山を登った先にある、人里離れたマクシミリニャンの家へと向かうことに。そこで初対面した花嫁のアニャは、蜂蜜を使って人々を癒すという“蜜薬師”だった!?苦労人な養蜂家と蜜薬師の新妻が、大自然の中で送る賑やかな新婚生活。美味しいものたっぷり&幸せ満載な、癒しの山暮らし物語!!
ディートリヒの犬化の呪いを解き、晴れて彼と結ばれたメロディア。だが、いざ迎えた初夜の折、なぜかディートリヒは再び犬の姿になってしまう。その「モフ返り」の謎を追う中で、メロディアは屋敷の庭で迷子の女の子・クリスタルを発見する。クリスタルのために両親を探す決心をするメロディアなのだが、なぜかクリスタルはディートリヒに対して苦手意識を抱いているようで…?
お金大好きな闇魔法使いユースディアのもとに、美貌の公爵閣下アロイスが死の呪いを解いてくれとやってきた!?だが解呪は大きな危険を伴う。即座に断るものの、呪いの発作に苦しむ彼のため彼女は泣く泣く魔法の媒体にもなる紙幣(生活費全部)を燃やし応急処置を施した。その姿に感銘を受けたアロイスは叫ぶ。「結婚してください!」「は?」財産目当てに承諾したけれど、何故か解呪も体の関係も求めず愛を注ぐ彼にユースディアの心は揺れ始め…。
魔石作りの天才少女エルは大切な師や家を失い、苦難の旅の末に王都でダークエルフの魔技巧士イングリットと運命の出会いをはたす。2人で魔石工房を開き、平和な暮らしを送っていたエルだったが、突如、自身が国中に広まる疫病の原因だと濡れ衣を着せられてお尋ね者となってしまう。王都までの旅の途上で出会った紳士に保護され安堵したのも束の間、エルは行方不明の父、そして自身の出生にまつわる悲劇について、衝撃的な真実を知らされるー!
王立騎士団に所属するメロディアは、ある晩に獣人の血に目覚め狼へと変身してしまう。獣人に寛容なフェンリル部隊へ異動となった彼女は胸を撫で下ろすのだが、その部隊の隊長であるディートリヒは「犬」。彼は「狼魔女」なる存在に呪いをかけられており、犬の姿にされてしまっていたのだ。そしてメロディアは、そんなディートリヒから出会い頭に求婚されてしまい…?犬×犬(!?)な溺愛モフモフファンタジー、開幕!第6回WEB小説大賞「金賞」受賞作品。
生まれてから森深くの家で国一番の賢者と暮らしてきた少女エル。しかしその賢者が亡くなり、さらにあらぬ誤解で近隣住民に追い立てられてしまったエルは、ずっと前に行方知れずになった父を捜しに、唯一の友達である猫妖精のヨヨと生まれて初めて外の世界を巡る旅へ出る。新たな出会いや命がけのピンチを乗り越え、なんとか王都へと辿り着いたエルだったが、そこでも詐欺師の疑いを掛けられてしまう。そんなエルの窮地を救ったのは、かつて人間に騙されたダークエルフの美女だったー。運命の出会いを果たした彼女たちが向かう先はー。天才魔石技士エルと稀代の発明家イングリット2人の本格派ファンタジー!
暗殺者の凶刃に倒れ六十年の生涯を閉じたオーストリア皇妃エリザベート。ところが、一回目の人生の記憶そのままに、六歳の少女時代へ逆戻り!?二度と不幸な人生は歩みたくないと、運命の分岐点だったフランツ・ヨーゼフとの出会いを回避し、見初められることのないようガリ勉少女に変貌を遂げるのだが…。転生エリザベートと堅物皇帝フランツ・ヨーゼフの二度目の出会いと恋を描く、甘く瑞々しい歴史ファンタジー。
会社員三年目の永野遥香には、もう一つ内緒の仕事がある。それは浅草を守る陰陽師として、毎晩、町の見回りをするという任務。放っておくと治安悪化の原因になる怪異たちを、独自に考案した呪術“甘味祓い”で祓って回るのだ。日夜忙しく働いていたある日、遥香の職場に京都支社から新しい係長がやってきた。彼の名は長谷川正臣。イケメンかつ有能で独身という長谷川の登場に、同僚たちは色めきたつが、遥香だけは気づいていた。この強大な邪気、彼は人間じゃない。最悪最強の“鬼”だ…!!戦慄する遥香だが、なぜか長谷川は余裕の態度を見せてー。
ショコラティエールの麗子は、銀座の人気チョコレート専門店『ララ・オランジェット』を辞めた。転職活動を続けるが彼女のもとに届くのは不採用通知ばかり。そんな折、息抜きで訪れた喫茶店で前のお店で常連だったギルバートと出会う。彼の雇い主である理人が麗子の作るチョコレートのファンで、会いたがっていると聞き、一度だけなら、と会うことに。待ち合わせの場所に訪れるとそこには、和服の似合う青年がいた。そして、彼から「僕の店で、働かない?」と予想外の提案が持ちかけられるー。
小さい頃から大好きだったドラッグストアで働く山下藤子。張り切りすぎて疲労がたまり、ついに体調を崩した藤子を助けてくれたのは、中華街にある「薬屋カフェ」の青年スタッフ・王だった。笑顔が素敵な彼は薬膳に詳しく、心と体に優しい中国茶や中国菓子を教えてくれる。すっかり中華スイーツの美味しさにはまった藤子は、王との恋もゆっくり進展中!?そんなある日、ドラッグストアに一人の若い女性客がやってきた。彼女の悩みにうまく対応できなかった藤子に、王がくれたあるヒントとは?働く女子の心と体にうれしい、癒しと恋の物語!
ドラッグストアで働く藤子は、優秀な成績を認められて長崎中華街近くの店舗へと配属される。張り切る藤子だが、売り上げのプレッシャーにさらされ、スタッフの人間関係に翻弄され、心労がたまって、もはやダウン寸前!道端でうずくまる藤子を助けてくれたのは、華やかな中国服を着た“わんこ系美青年”だった。中華街の「薬屋カフェ」で働いている彼は、いまの藤子に必要なものがぎゅっとつまった中華菓子を勧めてくれる。彼の薬膳知識と人懐こい笑顔に、藤子の心は癒されてー。お疲れならば、長崎中華街へ!働く女子の心と体にうれしい、甘味と恋の物語。