2023年8月18日発売
獄門撫子ー化物すら畏怖する凶家『獄門家』の、化物を喰らうさだめの娘。しかし、自らを怖れぬ胡乱な女ー無花果アマナとの出逢いが撫子を変える。花天井に潜むもの。箱詰人身御供。あざなえる呪い紐。人を取り替える化物。次々と怪異に挑むうち、二人は目を背けていた己そのものと対峙するー「あなたさえいなければ、わたしは鬼でいられたのに」鬼の身体にヒトの心を宿した少女と、ヒトの身に異形の魂を抱えた女の縁が、血の物語の封を切る。うつくしくもおそろしい、少女鬼譚。第17回小学館ライトノベル大賞「大賞」受賞。
育英生選抜試験を無事突破した、成と伊那。ここからは、日本トップクラスの強者達との戦いだ。特に警戒すべきは“BIG・7”と呼ばれる上位7名の時代の寵児たち。緊張をあらわにする二人だが、目の前に突如奇抜な格好の少女が現れる。「いつでもハッピー“アクマちゃん”でーす!」試験を最下位から6位まで押し上げ突破した、ダークホース・唯村阿久麻。さらに立ちはだかるは、自己株『1兆円』の1位通過者、現経済界の“帝王”九十九弥彦。成と九十九には、なにやら因縁があるようで…。“世界権競争”本戦が今、幕を開ける!
「姉を死に追いやった七人の人間を皆殺しにしてやりたいの」と冥は栞に言ったー。四方を山に囲まれた田舎町で、三年前、冥の姉・明里は、凄惨ないじめに遭い自ら命を絶った。その復讐のために冥はここへ戻ってきたのだ。冥は巨大な蛇の神を自分に憑かせ、超常の力を得る封印された祭儀『オカカシツツミ』を行い、神様の力を借りて栞と共に一人ずつ標的を殺していく。復讐と逃避行の日々の中で二人は恋に落ちるが、やがて力を借りた代償としての“死の運命”が冥の身に降り掛かって…。残酷で美しい青春小説。
「ドスケベ催眠四十八手ー夢幻狂気」転校初日に“狂乱全裸祭”を引き起こしたそいつの目的は、俺の協力をとりつけることだったらしい。「私は片桐真友。二代目ドスケベ催眠術師。いえい」(だぶるぴーすぶいぶい)-ドスケベ催眠術師。俺にとっては悪夢そのものの名前だ。誠に遺憾ながら、その初代こそが、俺の父親だからである。縁を切って、苗字まで変えたのに。「サジ。ドスケベ催眠術師の子として、私の仲間になってほしい」「断る」催眠女子×闇系男子のタッグ成立!?ドスケベ催眠×青春コメディ!!ガガガ文庫新人賞受賞作。
わたしは磯原めだか、二十二歳女子。福島県郡山市出身。ちいさく生まれてちいさく育ち、欲望らしい欲望もほとんどない。世間とのずれに生きづらさを感じつつも、ゆかいな家族に支えられてきたのだけれど、就職で実家を離れることに。けれど、上司のパワハラに耐えかね、心も病んで結局すぐにとんぼ返り。逃げ込むように、こころ落ち着くバスタブのなかで暮らし始めました。それなりに楽しい毎日だけれど、やっぱりそのまま、めでたしめでたし、というわけにはいかなくて…。これは、わたしがもう一度生まれるための、ちょっとふしぎな物語。
“満月が最も高く昇る晩に“アルメリアの至宝”をいただきに参上する”大怪盗セラスから学長宛に届いた予告状。バスクルビアは騒然とし、勇者の子孫エリシアに厳重な警備がつくことに。クロスたちアラカルト派も護衛任務につくのだがーセラスの狙いは、まさかのクロスだった!!「君の身体だけじゃなく…心も盗んでみせるよ、少年」「はいっ!?」当然、ぽっと出の“泥棒猫”に女師匠たちが黙っているわけもなくー。いま、アルメリアを股にかけたクロス争奪戦が幕を開ける!
『人の恋路を邪魔する悪役令嬢はすぐに身を引きなさい』それは学園の机に入っていた手紙だった。婚約者である第一王子から蔑ろにされ続け、諫める言葉も届かず置いていかれたある日。ついにレティシオンの心は壊れてしまった。-自分が何者なのかわからない、と。そんなある日第二王子・ヴィクトールが現れると兄との婚約を破棄して、自分と婚約をしてほしいと願い出てくる。「レティシオン様のように努力できる人間になりたいです」ヴィクトールからそう言われた初恋の、あの時の記憶がレティシオンによみがえってきて…?