2024年8月21日発売
ニッポン大好き留学生探偵×LA帰りキレモノ美人刑事!?名刀の殺人、花札のダイイングメッセージ、海パンで阿波踊り、お化け屋敷の謎、呪われた会社ー不穏だけどちょっと愉快でチャーミングな日本文化×ミステリ。
藩主と領主、佐竹家家臣の三人は江戸経由の技法と顔料で秋田に蘭画の精華を咲かせていた。三人は翻弄されていく、時の権力者田沼意次に父祖の代のお家騒動に…。杉田玄白、司馬江漢から相次いで書状が届く。かつて秋田を訪れ、関わりの深い当代一の才人の言動がとみに怪しくなっているという。史実に想を得たミステリの傑作。
その刹那、秘奥が炸裂したー隻眼の獣にして女形の如き妖艶さ、魔道を歩んできた者のみがもつ気迫に満ちた男、平山雷蔵。汚れ仕事を引き受け、死屍累々のしゃれこうべを野に放つことから、独狼の名で知られていた。いま人を一人、高祖藩から江戸藩邸へと護って連れてゆく。藩主が病没してさらに跡継ぎの定まらぬなか、忠臣たちが血筋の女子・寧乃を男と偽らせて大名跡継ぎに仕立てようということらしい。政争の愚も一切の私情も、独狼には関係の無いこと。昼も夜もと区別なく、寧乃の命を狙う刺客どもに、独狼は血塗られた愛刀・扶桑正宗をただただ斬り上げる。血煙が一面に舞いあがる、斬撃時代小説。
血のインクで綴られた本に導かれ、再会した姉妹の運命が動き出す。バーモント州の片田舎に屋敷を構えるカロテイ家は、祖父の代から収集した魔術書を守って暮らしてきた。本に記された、命を奪ったり火を放ったりするような数々の魔術は世界の理を揺るがすもので、魔術書を手に入れ、その力を手にしたいと狙う人間が後を絶たなかった。カロテイ家の異母姉妹、エスターとジョアンナは、父エイブとともに、本を守る結界の呪文が張られた家でひっそりと隠れ暮らしていたが、魔術が効かない姉エスターは家を離れ、各地を転々とする生活を送るようになる。いっぽう、父の死後、魔術を使う力を父から受け継いだ妹のジョアンナは家に閉じこもり、魔術書と生きる生活を続けていた。だがエスターに魔術書を狙う者の魔の手が迫り、それをきっかけに姉妹は再会し、魔術書をめぐる陰謀渦巻く世界に足を踏み入れることになるー。“ニューヨーク・タイムズ”紙の「2023年ベストSF&ファンタジー」の一冊に選ばれた、秘密の書物と姉妹をめぐるミステリアス・ファンタジー。
二〇二九年、フランスで「新革命」が起きた。ひとりの男性が性暴力被害を告発。法は頼れず、自ら加害者を殺害した。世間は彼に共感し、取りこぼされた被害者たちは各地で一斉に行動を起こした。これを期に、黙殺されてきた暴力の可視化と予防のため、あらゆる建物をガラス張りに改装し市民が監視し合う都市計画が進んでいった。-それから二十年。あらゆるプライバシーを犠牲に都市計画を受け入れた地区の犯罪は激減。警察官は役割を終え、平和な街を見守る「安全管理人」となった。そんな中、街きっての富裕地区で暮らす一家三人が忽然と消えた。事件を担当する元警察官のエレーヌ・デュベルヌは、捜査をとおして、社会への疑念を抱きはじめる。わたしたちはこんな世界を望んでいたのだろうか。透明性の理念と実情の狭間で悩み、傷つき、すれ違う人々を描いた注目作。フランスの高校生が選ぶルノードー賞受賞。
無人のはずの工場で爆発が起き男が死んだ。現場に残されたパソコンから、国際テロ組織の指示による爆弾製作中の事故の可能性が浮上。警視庁がその線で捜査を進める中、花房京子が男の遺留品を辿り接触したのは、元公安警察の犯罪評論家としてメディアを賑わす角松麻由子だった。だが、週刊誌が角松と男の決定的な繋がりをスクープし、事態は予想外の方向に向かい…。
クラスメイト襲撃事件を捜査する小学校の名探偵。滅亡に瀕した人類に命運を託された“怪物”。郭町の連続毒殺事件に巻き込まれた遊女。異星生物のバラバラ死体を掘り起こした三人組。見世物小屋の怪事件を予言した“天使の子”。白井ワールド炸裂!心を掻き乱す五つの本格ミステリ!
銀河貨物輸送業者組合に所属するショウン・ライアット。愛船“ホワイトカーゴ”は旧型でスピードが出ないうえ、無事故無違反を心がけ安定速度で運転するので、速度のノロさから“カタツムリ”と揶揄されることも。それでも安全が一番と日々の業務をいたって普通にこなしているのだが、トラブルや難題がいつも向こうからショウンに降りかかり!?
襲撃により壊滅的被害を受けた岡部城を出て、父・福島正成らと国元へ向かおうとした勝千代。しかし、病み上がりなうえ、もともと体力もない勝千代は、何者かに命を狙われる危険を感じながらの冬山での強行軍によって、またしても瀕死の状態に陥る。山のふもとの神社で神職を務めているらしき公家の男・東雲に助けられながら、勝千代の快復を待つことになった一行は、岡部家の子で行方知れずになっていた姉妹が人買いに売られているかもしれないという噂を耳にする。姉妹を助けるために真相を調べようとする勝千代。だが、さらなる危機が勝千代を待ち受けていてー!?転生×戦国サバイバル物語、第二弾登場!
大陸最大宗派のマーヴェ教が新教義として「モンスターの肉を食べることの禁止」を発表した。ファルーンの面々は当然ブチギレて戦争する気満々となるが、平和的に話し合いたいマルスは教国への訪問を決める。同行したフラウやハンドレッドの「始まりの5人」たちが色々とやらかす中、現れたのはファルーンの悪逆非道な女性陣にはない魅力を放つ、美しく気品に満ちた雰囲気の聖女候補・マリアだったー。