2025年11月28日発売
伯爵家嫡男に生まれながらも“貴族として人権なし”とされる職業適性・商人を授かったラーシュ。家族からは蔑まれ、ついにはメイドのイリーニャとともに未開拓の魔の森へ追放されてしまう。しかし、ラーシュは期待が膨らむのを抑えることができなかった。なぜならここは前世で極めたゲーム世界で、商人こそ最強の職業「魔導技師」に育つ可能性を秘めているのだからーー。 辿り着いた小さな獣人村で仲間とレベリングを極めたり、村を発展させたり、さらには隣国の王女が訪ねてきたり!? そしてラーシュのスキルにも変化が起こりーー! ゲーム知識を武器に、職業もスキルも攻略されていない世界で成り上がる! “人権なし”転生貴族の大逆転ファンタジー、開幕!
「黒の殲滅者」と呼ばれ、百年以上にわたる戦争を終結させた筆頭宮廷魔導師・ブロウ。役目を終えたブロウが望んだのは、官位を捨てて世界を放浪することだった。メイドのナナと元部下のアルスとともに念願の気まま旅に出ることに。 はじめにたどり着いた小さな村では大量の魔力×希少素材で難病を治すポーションを作ったり、生活費を稼ぐために入ったダンジョンは人類一の魔力であっさりと踏破してしまったり、さらには世界樹に巣食う巨人を討伐したり… 「あ、相変わらずむちゃくちゃだ…」 行く先々で無自覚に伝説を残してしまうブロウは、戦争の功績よりもその大立ち回りで注目を浴び始め…!? 気ままに生きたい最強魔導師のうっかり世直し旅!
ある理由から3000年眠っていた白猫獣人のシロイ。自分を救ってくれた魔法使いの師匠とともに目覚めるはずが、なぜか目の前にはファビーと名乗る魔法生物だけ。「『師匠』はこの世界に飽きて異世界に転生しました」ファビーの伝言を聞いたシロイは、再会するために魔法の勉強をすることを決意する。 ひとまず王都の外れにアイテム屋を開いたシロイ。ファビーから宣伝するよう言われるも、虐げられていた過去のせいで自信が持てない。ある日、お客様第一号として魔法学校に通う貴族・ヴィルフリートがやってくる。彼と話すうち、シロイは現代ではありえない技術で伝説級アイテムを作っていたことがわかり…!? 作ったアイテムが認められ、心強い仲間も増え、徐々に自由な心を取り戻していくシロイ。そんな中ファビーを通して師匠から連絡が届いて…!? ちいさな白猫アイテム師の異世界ほのぼの奮闘録、スタート!
社畜OLの猫宮悠莉は仕事帰り、猫を助けようと事故で命を落とす。しかし助けた猫は実は神獣で、お詫びに「最強魔法使いユーニャ」として新たな生を受けることに。 パワハラ、残業、煩わしい人間関係…様々なしがらみから解放されたまっさらな世界。新たな人生に心を躍らせるユーニャだったが、1体のドラゴンが襲い掛かってきて早々にピンチーー!? せっかく手に入れた自由を奪われたくない一心で、全力パンチを繰り出すとーー 「グォオオォォォオォォ!?」 なんとドラゴンをワンパンで撃破! さらに、前世のアニメ知識から「ドラゴンって食べられる?」と考えたユーニャは、素手で鱗を剝ぎ、鑑定し、超強力な炎魔法で丸焼きに。唖然とする神獣猫をよそにドラゴンを食べると、あまりの美味しさに感動ーー!! そしてユーニャは、まだ見ぬモンスター〈食材〉を求めて旅に出ることを決意する。 最強ワンパンOLが往く気ままな異世界ライフ、開幕!
「うん、見つけた」--ある夜の幕張の海。大学生の藤峰海は不思議な少女・美月に出会いそう言われた。帰る家がないと言う彼女に対し、ひとり暮らしをしていた海は一緒に住むことを提案する。同じ家で暮らしていく中で距離が縮まっていくふたりだったのだが、出会いから1か月後、美月は突然姿を消してしまう。そして、海が次に出会ったのは少し大人びた見た目の美月だったーー。29.5日、つまり月の満ち欠けとともに生まれ変わりをしてしまうという美月に、どんな姿の彼女でも愛すると誓う海だったが…。号泣必至、この世界に生きるすべての人に贈る究極の愛の物語。
犯罪学者ジュール=マリー・ゲルパ氏、ニューヨークで保険金詐欺事件に巻き込まれる! プロパーのミステリ作家ではないからこそ、時代の空気や潮流を敏感に捉えていたとも考えられよう。本書の翻訳が、新たなミステリ史の流れを模索するきっかけとなることを期待したい。(本書解説より) 歪んだ木 訳者あとがき 解説 横井司
なぜ、フィッツジェラルの『ギャツビー』は 「グレート」であり続けるのか? チャート図による「あらすじ」ナビや登場人物相関図などを駆使して、 村上春樹が訳し、レッドフォードやディカプリオが演じた作品の魅力にせまる! 「登場人物」「25のキーワード」「映画と原作の違い」「翻訳読み比べ」「原作者紹介」 そして、「百年人気が続く秘密」を増補した決定版! === はじめに 21世紀に『ギャツビー』が、新しい! CHAPTER 1 登場人物とストーリーを早わかりナビ 【登場人物早わかり相関図】/6人の主な登場人物/脇を固める登場人物/ 『ギャツビー』関連マップ/【あらすじ早わかりチャート】/あらすじ、早わかりナビ CHAPTER 2 25のキーワードで『ギャツビー』を〈深読みする〉 時代背景のキーワード/舞台設定のキーワード 風俗流行のキーワード/作品理解のキーワード CHAPTER 3 映画になった『ギャツビー』 1 映画やドラマになる/2 『グレート・ギャツビー』が影響を受けた文学作品/ 3 『グレート・ギャツビー』が影響を与えた小説 CHAPTER 4 映画と原作、どこが違う、なぜ違う? 1 映画の時代の小説/2 1974年版の映画/ 3 ニックとギャツビーの距離/4 小道具の使い方/5 映像化できないもの CHAPTER 5 村上春樹訳で読むか、野崎孝訳で読むか 1 翻訳を選ぶのはむずかしい/2 野崎孝訳/3 村上春樹訳/ 4 大貫三郎訳/5 小川高義訳/6 どの訳が自分にあうのか/ 【4種類の翻訳の対照表】/付録 英語で読む場合の参考 CHAPTER 6 原作者のフィツジェラルドって、どんな人? 1 中西部生まれのアイルランド人/2 文学と恋の大学時代/ 3 ゼルダとスコット/4 フィツジェラルドの名声/ 5 パリとフィツジェラルド/6 映画とフィツジェラルド/ 7 その後の影響/【フィツジェラルド年表】 CHAPTER 7 *増補されたチャプターです 百年人気が続く秘密 1 ライバル小説『紳士は金髪がお好き』/2 衝突と対立の小説として/ 3 グレート・ギャツビー・カーブ/4 空虚なゴシック風の館/ 5 詩的に重層化された小説 おわりに 『ザ・グレート・ギャツビー』の偉大さ