著者 : ニリツ
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』第二の外伝、ここに始動! これは、綴られることのない妖精譚、──【疾風の外典(ストーリー・オブ・リオン)】──
十八世紀末、ロンドン。賭場での失敗から、手に余る大金を得てしまった若き賭博師ラザルスが、仕方なく購入させられた商品。-それは、奴隷の少女だった。喉を焼かれ声を失い、感情を失い、どんな扱いを受けようが決して逆らうことなく、主人の性的な欲求を満たすためだけに調教された少女リーラ。そんなリーラを放り出すわけにもいかず、ラザルスは教育を施しながら彼女をメイドとして雇うことに。慣れない触れ合いに戸惑いながらも、二人は次第に想い通わせていくが…。やがて訪れるのは二人を引き裂く悲劇。そして男は奴隷の少女を護るため、一世一代のギャンブルに挑む。第23回電撃小説大賞・金賞受賞作!
周囲の期待に応えられず、逃げ出すようにフレイム王国からの召集に応じた浩太は、シオンに連れられて「ホテル・ラルキア」を訪れる。そこで待っていたのは、シオンの旧友ークラウス、ベロア、エリーゼとの出会い。彼らから相談を受けた浩太は経営危機に瀕するホテルの実情を知り、協力を約束する。着々と迫る経営会議。立ちはだかるは、老舗ホテルグループの金看板を背負う会長と幹部たち。いよいよ仲間が追い詰められたとき、浩太は反撃の狼煙を上げる!普通の『銀行員』浩太が奮戦する異世界エコノミックファンタジー、第六幕。そして浩太の過去を知る“ラルキアの聖女”が、ついに動き出すー!書き下ろし番外編「彼女が聖女になったワケ」収録!
「ガマエの力を本当に信用して良いのでしょうか」クリミアは旅の目的であった神石の存在に疑念を抱く。それと共に彼女を襲うスランプ。魔術を使えなくなった彼女はヴィクターを置いて、ひとり旅に出る。旅先で現れる人魚の死体。街を取り巻く謎の病。だが魔術を失った彼女にできることは無い。かたや結社の病院に残されたヴィクターは、クリミアを求めて旅に出る。そんな彼らの陰で、ついに最強の鉄鎚ラ・ピュセルが彼らを狙い動き出す。ヴィクターが罹患した妖病が世界にもたらす影響とは。魔法医学史の根底を覆す第4集。
戦乱の中で、因縁と思惑が交錯する…!異世界へと転移した青年・ミチナガ。彼が指揮する部隊「チェックメイト」はラウラ姫というカードを手に、政治的な展望を携えこの世界に更に深く入り込んでいく…。神器の出現や使役獣など、新たな力の存在とともに、更に戦いが洗練されていく部隊「チェックメイト」の面々。そんな彼らの前に、遂に因縁の男が姿を現す…!拡大する戦乱が眠った野心を呼び覚ます。思惑が錯綜し、策謀が渦巻く混沌の第4巻!日本最大級のノベルコンテスト第3回なろうコン大賞金賞作品。
死者の魂を呼び出して、無限の兵器として運用する者。死者の言葉を聞き出して、古代の英知として導く者。死者の想いを利用して、己の欲望を満たす者。-それが死世学者。類い希なる魔力を持ち、たった一人で戦況のすべてを覆す美しき死世学者の少女クレッシェンド・イマジナル。そして彼女が死から喚び起こした最愛の幼馴染みの霊にして、最強の傭兵トトポン。二人は魔法同業組合の発達した黒曜都市共和国にて首都防衛戦に参加する。一般兵から疎まれながらも一騎当千の活躍を果たす彼らだったが、侵略軍の中にも死人兵が現れたことで事態は一変し…。死を操る少女と、不死の傭兵の運命を描く予測不能の魔法戦記ファンタジー!
「ドゥンは必ずしも悪いものではない…?」魔法医師・クリミアは揺れる。彼女は幼なじみ・ヴィクターの病を治す旅を続けるなか、とある館に呼ばれた。魔法医学の権威・ガレノスの館。そこに集うは5人の魔法医師。ガレノスの治療を巡り、技を競い合う魔法医師たち。その一方で、ガレノスの身辺に奇妙な事柄が浮かび上がる。サキュバスの存在と、石化の邪眼を持つ少年。呼ばれた医師たちとガレノスとの内縁関係。そして、ひとつの疑念が語られる。ガレノスは何者かにドゥンを植えつけられた…?魔法医学の特異な一面が記された第3集。
「どんな“妖病”も必ず治せるんです!」魔法医師・クリミアは、どんな治療の場でもその信念を崩さない。彼女は幼なじみ・ヴィクターの“妖病”を治療すべく共に旅をしていた。ある時、二人はドッペルゲンガーと会話する少女に出会い、彼女が首無しの魔物デュラハンから逃げてきたと聞く。理性を持つ首無しの生物。魔法医学においても類を見ない現象。時を同じくして、二人の元に悪名轟く魔法解剖医が現れる。デュラハンの正体、そして二人の魔法医師が持つ異なる信念とは…。魔法医学史上、最も稀な事例を記した第二集。
「吸血鬼、狼男、食人鬼などの化け物は存在しないんです!!」それらは皆、魔術で癒せる“妖病”の罹患者だと魔法医師・クリミアは言う。彼女は己のせいで“妖病”を患った幼なじみ・ヴィクターの治療法を求め、共に旅を続けていた。その道中に訪れた街で二人は微かな手がかりを得る。しかし、そこは吸血鬼たちが跋扈する、奇妙な街で…?“妖病”を認めぬ教会と魔術医師の対立、異端尋問官との戦い。そして、吸血鬼の治療。ここに“妖病”へと立ち向かう二人の診療記録が記され始めた。魔法医学の最先端がいまここに!!
林間学校を楽しむ葉台高校の生徒たち150名以上が、まとめて拉致される事件が起こる。犯人は、武装した大勢の信徒を率いる、狐面をかぶった少女。「我が名は“生虚神”。ヒトの未来を担う神でございます」そう名乗る狐面の彼女こそ、凶悪なテロ計画を密かに進める謎多きカルト教団・黒陽宗の教祖。拉致された学生、そしてその中にいるカナタやリセも、否応なく、テロへの荷担を強制されるのだった…。スリリングな展開に緊張感が止まらない、人気サスペンスシリーズ、第3弾!!
医療ミスを認めない病院の院長、車で子供をひき殺した女優…罪に問われず、ぬくぬくと生きている人間たち。そんな「世間から反感を買っている」人々を殺してまわる連続殺人鬼が現れる。その名は「公共の敵」。残虐な処刑の様子をネット上でライブ放送するという異様な手口で、多くの一般市民から熱狂的な喝采を浴びていく。「公共の敵に死を」とうそぶく彼の真の狙いとはー?謎だらけの凶悪犯に、悪魔・緋上カナタが立ち向かう!スリリングな展開に緊張感が止まらない、クライム・サスペンス!!