著者 : ファルまろ
ヒフィー神聖国との争いもひと段落、女神・ヒフィーと元ダンジョンマスター・コメット、さらに転移者のタイゾウが仲間となった。魔力枯渇の原因を探るため、ユキたちは聖剣使いカーヤの故郷・ホワイトフォレストへと向かうことに。道中、サマンサの故郷・ローデイに立ち寄るが、そこには破天荒な王様がいて!?迷宮運営ファンタジー第十六弾!書き下ろし番外編『この土地で生きていくために』を収録。
元スケルトンの少年・ジャックは、人知れず退屈していた。500年もの修行で研ぎ澄まされた剣術は、王国兵団においてもはや並ぶ者なく、惰性で任務に臨む日々。“剣のさらなる高みを知りたいー”ぼんやりと考えていたある日、幼馴染みの令嬢アデルから王国全土の精鋭達が集まる“プロメトル学園”の存在を知る。そしてー「なんといっても“魔女”の武器が眠っていると言われている学園ダンジョンです!!」剣術と魔術に秀でたという“魔女”の噂に、揺らぐかつての“師匠”の面影。強者との出会い、さらには師匠への手がかりの可能性に心躍るジャックは、プロメトル学園への入学を考え始めるがー。ジャックの剣は、新たな戦場へ!!元スケルトンの英雄譚、第2章。
「光なき」剣士・ジークフリーデは、国に、その王女に忠を尽くした「騎士」であった。暴君と化し、民を無意味に処刑するかつての主・女王ロザリンデの凶行を止めるため、対峙したジークフリーデ。しかし、その結末は無慈悲だった。助命の嘆願は、彼女の両腕と引き換えに叶えられた。責任を感じる旅の魔術師・オットーはジークフリーデの治療と、リハビリに努める。その中で、二人は互いの過去を知り絆を深めていく。だが、冷酷に時が過ぎ、再びロザリンデによる犠牲が生まれようとするとき、二人はー。乱世に生きる少女たちの物語、第2幕。
ウルベスでの独断専行が家臣達の反感を買い、しばらく国内で大人しくすることにしたウェイン。その矢先、大陸西部のデルーニオ王国より式典への招待が届き、妹のフラーニャを派遣することに。しかしそこでフラーニャを待ち受けていたのは、数多の思惑が絡み合う国家間のパワーゲーム。一方で国内に残ったウェインの下に、大陸東部で皇子達の内乱が再燃という報せが届く。「どうやら、東西で両面作戦になりそうだな」グリュエールの失脚。皇子達の陰謀。東レベティア教の進出。野心と野望が渦巻く大陸全土を舞台に、北の竜の兄妹がその器量を発揮する!
魔王アンゴルモアによって、世界は一新された。そこは、旧世界が崩壊する原因となったリゼ・ベイバロンが存在しない世界ーのはずだった。タイムパラドックスによって存在の証明が成され、リゼは消滅を免れていた。彼は、魔物が蔓延る世界で決意を固める。魔王アンゴルモアを殺し、囚われの(半ボケ爆乳)女神を救って(あの最悪の)旧世界を取り戻そうと!リゼは目的のため、(懲りずに、媚びたり洗脳したりしながら)旧世界で仲間だった者たちを再び招集し、牛肉を手に新世界の支配者である魔王に挑むー!浅慮さで右に出るものはいない、考えなし領主による最悪の英雄譚、堂々完結!
かつて魔術師が隆盛を誇り、その後、「反魔素材」の発明で、大きく衰退を見せた世界。残った数少ない「魔術師」である少女・オットーは、旅のさなかにある一人の剣士と出会う。その者、「光なき」眼帯の女性剣士。名を『ジークフリーデ・クリューガー』。両目とも見えぬはずが、一瞬で野盗の群れをなぎ倒すその力に、「新種の魔術」の片鱗を見たオットーは、その力を研究したいという一心で彼女を追う。それが、身も心も“沼”に落とすことになると知らず…。混乱の時代に出会った少女二人の、数奇な運命を描く。
アグウスト国に突如宣戦布告をしてきたヒフィー神聖国と会談の場をもつために神聖国に向かったユキたちは、そこで日本からの転移者・本目泰三と出会う。泰三が身を寄せる神聖国のトップは、聖剣使いたちをよく知る聖女・ヒフィーと元ダンジョンマスター・コメット!ユキたちと神聖国側を仲裁するため、駄女神・ルナまで登場するがー。迷宮運営ファンタジー第十五弾!
「よし、裏切っちまおう」選聖侯アガタの招待を受けウルベス連合を訪問したウェイン。そこでは複数の都市が連合内の主導権を巡って勢力争いに明け暮れていた。アガタから国内統一への助力を依頼されるも、その裏に策謀の気配を感じたウェインは、表向きは協調しながら独自に連合内への介入を開始する。それは連合内のしきたりや因習、パワーバランスを崩し、将来に禍根を残しかねない策だったがー「でも俺は全く困らないから!」ノリノリでコトを進めるウェイン。一方で連合内の波紋は予想外に拡大し、ニニムまでも巻き込む事態に!?大人気の弱小国家運営譚、第九弾!
最悪の土地・ベイバロン領は、領主・リゼの回復魔法によって、異常なほどの発展を遂げていた。リゼは功績を褒めてもらおうと、あろうことか国王・ヤルダバートを領地に呼びつけるー!一方、“反逆者”の出現を待ち望んでいたヤルダバートは、リゼの行為を“宣戦布告”と解釈し、狂喜していた。嬉々として戦支度を進めながら、殺し合いの瞬間を夢想するー!かくして、盛大な勘違いにより、決戦の幕が上がるー数多の罪なき民衆を巻き込みながら!浅慮さで右に出るものはいない、考えなし領主による最悪の英雄譚、第2幕!
選聖会議。大陸西側の有力者が一堂に会する舞台に、ウェインは再び招待を受けた。それが帝国との手切れを迫るための罠だと知りつつ、西へ向かうウェインの方針はー「全力で蝙蝠を貫いてみせる!」これであった。グリュエールをはじめ実力者たちと前哨戦を繰り広げつつ、選聖会議の舞台・古都ルシャンへと乗り込むウェイン。だが着いて早々、選聖侯殺害の犯人という、無実の罪を着せられてしまい!?策動する選聖侯や帝国の実力者たち、そして外交で存在感を増していくフラーニャ、天才王子の謀才が大陸全土を巻き込み始める第八弾!
アグウスト国で姉御肌な第一王女・イニスとの油断ならない対談を済ませたユキたち。訪問が平和に終わりかけた時、「アグウスト国王が突如戦渦に巻き込まれた」との報告が!戦を仕掛けてきたヒフィー神聖国には強力なトップと、先代のダンジョンマスターがいるらしい!?さらにはこの事態、駄女神・ルナも関わっているようでー。迷宮運営ファンタジー第十四弾!
人里離れた森の奥。そこには魔女と狼、そして一人の少年が暮らしていた。両親に捨てられた少年アルを拾った後、不器用ながらも過剰な愛情を注ぎ育て、魔法や知識さらには世界の広さを教える為に旅に連れていってくれた魔女メーティー。二人の暮らしは、刺激的であると同時に幸せに満ち溢れていた。ある日、人々に恐れられる“禍事を歌う魔女”の存在を知ったアルはそれがー居場所のなかった自分に家族の温もりを教えてくれたメーティーであったことを知る。自身の知る彼女と世間の認識の違いに戸惑いつつ、アルはとある覚悟を決めー?数奇な運命の下に出会った二人が紡ぐ、“家族”の絆の物語。第4回カクヨムWeb小説コンテスト特別賞受賞作。
異世界「アロウリト」へと召喚されてしまった元傭兵の田中忠則と3人の勇者たちは、自分たちを利用しようと考えるルーメル国の王たちから逃れるために、四大国の一つ、ガルツ国へ向かうことに。モンスターの襲撃、異世界の人々の窮状…慣れない事に戸惑う勇者たちを助けつつ、田中は傭兵の経験と「魔力代用スキル」で手に入れた銃火器でピンチを切り抜けていく!!そんな道中、しばしば噂が聞こえるのはリテア聖国にいる“あの聖女様”でー。物語が交差する、「必勝ダンジョン運営方法」スピンオフ第2弾!
犯罪者や異教徒が跋扈する荒廃した最悪の土地・ベイバロン領。若くして家督を継いで領主となったリゼは、凶悪な領民に殺されないため、一つの決断を下す。それはー領民に媚びへつらうこと!“王族や貴族にのみ与えられた神の力”とされる魔法を領民のために使いまくれば、幸せな暮らしを手に入れられる!…はずが、いつの間にか領民に「国家への反逆者」だと祭り上げられー!?「「「さぁリゼ様、邪悪なる国王を討ち取りましょう!」」」「(どうしてこうなった!?)」浅慮さで右に出るものはいない、考えなし領主による最悪の領地運営譚、開幕!
「決闘祭」によってエオイドとアマンダが結ばれたユキたちがほっこりするのも束の間、最後の聖剣使い・アルフィンが巨龍「グラウンド・ゼロ・ドラゴン」を率いて襲撃してきた!!超厳戒態勢が敷かれた対巨龍戦線はユキの計画通り作戦が進む…かと思いきやアスリン、フィーリアのちびっ子コンビが予測不能な動きを始めて!?迷宮運営ファンタジー第十三弾!書き下ろし番外編「本の森の魔女の始まり」収録。
「さて、どうしたもんかな」 青い海と白い雲、燦々と輝く南の太陽を鉄格子越しに眺めながら、ウェインは牢内で呟いた。 ソルジェスト王国との一戦に勝利し、不凍港の使用権を得たナトラ王国は、新たな交易相手を 開拓するため大陸南方に位置する海洋国家パトゥーラに目を付ける。ウェインは一気に話を まとめるため自ら交渉に赴くが、アクシデントの発生で、なぜか投獄される羽目に!? パトゥーラ諸島における覇権の象徴・虹の王冠を巡って繰り広げられる骨肉の争い。嵐のような 戦火の中、天才王子が新たな傑物との出会いを果たす、弱小国家運営譚第六弾!
異世界「アロウリト」へと召喚された中堅会社のプログラマー・田中忠則。同時に転移した3人が「勇者」だったのに、彼だけただの「一般人」だった!!レベルもステータスも低い田中が、経験と知略で大活躍!!これは「今は」一般人な田中さんの物語。大人気シリーズ「必勝ダンジョン運営方法」のスピンオフ、開幕!
「私を──殺してください!」 異世界からやってきたという儚げな少女は出会って早々、俺にそんな言葉を吐きやがった。 なんでも、異世界とこちらをつなぐための大規模魔術の“生贄”から逃げてきたらしい。 その儀式を止めるために、こちらの世界で死にたいのだとか……。 「改竄」という力を使い、異能力を開発するこの学園都市で消化試合のような生活をしていた俺だが、「異世界転生」への手掛かりとなるコイツは何としても助けなくてはならない。 「世界の命運なんて知ったこちゃないが、俺の目的のためにお前のことを守ってやるよ」 電子と魔術、二つの力の邂逅が紡ぐ、運命を改竄する学園バトルファンタジー開幕!
『やはり手を組むべきは、グリュエールだな、間違いない!』 ミールタースでの騒動を機に、大いに知名度を上げたナトラ王国は、空前の好景気を迎えていた。 追い風に上機嫌なウェインにとって気がかりなのは、西側への玄関口として成長著しいマーデン領の存在。 国内のパワーバランスを調整するため、ウェインはグリュエール王が治めるソルジェスト王国と手を結び国全体を底上げすることを画策する。 折しもグリュエールからの招待を受け、意気込んで外交に向かうウェインだったが、 そこでは予想外の展開が待ち受けていた! 戦雲垂れ込める、弱小国家運営譚第五弾!