著者 : 森田季節
どれだけ強くなっても、俺は悩むんだな。 「異能力制限法」により異能力者はすべて社会から管理され、戦う機会が奪われた現代。 俺ーー冬川朱雀はとまどっていた。 「人間になると決めたら、教えてね。そのための異能力者を紹介するから」 小手毬の前で両手を広げて、天児奈はいつもの軽い調子で言った。 しかし、話はそうメリットばかりではなかったのだ。小手毬が不老不死である煌霊から人間に戻れば、人として生きられる。だけど、『天上』になったことで現状俺は不老不死だ。 俺たちの人生は共に歩めなくなってしまう。すれ違ってしまう。 そうなると俺は『天上』を辞めるだろう。しかし、天児奈によって大きな問題に気づかされた。 「『天上』というのは世界が大きく悪い方向に行かないように管理する組織なの。じゃあ、最も管理しないといけないのは『天上』そのものでしょ。『天上』レベルの異能力者を放置していれば、世界は重篤な危機に陥りかねないよね?」 つまり『天上』から抜けた異能力者が無事に生きていけるって保証はどこにもなかったのだーー! 真の最強になることが唯一残された道!? 苦悩し続ける異能力リアルアクション最終巻!
中堅小説家・長谷部チカラは、異世界から来た女騎士シーナ・マスクリフに頼まれて、異世界で小説教室を開くことに!そんなチカラには野望があった。「作家がほぼいない異世界なら楽勝で最強の作家になれる!」自分も小説を書きつつ、毒舌なドワーフの美少女・ミクニ、神話級のおっぱいを持つ貴族令嬢・ユサ、見た目ロリだけど137歳の魔道士・シヴァなど、個性的な生徒に小説を教えまくる!だが、同期の売れっ子女性作家、堀松ひらまで異世界に来てしまう。女騎士さん、そいつは連れてきちゃダメ!異世界作家のまったりスローライフ、ゆるっと開幕!
趙公明をなんとか退けた太公望と楊〓だが、呂岳の策略で崑崙が壊滅状態に陥ってしまう。さらに金鰲から聞仲が直接攻め込んできて絶体絶命のピンチに!!一方そのころ人間界では、音楽による宇宙統一を目指す妲己たち“三姉妹”と紂王によって、宇宙最大規模の超巨大ロックフェスが開かれようとしていた!?さらにすべての事件の裏側にひそむ不気味な黒幕“天”なる存在を語る太上老君。人間界、仙人界双方を含む全宇宙の運命を任された太公望のとる策とは…!?美少女と宝貝が入り乱れる新解釈封神演義、すべての謎が明かされる怒涛のクライマックス!!
『最強』を追う生き方の終わりーー 「異能力制限法」により異能力者はすべて社会から管理され、戦う機会が奪われた現代。 俺ーー冬川朱雀は相棒の小手毬を救うため、『天上』の一員になった。 「『天上』だろうが、悪魔だろうが、なってやるよ!」 それは俺の偽らざる気持ちだった。俺が『天上』になるという取引をしなければ、小手毬の命が保証されないからだ。小手毬を救えるのならなんでもよかった。けれど、癇癪を人にぶつけてしまった時の後味の悪さのようなものが残った。 『天上』になるというのは、つまり、どういうことなのだろうか? 何かを得るということと、何かを失うということは、いつの時代もほぼ同時にやってくる。『天上』のように浮き世離れした神のような存在たちの一員になるとしたら、よほど多くのものを失わないとイーブンにはならないだろう。 その予想は当たっていた。 俺は今までの生き方を変えなければいけなくなったんだーー。 誰もが幸せになれるなんて幻想だ! 新たな展開をみせる異能力リアルアクション第6弾!
殷は滅ばないー聞仲によってもたらされた情報の真偽を確かめるために一度崑崙に戻った太公望。そこで、聞仲の強すぎる殷への執着によって歴史に変動が起きうる可能性を元始天尊に語られる。どちらの歴史を選択するか、殷の存亡をかけて崑崙と金鰲による仙界大戦が勃発!!聞仲は幹部の呂岳、趙公明と共に崑崙を急襲!太公望もまた崑崙に残っていた太乙真人、竜吉公主たちと策を考える。だが、そのころ〓〓(なた)が応援に向かった人間界では、妲己姉妹と紂王がなにやら妖しい動きを見せていて…!?楊〓(せん)と太上老君の太公望をめぐる恋のバトルも勃発!?宝貝と美少女が入り乱れる新解釈「封神演義」待望の第二巻!
六禍仙、星ノ宮治矢の思惑により、星ノ宮家当主となってしまった遥歌は、光剣家との全面対決を決意する。一方、光剣家は勢力の大きい星ノ宮家に対抗するため、神威を虹界創世の一族、始神王家の末裔として、当主、輝夜との婚姻を進める。しかし、神威を追って虹界にやってきた妹の揚羽が捕らえられ、人質となってしまう!?光剣と星ノ宮の戦乱で、輝夜と遥歌の対決が迫る!そして、神威の虚無が目を覚ます!オルタナティブ学園バトル第5弾!
小手毬がいなくなったら、俺はーー 「異能力制限法」により異能力者はすべて社会から管理され、戦う機会が奪われた現代。 俺ーー冬川朱雀と相棒の少女・小手毬は無能力者との戦いが終わり、いつもどおりの生活に戻れると思った。しかしその矢先、小手毬が血を吐いて倒れた。そして意識を失い、俺の隣に眠っている。どうかこれを眠りだと、定義させてほしい。たとえ息をしていなくたって、眠りと言わせてほしい。ふとももに小手毬の重さを感じているから、よりそう思えるのかもしれない。小手毬の重さは意識がなくても変わらない。あいつの頭の重さが俺の脚を支配する。 どうして、お前の首元、こんなに冷たいんだよーー。 誰かを倒せば小手毬が目を覚ますのか? --そんな敵は存在していない。 最強を目指してあれだけ悩んで、戦って、傷ついた。 強くなった。なのに俺にはなにもできない。 俺が何をすれば、小手毬が戻ってくるんだよ! ・・・・・・誰か、教えてくれーー。 無能力者との戦いの末に、煌霊でも人間でもない状態に陥った小手毬。果たして彼女を救う手段は存在するのかーー。予想外の展開をみせる異能力リアルアクション第5弾!
並行世界の歴史を管理する組織「崑崙」に所属する仙人・太公望。だが太公望は有休を取り続けてまったく仕事をしない“ニート”の仙人だった。ある並行世界の「殷」という国の歴史が、妖しい仙女妲己によって歪められていると知った「崑崙」は、「殷」を正しい歴史に導くため太公望を派遣する。激しくやる気のない太公望の仲間は、体育会系気質バリバリの霊獣スープーシャンに、天才ドS美少女仙人・楊〓(せん)、さらに最強宝貝少女・〓〓(なた)とクセ者ばかり!相性最悪のチームで妲己封神計画は前途多難!?古代中国の伝奇小説「封神演義」をモチーフに、神と仙人が“戯れる”まったく新しいファンタジーの幕が上がる!
“覇者戦”で5位となり、虹界への渡航権を得た神威は、輝夜とともについに虹界へと旅立つことに。「あの、御門君…虹界の道案内、わたくしがいたしますわ…」虹界では輝夜と対立する立場であるものの、遙歌と凛も同行してくれることとなり、虹界に向かう四人。一方、残された妹の揚羽は、神威を想い、涙する…。「あんたが始神の王家の子孫だとか言われてる男か。聞いてるぜ」新たに現れた五将家、満闇冥鎖が刃を向ける!六禍仙も暗躍し、錯綜する思惑の中、神威と輝夜は“宝鈴”を求める!!他、短編も収録。虹界編スタート!オルタナティブ学園バトル第4弾!
古い集落に代々伝わる不思議な風習。そこへ部外者の一色佐奈が関わることで、物語は大きく動き出すーー。 苦くて甘い、トライアンギュラー恋愛ミステリー。
異能力者業界に無能力者が宣戦布告!? 「異能力制限法」により異能力者はすべて社会から管理され、戦う機会が奪われた現代。 第二回KCで敗退したことで元・最強となった朱雀と小手毬のコンビは、自分たちが少しでも異能力者業界に貢献できたことを誇りにしつつ、もう一度最強を目指すという目標を掲げ仕事に勤しんでいた。 しばらくして朱雀は『芸能事務所大名プロ、異能力者業界に宣戦布告! これ以上芸能界に来るな!』という大胆な発現をする女性アイドルユニット「無能力ガールズ」が人気上昇中であることを知る。 彼女たちは水を操る異能力者・川匂をテレビの企画とはいえ実際に倒して見せ、能力の元である科学力を誇示した。今まで異能力者以外の存在が台頭してきたことがなかったため、状況の変化に違和感を覚える朱雀。 この『無能力者の台頭』が朱雀の周囲に不穏な動きを見せる第一歩であることを彼はまだ知らないーー。 現実の異能力者が苦闘するリアルアクション! 新たな戦いが巻き起こる第4弾!
虹界に行く条件となる“覇者戦”ランキング5位を目指している神威だったが、虹界の留学から戻ってきた天霧朱楽と秘密院涼風に、輝夜ともども練習試合で負けてしまう!そして神威と輝夜は敗北をきっかけに、ギクシャクした関係に…。そんな中、次の“覇者戦”の対戦相手は妹の揚羽に!かつてランク1位だった姉の穂蛍を宿した揚羽に、神威は勝つ手段があるのか!?一方、虹界からは輝夜の妹、光剣鏡璃が突然やって来た。「姉君を連行しに来たのじゃ」鏡璃に倒され、連れ去られる輝夜、神威は輝夜を救うために立ち上がる。バトルがヒートアップ!オルタナティブ学園バトル第3弾!
異能力業界に忍び寄る「終わり」のとき…… 俺は、俺たちは何のために異能力者をやっているのかーー。 小手毬と朱雀の出会い、そして契約からはじまり、現在ーーアンダーグラウンドの異能力者組織「御大」を撃退したことで 御大から狙われることになった、朱雀と小手毬。 組織からの刺客は規格外の強さで、何もできないまま敗れてしまう。 そして御大の狙いは、エンターテインメント産業として成り立つ「異能力者業界」自体の解体だった? 風雲急を告げる、異能力者苦闘アクション、第3弾!
パートナーである輝夜と妹の揚羽とのダブルブッキングに頭を悩ませていた御門神威だったが、それ以上に悩ましいのが生徒会副会長になってしまったことだった。生徒会は個性的なメンバーばかりで、神威は戸惑う。その上、生徒会長の遙歌になつかれてしまった。「生徒会で合宿を行いますわ」生徒会で行くことになった神港島への合宿に輝夜、揚羽も参加することに!?一方、虹界種の伝説的な存在、六禍仙が学院を狙っているという噂が出ていた…。薬の力で最強の覇者を目指す、オルタナティブ学園バトル第2弾!
俺たちが、本当に戦うべき「敵」はーー? --俺たちは、何と、なんのために戦えばいいのかーー 俺、冬川朱雀と相棒の少女、小手毬はこの世に必要とされていない異能力者だった。「異能力制限法」により、現代、異能力の無断使用は厳禁され、異能力者はすべて社会から管理されている社会。強さには自信があるが、戦う機会が与えられなかった俺たちだったが、ガチのトーナメント大会で優勝したことをきっかけに少しは仕事が舞い込むようになった。 しかし、それと金を稼ぐことは別問題で……。 理不尽な世の中の反応、嫉妬、不協和音、新たなる敵の影……俺と小手毬を待ち受けていたのは、異能力者の光と闇という現実だった。 ーー俺たちは正義のヒーローじゃない。どこにも、戦うべき敵なんていないのかもしれない。それでも、戦うことを、異能力者をやめることはできないーー。 「現実」の異能力者たちが交錯する、異能力者苦闘アクション!
ヒーローになれなくても、俺たちは無敵だ! --この俺、冬川朱雀と相棒の少女、小手毬はこの世に必要とされていない異能力者だーー 「異能力制限法」により、現代、異能力の無断使用は厳禁され、異能力者はすべて社会から管理されている。活躍の場は安全が約束されているTVやエンターテイメントの中でショーアップされた戦いを「演じる」時にしかない。 だが、暗殺者の末裔で、苦しむ暇も与えず殺す「暗殺異能」に特化した俺と小手毬じゃ、地味かつ邪悪でTV出演など不可能、人気も出ないし仕事も来ない! 実力だけなら、どんな奴にも勝てる自信もあるのに、戦う機会が、異能力を使う機会がない! そんな俺たちのところに、TVの中で最強と謳われる異能力者、滝ヶ峰万理からとある依頼がやってくる。それは本物の暗殺依頼だった。究極の選択を突きつけられた。俺たちは「悪っぽくて売れない」異能力者か、「本当の悪」の異能力者になるか決めねばならない……!? 「現実」の異能力者たちが交錯する、真の最強異能力者決定アクション!
“ご安心ください”「つきたま」が、ごくたまに見えてしまう方もいらっしゃいますが、基本ぷにぷにしているだけで、人間に危害を加えることはありません。…そう信じてきた。今までは。お気楽公務員を目指して県の「つきたま」処理窓口に務めた俺の周りには、つきたまで奇跡を起こしたり、魔法を使ったり、国家の陰謀がちらついたり、つきたまで世界を終わらせようとしたり…「あり得ない」出来事を信じて疑わない人ばかり。無意味な存在が突然意味を持ち始めたとき、「お気楽公務員」が世界を救う?シリーズ完結!