著者 : 道草家守
力の暴走を抑えるため自らを掛軸の中に封じた銀市が、珠の尽力によって帰って来たのが去年の暮れのこと。 激動の年が明け、銀古も日常を取り戻した頃、珠は銀市から「故郷を探し、父に会おうと思う」と打ち明けられる。自らの過去と向き合おうとする銀市の覚悟を受け止めた珠は、ともに彼の故郷を探すため、雪深い信州へ足を運ぶことに。 初めての蒸気機関車、初めての旅館。慣れないもてなしに戸惑ったりしながらも、銀市との遠出に心躍らせる珠。 そんな中、一連の騒動の原因であるアダムが、突如二人の前に姿を現す。 掛軸の中の世界で、二人の決別の原因となった大火事件の真相を知った珠は、銀市とアダムの間の誤解を解くためにある提案を持ち出してーー? 人と妖がともに生きる未来のためにーー 波乱の「半妖編」、ついに完結! 序章 旅立ち乙女と雪景色 第一章 徒然乙女と運命のいたずら 第二章 氷走乙女と名残雪 第三章 遊山乙女とつかの間の夢 第四章 初祝乙女と星月夜 第五章 乙女と悪魔と因果の末 終章 龍は乙女に希う
◆◇◆ストーリー◆◇◆ 『彼の想いは偽物だ』というロビンの言葉に揺れるローザ。 そんな折、セオドアの母・フレヤが青薔薇骨董店に押しかけ、ローザとセオドアが恋仲だと勘違いする。 無事に誤解は解けてローザがほっとする一方で、アルヴィンは自らの複雑な想いを自覚し……。 時を同じくして、アルヴィンの生家周辺で子供が次々に失踪する事件が起きる。 容疑者として彼の母・ニーアムの名前が挙げられていると聞いた二人は、調査のためにグレイ伯爵領へ向かうことに。 妖精の伝承が息づく深い森の奥で、妖精の輪(フェアリーリング)に隠されたアルヴィンの幼少期の謎が遂に明らかになるーー! ◆◇◆登場人物◆◇◆ ローザ ……母が亡くなり天涯孤独になった少女。上流階級の美しい言葉と所作を身につけている。不思議な瞳をもっていてーー。 アルヴィン ……地位と財をもつが、風変わりで謎めいた貴公子。伝承上の妖精に対して強い関心を寄せる背景には秘めた過去が。 セオドア ……ルーフェン警視庁の警部で、堅物で実直。アルヴィンの幼なじみ。大柄でいかめしい顔立ちのため、怖がられることが多い。 エセル ……青薔薇骨董店に居着いている猫。ローザには懐いていて、彼女を慰めたり守ろうとすることも。まるで気分屋な人間のような一面も。 ◆◇◆コミカライズ情報◆◇◆ 『青薔薇アンティークの小公女』コミックス1〜3巻、FLOS COMICから好評発売中(電子書籍も配信中・2024年4月時点) ◆◇◆contents◆◇◆ 序章 おまじないの紅玉 一章 妖精占いの琥珀 二章 ユニコーンの角に治せない病 三章 魔女の呪いと妖精の輪 四章 黄金と真鍮の取り替え子 五章 エインセルの金貨 終章 サラマンダーの標
■□■ 大重版が続く超人気シリーズ、待望の6巻! ■□■ 珠(たま)を守るため自らを封じた銀市(ぎんいち)。彼を救うべく、珠は命を賭けて封印に入り込む。刻限は彼女を守る"髪飾り"の牡丹の花が散りきるまでーー。 しかし、封印の中で再会した銀市は記憶を失い、珠を「知らない」と言い放つ。珠はそこで、人を拒絶していた遠い過去の銀市を知ることに。それでも一心に彼のことを想い……。一方の銀市も、見知らぬはずの少女・珠に記憶を揺さぶられ、どうしようもなく彼女に心寄せてしまう己に戸惑っていた。 刻々と時が迫るなか、封印の内側では、銀市の人生の岐路(きろ)となった江戸の大火事件が再現され……? ■□■ 登場人物紹介 ■□■ 上古 珠(かみこ たま)--数えで16歳となる小柄な少女。銀市に助けられ、雇用される。 古瀬銀市 (ふるせぎんいち)--外見は20代後半の青年。寒空に放り出された珠を拾い、見守る。 瑠璃子(るりこ)--ボブカットの美女。カフェーで働いているモダンガールだが、その正体は……。 御堂智弘(みどうともひろ)--眼鏡をした、三十代半ばの黒髪黒目の軍人。銀市と付き合いがあるようなのだが……。 序章 哀切乙女のできること 第一章 春愁乙女と龍の邂逅 第二章 清夏乙女と夜花火の哀惜 第三章 乙女、秋立つ 第四章 牡丹乙女はほころぶ 終章 乙女と龍の春隣 あとがき
◆◇◆ストーリー◆◇◆ 妖精にまつわる"花嫁の宝飾品(パリュール)"のため、ある館を訪れたローザとアルヴィン。そこにはローザそっくりの娘が描かれた絵画が! さらに館にはローザの瞳に金粉が舞う秘密を知る男ロビンが現れ……? 不思議な運命のなかアルヴィンはローザに近づく男を無意識に警戒し、彼女の笑顔に胸がざわめく自分に驚く。一方のローザも、彼(アルヴィン)が己の安全を顧(かえり)みない様子に心を 痛めつつ、健気に寄り添っていた。 ふたりの心が変化し、交差するとき。パリュールに秘められた謎(メッセージ)は、ローザを渦中に巻き込む事件へと発展していくーー。 ◆◇◆登場人物◆◇◆ ローザ ……母が亡くなり天涯孤独になった少女。上流階級の美しい言葉と所作を身につけている。不思議な瞳をもっていてーー。 アルヴィン ……地位と財をもつが、風変わりで謎めいた貴公子。伝承上の妖精に対して強い関心を寄せる背景には秘めた過去が。 謎の男・ロビン ……光の加減ではピンクにも見える、赤毛の青年。時に黄金が舞い散るローザの青い瞳の秘密を知っているようで……? セオドア ……ルーフェン警視庁の警部で、堅物で実直。アルヴィンの幼なじみ。大柄でいかめしい顔立ちのため、怖がられることが多い。 モーリス ……アルヴィンに雑役婦(チャーウーマン)として雇われている50代の婦人。おおらかでお茶目さをもった女性。 エセル ……青薔薇骨董店に居着いている猫。ローザには懐いていて、彼女を慰めたり守ろうとすることも。まるで気分屋な人間のような一面も。 ◆◇◆コミカライズ情報◆◇◆ 『青薔薇アンティークの小公女』の紙書籍コミックス1〜2巻、FLOS COMICから好評発売中(電子書籍も配信中・2023/7時点) ◆◇◆contents◆◇◆ ーー 序章 導きのブローチ ーー 一章 冥界の香りとイヤリング ーー 二章 混迷のブレスレット ーー 三章 沈黙のティアラ ーー 四章 意思と誓いのネックレス ーー 終章 ポイズンリングと迷いの瞳
●〇●人気シリーズ・試練の第五巻!●〇● 御堂からの依頼で、特異事案対策部隊の駐屯所に住み込みで派遣された珠。口入れ屋・銀古での経験を生かし、妖怪とも協力して部隊を支える。銀市と離れて暮らすことに寂しさを感じつつも、手紙を通して素直な気持ちを伝え合った珠は、彼の過去を垣間見る。 一方の銀市は意図せず増大する自らの力と静かに戦っていた。久しぶりに会った銀市の様子を不安に思う珠。部隊の協力者・アダムからは、「妖怪も人も信じすぎてはいけない」と忠告される。そんな折、連続不審火の重要参考人として銀市が拘束されてしまいーー。 目次 序章 初冬乙女と祭り 一章 住み込み乙女と軍人の友情 二章 受講乙女のフォークロア 三章 軍人の願いと決意乙女 四章 舞乙女と定めの黄昏 終章 乙女の、一歩 あとがき
絶望の淵にいたローザは、美貌の貴公子アルヴィンに救われた。今は聡明な少女として、骨董店で彼を支えている。しかし、アルヴィンがもつ教養や莫大な財産は、彼女にとって謎めいたまま。ある日、ローザは貴族の青年をとっさの機転で助ける。家族に対する想いを語り合い、打ち解ける二人だがー。なんと青年はアルヴィンの兄弟だった。彼こそ伯爵家でのアルヴィンの立場を奪った者だという。アルヴィンが貴族だったことに驚くローザだが、“妖精”にまつわる過去からすれ違い続ける兄弟のために心を砕き…?
●〇●待望のシリーズ4巻!●〇● 勤め先の先輩である瑠璃子(るりこ)が出奔してしまったーー。折しも、口入れ屋・銀古(ぎんこ)の繁忙期。珠(たま)は瑠璃子の代わりに、秋桜(コスモス)の咲き乱れる洋館での勤めを任される。 珠なりに洋館の"人ならざる者"に真摯に向き合って縁が結ばれ、洋裁を習うことに。銀市(ぎんいち)のシャツを仕立てながら彼を想い、しだいに乙女らしい感情も育んでいく。 銀市も彼女の花開く姿を慈しむ一方、珠がいずれ自分の手を離れる予感と、只人として生きるには強すぎる彼女の贄の力を憂いていた。さらに、瑠璃子失踪の原因となった存在も珠にそそられ……? ●〇●道草家守の新作『青薔薇アンティークの小公女』も2022年5月、同時刊行●〇● 目次 序章 秋空乙女と退職宣言 第一章 派遣乙女と絵画の同僚 第二章 女給乙女と先輩探訪 第三章 再会乙女と運命の女 第四章 乙女の憧れと舞踏の夜 終章 色づく乙女と秋の夜長 あとがき
身寄りを亡くし、絶望の淵にいた少女ローザ。彼女はある事情で、居場所も母の遺品すらも奪われた。そこに手を差し伸べたのが、美貌の貴公子アルヴィンだったー。ローザは看板娘として、妖精と花のモチーフを蒐集した彼の店に勤めることに。地位と財をもち、一風変わった彼の優しさに触れて、次第にローザは生来の聡明さと凛と美しい佇まいを取り戻していく。一方、アルヴィンが伝承上の妖精に強い関心を寄せる背景にも、秘めた過去と哀しみがあり…?伝承に託された謎が、孤独な二人の魂を救う。西洋風幻想浪漫開幕!
■大重版が続く超人気シリーズ、待望の第3巻!!■ 七夕の頃。銀市(ぎんいち)と旧知の神使・灯佳(とうか)を助けた珠(たま)は、礼と称してなぜか五歳の姿にされてしまう。望んでいない"礼"に困惑するが……? 時をあわせたように、神隠しの噂が店に持ち込まれる。珠は子ども姿でも役に立ちたいと努め、解決の糸口を見出す。しかし同時に、幼い体に引きずられ、独りではままならぬ感情と経験を噛みしめる。 人に上手く頼れぬ彼女に、銀市たちの慈しみが注がれーー自覚したのは、温かな気持ち。 一方その背後では、隠し神の噂を皮切りに、銀市や珠を巻き込む哀しい昔物語が蘇りつつあった。 ■スクウェア・エニックス「マンガUP!」にて、コミカライズも好評連載中!(2021年10月時点)■ 序 章 思案乙女と白昼夢 第一章 乙女と旧知と恩返し 第二章 童心乙女の遊び方 第三章 恐慌乙女と手当て 第四章 焦燥乙女の選択 第五章 朧と霞と我が儘乙女 終 章 芽ぐむ乙女と秘める者
珠は窮地を救ってくれた男・銀市の店で健気に勤めている。 ある偶然から、珠は以前の勤め先の華族令嬢と再会。友人と呼べる初めての関係に戸惑いながらも、珠は令嬢を通じて少女の"普通の幸せ"を知っていく。銀市はそんな少女を優しく見守り、ときに助言し、彼女の成長に寄り添っていた。 しかし朗らかに見えた令嬢も、華族の娘ならではの哀しさと決意を抱えていた。友人として彼女を助けたいと願う珠に、銀市はーー。 同時に、華族子弟にまつわる"人ならざる者"の事件の裏で、銀市の過去に関わる闇がうごめき……。 序 章 休暇乙女の宿題 第一章 勉学乙女のお知り合い 第二章 付き添い乙女とお友達 第三章 春風乙女の秘密事 第四章 義太夫乙女の心意気 第五章 消沈乙女の切望 終 章 乙女の余暇の過ごし方
■□■珠は寒空の帝都で不思議な髪色の男に救われる。これが運命の転換点だったーー。■□■ 寒空の帝都に放り出された珠。彼女の窮地を救ったのは、不思議な髪色をした男・銀市だった。 口入れ屋の旦那である銀市の厚意で、珠は住み込みで働くことに。感謝する珠だが"人ならざる者"がみえて贄とされた過去により、上手く感情を表せない。一方の銀市も複雑な境遇のようで……だからこそ珠を思いやってくれる。 恩に報いるため健気に勤める珠は、店でも信頼を得て平穏を知る。しかし、帝都で続く少女の失踪事件に否応なく巻き込まれーー。秘密を抱える珠と銀市が、お互いの居場所を見つけるまでの浪漫綺譚。 序 章 求職乙女と口入れ屋 第一章 後輩乙女と先輩指導 第二章 助手乙女と初仕事 第三章 懸命乙女のお手伝い 第四章 生贄乙女と恩返し 終 章 贄の乙女の願いごと
三十歳の時に、異世界に勇者として召喚された祈里(女)。彼女は当初、そこの住人に男に間違われたため、魔王を倒した後も表向きは青年王として国を統治している。そんなある日、ひょんなことから外見が十歳くらいの美少女に変わってしまった!これを幸いに、お忍び旅に出る祈里。途中で出会った、妙に気の合う傭兵・ライゼンを相棒に旅を満喫していたのだけれど行く先々で、なぜか勇者や魔王が関係する事件に遭う羽目に。おまけに「勇者教」などと名乗る怪しげな団体まで現れて!?見た目は美少女、心はアラフォーの勇者王による、異世界満喫お忍び旅第2弾!