著者 : Izumi
茉莉花の度重なる活躍で、本人の意思に反し白楼国には侵略戦争への機運が高まっていた。 そんななか、大逆罪で囚われていた珀陽の叔父・仁耀が脱獄。 茉莉花の師、子星にまで手引きの容疑がかかる。 かつて仁耀と共謀し、珀陽の命を狙っていた黒槐国が関わっている可能性を考えた珀陽は、茉莉花へ黒槐国に行き仁耀がいるか確かめてほしいと命を出し!?
四夫人の悩みに皇帝の無茶振りと、共に難題を乗り越えてきた優蘭と皓月。政略上の夫婦関係も、少しは進展したかに思えるこの頃。年納めの会議に向けて大忙しのさなかに、賢妃・明貴に仕える女官が毒殺未遂にあってしまう。 調査に乗り出す健美省一同。時を同じくして、優蘭は一つの噂を耳にする。『蕭麗月は、先代皇帝が残した公主である』。それ、うちの女装夫なんですけど!? 突拍子もない噂に、けれど皓月は何やら思い悩んでいてーー。 陰謀に揺れる寵臣夫婦。この危機を、優蘭はどう乗り越える!?
「--誰も私のことを見てくれない」 そんな思いを抱える人の希望になればいいと後宮にお手紙箱を設置した莉杏。 女官採用試験で起きた疑惑や、夜中の幽霊騒動など新たな難問に挑むことになるが、がんばる妻を暁月はさりげなく助け、見守ってくれる。 そんななか、莉杏の食べた月餅に皿の欠片が混入! さらに「命、狙われています」と怪文書が届き!?
分裂の危機にある叉羅国が他国に攻め込まれた! 急ぎ帰国命令の出た茉莉花に、ラーナ シュは白楼国の皇帝・珀陽の力を借りたいと頼む。 だが、旨みのない同盟は結べないと珀陽はきっぱり拒否。 文官と個人の間で揺れ動く茉莉花の心を見抜いた珀陽は『ラーナシュと暁月の違い』の話を茉莉花にしたあと「私を、文官として負かしてみてくれ」と告げ!?
暁月の理想の皇后になるべく日々がんばる莉杏だが、幼い身でできることは少ない。 それでも、暁月の深夜の外出の謎を探ったり、宛名のない手紙の落とし主を探したり、白楼国からやってきた聡明な女性文官・茉莉花と交流を重ねるうち、皇后としての役割を学んでいく。 そんな莉杏に、若手文官の海成から「内乱を止めるため人質になってほしい」とお願いされ……!?
優蘭のおかげで寵妃・紫薔の懐妊も落ち着き、後宮内に平和が訪れた頃。優蘭に新たな試練が舞い込んできた。「陛下と離縁をしたいので支援してほしい」と手紙が届いたのだ。一難去ってまた一難。どうする寵臣夫婦!?
異世界に転生したら、怪異専門の医者でした。魂の意味を取り戻す“世直し”和風ファンタジー。
叉羅(サーラ)国の高貴な客人ラーナシュに、王の証(コ・イ・ヌール)というとんでもないものを押し付けられた茉莉花は、視察と称して叉羅国に返してくるよう珀陽に頼まれる。 ところがその道中ラーナシュが命を狙われ、辛くも逃げ出した茉莉花は、あろうことかラーナシュと敵対中の家の当主シヴァンに助けを求めてしまう。 しかし、連れて行かれた邸でなぜかもてなされてーー!?
健美省長官に就任した優蘭は、早々に秀女選抜の詔令を賜る。そこに……「珀優蘭!わたしを馬鹿にしてるの?」怒り心頭で乗り込んできた、まったく話の通じない美女、徳妃。彼女の実家・郭家は珀家と犬猿の仲でーー?
珀陽に想いを告げられた茉莉花は、珀陽にとあるお願いをされた結果、二人で夜市に出かけることに!! 精いっぱいのおしゃれをして、まるで恋人のように珀陽と過ごす茉莉花だが、そこで探しものをしているわけありの異国人と出会う。 たちまち“皇帝”の顔に戻った珀陽から、茉莉花は「できる限りこの人に力を貸してあげてほしい」と密かに依頼され……!?
ちょうどいいから、で赤奏国の皇帝・暁月の皇后となった十三歳の莉杏。 暁月との仲は、“かくれんぼ”をして遊ぶおままごと夫婦のままだ。 それでも『皇后』らしく、後宮で起きたもう一つの冠の謎や、新たな妃候補との対決を経て日々成長していく。 そんななか、暁月が白楼国の皇帝に呼び出された!! 莉杏は暁月の不在を政敵の目から隠すことになり!?
勅旨により急遽結婚と後宮仕えが決定した大手商家の娘・優蘭。お相手は年下の右丞相で美丈夫とくれば、嫁き遅れとしては申し訳なさしかない。しかし後宮で待ち受けていた美女が一言ーー「あなたの夫です」って!?
珀陽の手回しにより湖州の州牧補佐に赴任した茉莉花は、白楼国と隣接するシル・キタン国からの侵攻の可能性に気づく。 いつの間にか仲間として距離が縮まっていた御史台の翔景と、実は皇子だった大虎とともに、侵攻を阻止するべく動き出す! 「珀陽さま、わたし、ようやくここまできました」 ーーだが禁色獲得を目指しひた走る茉莉花に、まさかの事態が!?
“御史台”から手柄を奪ってこいーー またも皇帝・珀陽に無理難題を出された茉莉花は、州牧の不正疑惑と、亡くなった州牧補佐の死の真相を探るため、湖州へと赴任することに。 到着早々、御史台の有能で堅物な翔景(しょうけい)と、軽いノリで人の心をつかむのが上手い大虎(たいこ)との【偶然の出会い】を果たすが、それ以来、茉莉花の周囲で奇妙な出来事が起き始め……!?
十三歳の誕生日、赤奏国の皇帝に後宮入りを願い出た莉杏。 ところが謁見の間にいたのは、《正規の手段》で帝位を簒奪し、新たな皇帝となった暁月だった! 莉杏は「ちょうどいい」と皇后にされるが、一緒に寝始めても湯たんぽ代わりのまるで子供扱い。 それでも莉杏が眠れるようにと、暁月は毎夜問題を出してくれて!? 夜毎に夫婦の絆が深まる恋物語!
赤奏国に借り出された白楼国の文官・茉莉花は、赤の皇帝・暁月の無理難題に見事応えたことにより、“宰相候補の海成との結婚”という引き抜き計画に巻き込まれていく。 一方で、赤奏国の内乱を完全に終結させるための最後の戦が迫っていた。 戦を回避したい茉莉花は、暁月に意見書を提出するが「あんたの案で誰が満足する?」と破り捨てられ……!?
「わたし、禁色を取りに行きます」皇帝・珀陽に文官の高みを目指す宣言をした茉莉花。 その決意を受け、珀陽が茉莉花に命じた赴任先はーー皇帝位を巡る内乱の危険性をいまだに残す【赤奏国】だった! 赤奏国へ貸し出された茉莉花は、皇帝の暁月に国の建て直しと敵軍との「和平交渉」を任されるが、荒れた王城は人も物資も足りないものばかりで!?
白楼国の若き有能な皇帝・珀陽に才能を見出され、科挙試験を二番の好成績で合格し新米官吏となった茉莉花。ところが珀陽は、一番ではなかったことになぜか不満を漏らし「早く手柄を立ててね」と、またも無茶を告げる。そこへ、赤奏国の皇帝・暁月が目的もわからぬまま突如来訪。傲岸不遜でわがまま放題の暁月は、己の世話役を女性官吏にしろと言い出して…!?
初雪のオーバーラント。 貧しいツェルト族の姫・ユーリアは初の女性高官となるも、常に命を狙われる第二王子・ヴァルディールの寵姫と誤解される日々。 年に一度の祭事“巡幸礼”のため、二人はお忍びの視察へ出向くが、訪れた村では謎の病が流行しており、さらに王子暗殺を企んだ犯人が浮上して…!? 「おぬしは、私に生きる意味をくれる。」 氷竜王の再来として、死を望まれる王子と己の命を懸けた姫。大波乱の革命ロマンス、待望の続刊!