著者 : nauribon
戦時中ともに戦った女祈祷士の大坂雪生から仕事の依頼を受けた古川七日は、とある地方の夏祭りに訪れていた。七日との再会を喜ぶ雪生だったが、初めて見るラティメリアの容姿に驚愕するー「六花さんにそっくり…」。戦場において二人は、七日の姉・六花を中心に編成された祈祷士部隊に属していたのだった。そんな折、古くから生き長らえる強大なマガツカミ・轢き神が暴走を始める。その背後には“六花のマガツカミ”の影があったー。明らかになってゆく七日の過去。その後の彼の運命を決定づけた戦場で起きたある悲劇とは?
夏の猛暑のさなか、行方不明となっていた少年が凍った死体となって発見された。警察は事件の異常性から“マガツカミ”によるものと判断した…。古来よりこの国には人間に害を偽す禍々しい神々“マガツカミ”が存在する。そして、それらを討伐する特殊な力を持った者たちを“祈祷士”と呼んだ。天才的な資質を持ちながらも祈祷士としての道を捨てた男・古川七日と、可愛らしくも残酷な“喰い神”の少女ラティメリア。人間とマガツカミという許されざる異種間のコンビが、禍々しい神々を葬っていくダークファンタジー。
特異点として世界の犠牲となっていた少女、イリアを救出してしまったことで全世界から追われる身となった黒斗たち。身を隠しながらも旅を続け東都アガスティアへと辿りつくと、そこでは五百年前の英雄である救世主トラヴィスの召喚を祝う召礼祭が行われている最中だった。賑わう街の喧騒のなか一人の気品漂う美少女と出会う黒斗。その少女は、どこか異質な空気を漂わせていて…。そして旅の資金を調達するため、武道会へと参加することになった黒斗の前に六連覇を誇る天霊兵装の保持者、カイムが立ちはだかる!規格外の救世主による、全世界を敵にまわす反救世譚、第二巻!
柊黒斗は生まれついての異能者だった。人と関わらず普通の人間として暮らしていた彼のもとに神の使いー神霊を名乗る少女フェルが現れる。「一緒に、世界を救いましょう」「断る」救世の願いをあっさり断る黒斗。それでも必死の説得で異世界へと旅立つことになった黒斗たちだが向かう途中、想定外の事態に巻き込まれる。辛くも異世界へ辿りつくも、そこは目的の時代から既に五百年も経ってしまっていて…救世主になるはずだった少年、柊黒斗がやっとの想いで辿りついた世界は、とっくの昔に救われていた。規格外の救世主による、全世界を敵にまわす反救世譚、始まる!
“天使”の一件も収まり、七年の時を経て和解した冬姫と紫緒。一方の大河は、巴夜所有のアークライトに傷を付けた罰として、一週間、彼女の命令に従わなければならないという契約をすることに。原因不明のネットワーク障害を対処するため、切燈グループの本社ビルを訪れた大河と巴夜の前に、再びあのプログラム“天使”が現れる。“天使”の正体。それは巴夜の過去に関わる血塗られた切燈家の歴史そのものだった。破天荒なチート兄妹が繰り広げるハイブリッドバトルファンタジー、雌雄を決すための第3巻ー。
「弱い人間が踏み潰されるのは当然のことじゃないの?」イオラの騒動を無事に治めた大河たちは、切燈学園、全部活動合同の新歓祭に参加したり構造体“アリエス”で賞金稼ぎをしたりと平穏な日常を取り戻していた。そんななか“アリエス”内で偶然出会った少女、紫緒は冬姫の過去の姓である“鴉羽”と名乗る。久々の再会となった冬姫と紫緒だったが、そこに喜びはなく、二人の間を不穏な空気が流れていた。それを察知した大河は紫緒と、そして冬姫は涙と、別々に行動をすることになったが…。破天荒なチート兄妹が繰り広げるハイブリッドバトルファンタジー、過去と向き合い、並び立つための第2巻。
類稀な運動神経が取り得の兄、天陵大河。天才的なプログラミング能力が取り得の美少女妹、天陵冬姫。八年ぶりに一つ屋根の下で暮らすことになった兄妹は、二人だけで生きていくための生活費という問題に直面していた。冬姫が提案した工面方法、それは人々の生活に深く係わっている基幹システム、電脳世界の悪質なバグを倒して賞金を稼ぐことができるゲーム、構造体“アリエス”だった。不慣れな感覚に戸惑いながらも持ち前のセンスでゲーム内を無双する大河だったが、ある日、冬姫の親友の西園寺涙が正体不明のバグに襲われてしまいー。「待ってるからね、王子様」破天荒なチート兄妹が繰り広げるハイブリッドバトルファンタジー、ここに始まる!
おっさんの存在が自分の中から消え去りそうになったあのとき、「このままじゃ無責任だ!」的なことをおっさんに訴えた。そんな一瞬の気の迷いをどこかの誰かが聞いていたのか、おっさん自身がそれを可能にしたのか、とにかく僕の中に留まったー記憶の一部と、ときどき身体の主導権が戻ることと引き替えに。こうなるとわかっていたら僕はあんな訴えをしただろうか。そしてー平栗さんを巻き込んで、この中田ろみ子先生とシナリオリテイクに励まなきゃならない、そんなことがわかっていたとしたなら?お仕事モード全開の第二巻。
「人生はゲームだ」そんなセリフをどこかで聞いたことがある。ゲーム制作を生業としている俺には、ある種味わい深い。俺の人生は、といえば結構いいかげんだったわりには、イージー寄りのノーマルだった。過去形なのはエンディングを迎えたから。現在、自分の葬儀の真っ最中。だけど明らかにおかしな点があって…俺はどこに出しても恥ずかしいアラウンドフォーティ、略してアフォのおっさんだったんだが、なぜか今はティーンエーあ、息子が『身体を返せ』と叫んでいる。予想外の展開から始まる新感覚のPCゲーム業界物語。
放課後。黒い三角の頭巾を頭からすっぽりかぶり、二つの穴から目だけを出した連中が集う。-そう、俺たちは秘密結社だ。今日も胸の前で指を組み、誓いの言葉を叫ぶ。「ラヴ」「ラヴ!」「ラヴ!!」「ラヴ!!」不純異性交遊禁止のこの学校にあって、恋をするために。俺たちは今日も作戦を練るのだ。ああ、けれど俺ー会津優介の恋はきっと、この秘密結社の力をもってしても叶わない。なぜなら俺の恋焦がれる相手は、不純異性交遊禁止の校則を定めた張本人ー生徒会長円城あかり、その人なのだから。
わたし、くらがりさまと申します。鎮守の神、まこう様との永きに渡る冷戦も雪解けを迎え、復活したわたしたちの友情パワーは今まさにストップ高なのです!この勢いで桧沢をさらに盛り立てるべく不退転の決意でーあ、親力の人じゃないですか、何か用ですか?え、お化け騒動?それも神様を騙る不届き者ですって!?わかりましたっ。再びくらがり流神コンサル術をお見せしましょう!神愛でる地で始まる神サマ更正コメディ第二幕。