ジャンル : その他
帝国への遠征にカサンドラが合流し胃が痛いマルス。彼はまだ知らない。その先に「第二回妃候補選考会」が待ち受けていることを……
公爵家のシエラは強欲な父に利用され続け、「生贄令嬢」と蔑まれている。 それでもめげず父に代わり領民のために奔走してきたが、ついには冷酷と噂の軍人ジュリアンとの結婚を命じられてしまう。 冷え切った新婚生活の中、シエラは彼も結婚が本意ではなかったと知る。 ならばと離婚を切り出すが、この婚姻は王家の肝いりで簡単には解消できない。 二人は結託して離婚を目指すことに。 仮初の夫婦を続けるうちに幾度もジュリアンに守られ、シエラは頼る相手がいる安心を初めて知る。 一方の彼の態度も少しずつ変わって……。 序章 第一章 旦那様との顔合わせ 第二章 旦那様との新婚生活 第三章 旦那様と反乱治安圧 第四章 お義姉さんとピクニック 第五章 義弟君をご招待 第六章 お義父様にご挨拶 第七章 お一人様で逃避行為 終章 番外編
龍王の「番」--それは本能で惹かれ合う魂の片割れ。 天涯孤独の少女・千世は、引きとられた遠縁の家で番の印を持つ幼い少女・美耶の保護者代わりとして継父母にこき使われていた。学校にも行けず育児に追われる毎日。しかし千世は美耶の印に関するある“秘密”を握っており、後ろめたさからその状況を受け入れるしかなかった。 ある時、街中で美耶をつけ狙う謎の男に襲われ、逃げた先で偶然異界へと迷い込んだ2人は、そこで龍族の青年、漣と出会う。彼は龍王を名乗り、番の印を持つ美耶と保護者代わりの千世を厚くもてなしてくれるが、美耶の印の“秘密”を知る千世は手放しに喜べない。 一方で漣も、自らの番であるはずの美耶ではなく、千世に惹かれてしまう自分に大いに戸惑い……。
王都の学園に入学した貧乏男爵家の令息パトリックは、なぜか学園随一のエリート貴族たちに目をつけられてしまう。 妹を救うため、6回死に戻った筆頭公爵家の嫡男。 ここは「ゲーム」の世界だと主張する、自称転生者の侯爵令息。 彼らの思惑に乗せられ、パトリックは「悪役令嬢」の死を回避し全員が幸せになる結末を目指すことに! 最初は戸惑ったけれど、それぞれの事情を知るうちに彼らに寄り添いたいと思うようになるパトリック。 一方の貴族たちも、お人好しなパトリックにますます執着して、過保護になっていきーー。 序章 ド田舎の神童、王都へ行く 第一章 神童改め平凡令息、高貴なお友達ができる 第二章 平凡令息、巻き込まれる 第三章 残る攻略対象者たち 第四章 男爵令息誘拐拉致事件 第五章 パトリックの正体 第六章 平凡令息、凱旋する 第七章 平凡令息、立ち向かう 終章 高貴な方々は平凡令息をお求めのようです 番外編一 繰り返すことのない今生を君と《レイモンド視点》 番外編二 この世界の真実《マクスウェル視点》
罪の花が見え気味悪がられた咲菜は家を追われ、今では御曹司・旬の婚約者として愛される日々。 ところが実父に攫われ、新たな婚約者を強引にあてがわれる。そして彼と口論の末、咲菜は異能者が集う里へ向かうことになった。 そんな中、旬が助けに潜入するが、SPに見まごうような姿で!? 口調もまるで執事の様子に戸惑いながらも、二人は不自由な環境で親密な時間を過ごした。 けれど旬が里の使用人と仲睦まじい様子を見て、咲菜は気が気でなくてーー。 異能の里でも罪の花は咲き乱れるーー愛と憎しみの第二巻! 第一章 過去とのかかわり 第二章 咲菜の決意 第三章 挑むべき試練 第四章 受け入れられない思い 第五章 呪いの果て
両親を失い、病弱な弟とともに伯父のもとで女中として蔑まれる少女・浅。 負けん気の強さで揉め事に巻き込まれ、伯父に打ち捨てられそうになったところ、鬼を名乗る男・緋色から「その血と引き換えに、お前の下僕になってやる」と契約を持ち掛けられた。 伯父のもとから弟を助け出したい一心の浅は契りを結び、緋色に首筋を咬まれると、不思議な高ぶりに包まれて意識を手放したーー。 「下僕ならわたしのこと守ってよ」 「お嬢の仰せのままに」 鬼と主従関係を結んだ浅だったが、それは実は花嫁となる契約でーー。 序 壱 弐 参 肆 伍 跋
国王も巻き込んで行われた次期宰相フェリクス・シュミットの婚約者選び。心の中で人を見下す腹黒男のお眼鏡に適ったのは、ほんわかした見た目とは裏腹に優れた洞察力をもつメアリ・ノリスだった。 彼女が提案した「愛する者同士の演技」をすることで婚約者問題を解決させて一件落着と思っていたが、新たな問題が発生。 それは、フェリクスが本当にメアリを好きになってしまっていたことだったーー! 初めての恋に翻弄される腹黒次期宰相とほんわか令嬢のファーストステップラブ、第2巻
貴人の治療に失敗し、王国を追放された聖女・エリーザ。 そのことをずっと負い目に感じて、聖女であることを伏せたまま、相棒の鷹・オーリと共に、白狼の村の狩人として日々を過ごしていた。 ある日、狩り場である“宵闇の森”で怪我を負った黒狼と出会うが、ただの狼とは思えない気品がありーー。 たくましく生きる元聖女と、彼女を取り囲むモフモフたちと共に、狩猟にグルメ、恋愛、バトルと波乱万丈なセカンドライフが幕を開けるーー!
英雄騎士ジェルフの本当の婚約者となり、”毒婦”の噂もようやく晴れた画家マリアドール。見せた夢の光景を描く仕事も続けながら、ジェルフとの甘く穏やかな婚約生活を楽しんでいた。そんなある日、ジェルフに隣国での任務が決定する。しかしその任務では、なぜかマリアドールの同行も求められていた。そのことに疑問を感じるも、マリアドールはジェルフと一緒に海を渡ることを決意する。開放的な異国の雰囲気に二人の仲が深まる一方で、マリアドールの能力が隣国の陰謀を暴く事態へと繋がっていき……?
大教会で起きた神子候補殺人事件を見事解決へと導いたクロエは、その行動力や胆力を買われ、祝福を持つ少女モニクとともに次代の神子へ選出されることとなった。 再び王都へ向かったクロエは、“予測の神子”と呼ばれた先代神子アドルファから教育を受けることに。通常業務と並行して自身のお披露目会の準備も行うクロエに、アドルファは一つの難題を課す。 「お披露目会の当日は、晴れにしてください」 その会場は王都ではなく、なんと雨期真っただ中の湖畔都市。そんな悪条件の中で、クロエが調査の末に辿り着いた答えとはーー。
「じゃあさ、君の残りの時間を俺にちょうだいよ」 ××しようとした夜、私は幽霊に出逢ったーー。 真っ暗な夜空に、青い月だけが光り輝いている。 高校3年生の水無瀬二葉(みなせ・ふたば)は、市内で自殺スポットとして有名な鉄橋の上にいた。 「ねえ、何をしてるの?」 鉄橋の手すりに足をかけた二葉に声をかけたのは自称幽霊の少年、レイ。 レイは最後の日が来るまで、鉄橋にやってくる自殺志願者を止めてほしいのだと言う。 彼の言葉を受けて、18歳の誕生日までの四週間をレイと過ごすことになる二葉。 レイはなぜこの鉄橋に囚われているのか? 4週間後、二葉が願ったこととは? 私が死ぬまで、あと26日。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「でも、レイ君は幽霊だからなぁ」 呟いた自分の言葉に、思わず苦笑いを浮かべてしまう。 幽霊じゃなければ、レイ君と出会うこともなかった。 でも、幽霊だから一緒に生きることもできない。 それがどうしてこんなにも苦しいのか。 その答えを出すことを、私はまだためらっていた。(本文より) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 自分以外のために回っていると思っていた世界で、君と過ごした日々。 それは、今までの人生の中で一番生きていると思えた時間だったんだよ。
カリウス王国辺境伯の長女で同国第二王子の婚約者だったアリーは、卒業パーティーで突然の婚約破棄を言いわたされる。国外追放された先で「相談所 薄明の夕暮れ」を訪ね、美形のマスター・ルードと出会う。が、突如目に衝撃が走り、彼の「幽霊を見る」能力が彼女に乗り移ってしまい、霊への対処法を学ぶため、店の受付係をすることに。ルードとともに事件解決に挑む中で、徐々に二つの国を跨ぐ何者かの陰謀に巻き込まれーー。さらに「女嫌い」として有名なルードは、なぜかアリーにだけは優しく激甘で、二人の仲が深まるにつれその理由も明らかになって……? ■著者プロフィール ヨシモトミネ 2025年、『この会社は実在しません』(KADOKAWA)でデビュー。
「柘榴姫」--帝都にその名を轟かせた少女は、自らの血が柘榴石という美しい宝石になる異能を持っていたーー。柘榴姫・朱織は、両親によって大金と引き換えに広江家へ秘密裏に売られる。五年間、座敷牢で囚われの生活を送っていた朱織だが、ある日、異能者の犯罪集団「鞘の会」に誘拐される。間一髪で朱織を救出したのは、警視庁異刑部の藤司那月だった。 那月は高名な男爵家の御曹司であり、若くして異刑部の部長を務める美麗な青年。朱織はしばらく那月のもとで保護されることになる。柘榴姫を狙う「鞘の会」を逮捕すべく、那月と朱織は偽装婚約をすることに。冷酷だと噂されていた那月だが、彼の不器用な優しさに触れるうち、朱織は次第に彼に惹かれていくーー。 一方、「鞘の会」は過激な動きを見せ始めて……!? 生きることを諦めていた異能少女と、孤高のエリート警部が織りなす、明治ダークファンタジー浪漫!
最強魔法師団の第九席による事件を解決した、クロ。平穏な日常が戻ってきて、怠惰な日々が送れると思った矢先、生徒の一人、ルゥが家出をしたと言い、仕方なく家に泊めることに。義妹でブラコンのアイリスとひと悶着あったが説得に成功。ただ、学園で変な噂が流れてしまい、王女で同僚のカルラに問い詰められるなど散々な日々を過ごす。そんな中、犯罪組織である裏ギルドの人間が学園内に潜入しており、ある少女を攫おうとしていたーー。先生による無双ファンタジー第2弾!
毒殺未遂事件を経て、一気に距離が縮まったミシャとヴィル。そんな中、ヴィルにまつわる不穏な噂を耳にして……?