出版社 : 星海社
本が手の届かないほど遠くにあると思っていたこと。 本が母と娘を繋ぐ絆であったこと。 本が祖父への畏れであり、忘れ得ぬ思い出であったこと。 そして、強すぎる願いゆえに、たった一冊の本すら手放せないこと。 そこにあるすべての本には数え切れない“想い”があり、そこに集うすべての読者にはその数だけの“物語”があった。 さえずり町のサエズリ図書館。 それは本の“未来”が収められた、美しく、不思議な図書館。 紅玉いづきが詠う、すべての書物への未来譚(ラブソング)--。 あなたにとっての大切な一冊は、きっとここでみつかる。
人とエルフ、異なるふたつの種族の血を分け合う身であるがゆえに蔑まれて育ち、メラネイド伯爵の嫡子・アーウィンに謀られた半エルフの娘・アルシア。抜け殻となっていたアルシアの絶望を言祝ぎ、復讐の願いを受け入れた謎の旅人・ラゼィルはアルシアの故郷・谺谷のエルフたちと共謀し、人間への意趣返しを提案する。ラゼィルの白貌の裏側に秘められた“混沌”が妖しくきらめくー!虚淵玄の“闇代表作”として名高い戦慄のダーク・ファンタジーが、人気イラストレーター・あきまんとの超重量級タッグにより、今再び伝説の幕を開けるー。
学校の七不思議の“八個目”となる“新しい祟り”-「お骨サマの呪い」を僕たちが作った、あの夏。それは、止め処ない悪意と恐怖の幕開けだったー!あの竜騎士07が文芸雑誌『ファウスト』に寄稿し、小説家デビューを飾った伝説の一編が満を持しての星海社FICTIONS化。傑作『ひぐらしのなく頃に』の世界観ともリンクする極上のホラーをあなたは今、体験する。
木星(ユニオン)と土星(クラスタ)の均衡状態は若き天才軍人・九重有嗣(ここのえありつぐ)の出現によって今まさに破られようとしていた。そのさなか、有嗣の故郷・イアペトゥスで密かに進行するクーデター。ついに決起した造反勢力の間隙を縫い、有嗣に接近する謎の軍師・アーダルシュ・ライと、擾乱の渦中に叩きつけられた有嗣が執る反撃の一手はー!? 渾身の力で元長柾木が星海社SFムーブメントを牽引する、これぞスペースオペラ! 待望の第二弾。
僕と会長の春夏秋冬(いちねん) 充実した大学生活に憧れ、京都大学に入学した針塚圭介は、「京都観察会」なる怪しげなサークルの新歓説明会でミステリアスな美女“会長”と出会う。 「ちょっとした魔法ですよ」──そう言いながら淡々と圭介の個人情報(せいかつ)を言い当てていく“会長”。彼女は一体何者なのか。なぜ自分のことを語らないのか。その美貌と微笑みの裏には、思いもかけない秘密があった……。 注目の新鋭・森田季節が贈る、とびきりの青春小説。──泣いても笑っても、この一年(せいしゅん)は一度だけ。ようこそ、京都へ。
龍と剣、そして目くるめく魔法の世界。 “龍殺し”の名誉を手にするため、野心に燃える戦士・タウと、無欲そのものの魔術師・キアは連れ立って旅に出る。男同士の固い絆で結ばれた二人の冒険者、タウ&キアの行く手に待ち受けているものはーー!? 虚淵玄の剛筆が唸り、高河ゆんの絵筆が華麗に舞う! “虚淵玄×高河ゆん”、スーパータッグがファンタジーの歴史に新たな一章を刻みつける!
男と男と男の誇りと天才が、星の海を舞台にぶつかり合う!! 突如現れた謎の存在、《敵》に地球圏を奪われた人類は木星(ユニオン)と土星(クラスタ)に分かれ、なかば儀式化した戦争状態を続けていたーー九重有嗣、クラウディオ・チェルヴォ、マクシミリアン・ルメルシェ、彼ら三人の若き天才軍人が現れるまでは……。 元長柾木が渾身の力で新時代を切り開く、これぞスペースオペラ。星海社SFムーブメントの火蓋は、今まさに切って落とされた。
“魔術師殺し”こと衛宮切嗣の悪辣極まる謀略によって、第四次聖杯戦争は早くも佳境を迎えつつあった。 その最中、征服王・イスカンダルは“王”たる“格”を自他に問う、真剣勝負の「聖杯問答」を仕掛ける! 英雄王・ギルガメッシュ、そして騎士王・アーサー・ペンドラゴンが全身全霊を懸けて答える“聖杯の王”に相応しき「王の器」とはーー!? これは始まりに至る物語ーー。白熱の三巻!