出版社 : KADOKAWA
もしも安達がわたしの先生だったら。 もしも安達が小説家だったら。 もしもあの時、体育館の二階に行かなかったら。 空想は置いておき、安達からお誘いが。 「う、海……は、広いね」 「いいよ。来週くらいに行こうか」 「来週、ですか……」 垂れ下がった耳と尻尾が見えるけど、こっちも色々準備が必要だ。お小遣いとか、水着とか。彼女に可愛いとこ見せたい気持ちはわたしだってあるのだ。……きゃー。
安達と暮らし始めてしばらく。近々わたしの誕生日だ。 「あ、チャイナドレスは禁止ね」 「えっ」 「あれはクリスマス用だから」 「そうだったんだ」 「そうなんですよ」 二人だけの行事が増えていくのは、そう、悪くない。 二人の日常のさらに日常。書き下ろし多数の短編集、第二弾。
「ヤろう、律花! 今年中に! 最後まで!」「や……やろう! 最後まで!」「「愛してる!!」」 『イカレた会話にゃ……』 元宿敵同士で、今はラブラブ夫婦の狼士と律花。互いの秘密を打ち明け、悲願の同衾が叶った二人の次のお悩みは、もちろん『夜の営み』について。 全然うまくいかない二人だが、新たなる凸凹カップルの登場や愛猫にゃん吉の通院、狼士の後輩・生駒さんの自宅来訪など、彼らの日常は加速していく! そして迫る十二月の聖夜、いまだ未経験な二人は『幸せな夜』を勝ち取れるのか? 愛しているから一つになりたい。心はとっくに。だから後は身体の方だけ、どうにかして。これは異能力バトルの後の、初恋の後の、ゴールインの後のーー新米夫婦が勇気を出してもう一歩を踏み出すための物語。
かつて二律僭主だった頃の記憶を取り戻したアノスに、大魔王ジニアは告げる。 「この銀海の全ては《絶渦》に飲み込まれ、消え去るだろう」 現在、大魔王の深淵魔法で一時的に鎮静化している大災厄。しかしその代償として大魔王の寿命は尽きかけていた。 刻一刻とタイムリミットが近づく中、パブロヘタラは《絶渦》の調査に乗り出すことに。しかし新たに加盟した学院は曲者揃いで、味方の足並みにも不協和音が鳴り響く。複数の魔王との敵対、絡繰神の襲来、混沌とした深層世界でアノスが相対するのは、果たしてーー? 第十六章《深層十二界》編、開幕!!
「--夜光さまには女の子を100人、恋に落として救ってほしい」 空木夜光はどんな問題でも解ける天才だが、魔女・ベルカが出してきた超難問には頭を抱えた。だって俺は女心だけは分からない上、恋愛に対して深いトラウマがあるからだ。だけど恋への憧れを依然捨てきれない俺は、この超難問に挑みたい! 純真無垢なアスリート娘に無口な小動物系ゲーマー、妖艶美女な元カノ。様々な娘たちと俺は恋をする! ……俺のことを心底愛する、ベルカの監視下で。 「でも、わたくし1人を愛してね? ……早く。返事。ちゅーするよ?」 100人と恋し、1人を愛する波乱万丈のラブコメディ、開幕!
乙女ゲームの一大イベント・学園祭が近づく魔法学園。 前世の記憶では、悪役令嬢エカテリーナが劇の主演だったはずーー絶対無理! 破滅フラグに震えるエカテリーナは、出演要請から全力で逃げ切って脚本係をすることに。 多忙すぎる兄・アレクセイに楽しんでもらおうと、元社畜の性質を活かして準備を行うが……トラブルは予想外のところからやってきて!? 最愛のお兄様の笑顔のためなら「悪役」だって演じてみせます! 第一章 平和な日々、そして影 第二章 悪役令嬢の誕生 第三章 青薔薇と黒水仙 第四章 学園祭は燃えているか アレクセイとニコライ 〜ニコライの思案〜 あとがき
校則違反のバイトがバレた苦学生・君永織見。退学免除のために理事長宅の家事代行をすることになったのだがーー その吉城寺家には、誰もが憧れる才能を持つ美少女四姉妹が住んでいた! 絵師VTuber・長女菊莉。人気配信者・次女蘭香。プロゲーマー・三女梅瑠。天才声優・四女竹奈々。 しかし才能の代わりに、食事はデリバリー、下着は脱ぎっぱなし、気づけば織見と同じベッドで寝ていたりと生活面は自由奔放で!? 姉妹の“素の顔”に惑わされつつも、その家事能力で信頼を得ていく織見に、1通のメッセージが届く。 『今度も、私を選んでくれるよね?』 一つ屋根の下、四姉妹を巡る運命が動き出す!
川波小暮は目覚めると、パンツ一丁だった。しかも昨夜の記憶がまるっと無い! 中学時代の同級生と遊んでいたらしく、暁月に夜のことを尋ねようとするも 「へへ。おはよ、こーくん」 なぜか昔の呼び方で、意味深な態度をとるばかり。もしかして……やらかした? 一方の暁月も記憶が無く、起きたらパンイチの小暮と下着姿の自分がいたという朝チュンな光景に混乱していた! 帰省中の水斗と結女に助けを求めながら、小暮はあの夜の真実を追いーー 暁月はもうこの機に関係を進めてしまおうと、小暮をムラムラさせて再告白を引き出そうとし!? 真相が明らかになるとき、幼馴染みは黒歴史《おもいで》を乗り越える!
元婚約者の妹という立場ではなくなった今も、新の家には毎朝寧々がお弁当を届けに来ていた。 そんな中、新は寧々の通う天ヶ峰高校に非常勤講師として勤務することに。 学校では寧々と新の関係性は秘密だ。 人目を避けて名前を呼ぶと、寧々は嬉しそうに微笑む。 「保健室で二人きりだなんてどきどきするね」 校内では教師と生徒として、家では年の離れた親密な友達としてこっそり仲を深める日々。 そうして迎えた夏休み。新は寧々と友達の旅行に引率としてついていくことに。 夏の日差しの下、水着姿の寧々は眩しくてーー。 元義妹で、今は生徒、なにより新にとって一番大切な女の子。 年の差甘々ラブコメディ第2巻。
開校以来最多の魔力量を持ちながらも、 回復魔法の要『消失魔法』が使えないため、落第生となってしまったコレット。 このままでは就職できず、奨学金が返せない! なんとか王国軍のアルベール王子に面接の機会を与えられたのだがーー 「お前を俺の毒見役として雇おう」 就職先は王子専属毒見役!? それって回復魔法じゃなくて、あたしの毒耐性が目当てってことですか!? 規格外の落ちこぼれと横暴軍人王子のラブバトル、開幕! 序章 美味な夕食、おいしくないお仕事中 第一章 前代未聞、開校以来初の落第生 第二章 緊迫の最前線、大活躍の落ちこぼれ 第三章 ドキドキ満載、デートもどきな一日 第四章 衝撃の過去、実は疑惑だらけの『癒やしの女神様』 第五章 急接近、恋する気持ちと命の危機 終章 恋の行方、落ちこぼれ回復魔法士の望みとは あとがき
美少女ゲーム『学園カグラザカ』の悪役貴族・タイタンに転生してから半年。タイタンとしての生活にも慣れてきたある日、突然生徒会からの呼び出しを受ける。 生徒会長のシャルト(おっちょこちょい系お姉さん)と、会計のリーラ(口下手まじめっ子)の二人から語られたのは原作知識を網羅しているはずの自分が知らない『イベント』だった。 「学園で発生している事件の解決に協力してほしいのですわ」 運命を捻じ曲げた先に待ち構えていたのは、自分の知らない領域!? 新たなヒロイン二人と共に学園の事件を解決せよ! 美少女ゲーム転生ファンタジーChapter2!!
第9回カクヨムWeb小説コンテスト カクヨムプロ作家部門&ComicWalker漫画賞 ダブル受賞! 夏の終わり、青野英治は幼馴染で恋人の天田美雪がサッカー部のエース・近藤と浮気しているところを目撃してしまう。 彼女に裏切られ、憔悴しきった英治が休み明けの学校に登校すると聞こえよがしに心無い悪口が飛んできた。 「サイテー」 「暴力男」 近藤によって英治の方が美雪に暴力を振るっていたDV男だという噂を学校中に流されていたのだ。 それを皮切りに始まった英治へのいじめは日に日に酷くなっていき、ある日ふらふら上った屋上で英治は学園一の美少女・一条愛と出会う。 同じく人生に絶望していた彼女の手を取って、2人は共に学校を抜け出してーー どん底人生からやり直す、大逆転純愛ラブコメ!
乙女ゲームに転生した侯爵令嬢のイヴェット。 突然できた義弟ジョシュアは前世の推しで、ゲームが始まる前に一家心中で孤独になる。 母が父に愛されず絶望することが原因で、つまり自分もそのとき死ぬことに……。 思い悩む母に、イヴェットは新たな愛の形を提案する。 「押して駄目なら推してみましょうお母様!!」 死の回避と義弟の幸せを目指すが、義弟の様子が変で……「義弟じゃなきゃいいのに」 義姉弟×推し活ラブコメ! プロローグ 第一章 推しが我が家にやって来た! 第二章 私とお母様の推しごと 第三章 助言をくれる友人 第四章 動き始めた歯車 第五章 推してみた先に 第六章 ルイス家主催パーティー エピローグ あとがき
湊寿也は学校一の美少女ギャル・葉月葵たちと“エッチ遊び”をして関係を深め続けていた。高二に進学した湊は、転校生でゲーマーの七瀬うらはと意気投合し、田舎出身で都会に憧れる七瀬と街で遊び回り、友達になっていく。ある日、七瀬の家でゲームを楽しんでいた湊は、彼女から実はコスプレイヤーであることを明かされ、七瀬のコスプレ姿を見せてもらう。ゲームのキャラを完全再現した七瀬に、湊が「コスプレ姿でヤらせてほしい」とお願いすると、「実は七瀬も……コスプレエッチしてみたかったんだよ!」と告げられて……可愛い女友達と“エッチ遊び”する青春ラブコメ、第五弾!!
ラビウス侯爵家の令嬢フェリシアは、父の再婚に伴って、まだ七歳にもかかわらず家を出ることになる。 新たに暮らすことになったのは、領地の辺境にある、森の中の屋敷。しかし、彼女が屋敷に到着してしばらくしても、侍女も誰もやってこない。冒険者ギルドを通じて侯爵家に問い合わせると、「もう面倒を見ないから、あとは勝手に生きろ」という返答が届く。フェリシアは、自分が一人屋敷で忘れられる運命にあることを知る。 ただ、彼女が暮らし始めた森の中の屋敷は、とても変わったものだった。何代か前の侯爵家当主の弟が住んでいたというそこには、自作らしき魔道具やおかしな畑、気になる地下室も。彼女は心機一転、謎の屋敷で、気ままな一人暮らしを満喫することにする。
短編集第十一弾、描かれるのは『水門都市』プリステラへ至る物語。複数の視点から紡がれるそれぞれの覚悟と決意、ナツキ・スバルと近くて遠い彼らの日々の詰め合わせが、この世界の見せ方をきっと変えるーーそれは過去の物語、それは努力の物語、それは献身の物語、それは哀切の物語、それは萌芽の物語、それは情熱の物語、それは緋色の物語。 数々の物語が教えてくれる、これはまだまだたくさんの人が知らない異世界生活。 「それに何より、僕が恥を雪がなくてはならない相手は他にいる。--僕自身だ」 Web未掲載の物語をまとめた一冊。--どうぞ知ってください。あなただけでも僕たちを。
よく分からぬうちに異世界に転生したトールが授かったのは「薬師の加護」。 薬の材料の場所が分かったり、一瞬で調合ができる世にも珍しい加護だった! これ幸いと加護の力で調合した薬を売却してお金を稼ぎつつ、文化水準の高いゾーゲン皇国への移住を決意したトールは、最低限の労働で文化的かつのんびり暮らせる生活を送るために、安息の地へ向けて旅に出る。 しかし、その道中で討伐任務や盗賊退治など次から次へと厄介事に巻き込まれ、終いにはラグドールに似た喋る巨大な猫(?)が旅についてくることになって……。 多様なトラブルと様々な人々との出会いを経て、果たしてトールは無事安息の地にたどり着き、理想の生活を手に入れられるのか? 夢の異世界スローライフ(願望)開幕! プロローグ 第一章 異世界への転生 一話 転生と状況の確認 二話 王国での生活そして皇国へ 第二章 皇国西部流浪編 一話 皇国移住と今後の目標 二話 東への旅の始まりと盗賊団の撃滅 幕間 襲われた少女のその後 三話 とある町での害獣討伐 四話 屍人騒動 五話 調整者との邂逅 エピローグ ある日のある場所のある人 閑話 その後のエッボン
男子高校生・和泉に恋心を寄せる女子たちは、一歩が踏み出せず日々を過ごしていた。 【学園のアイドル様は、二人きりのときだけ甘えたがり】天崎雨音。 【実家から勘当されたのに、なぜか元・許嫁が放っておいてくれないんですが】白菊白亜。 【学園の天使ちゃん……の隣の悪魔ちゃんが、案外ちょろい】春日波留。 しかしそこに転校してきたのは、一見平凡だが天性のメインヒロイン・七瀬七緒! 七緒はあざとい直球アプローチで和泉に猛攻をしかけ出す。 「和泉くん、好きです。付き合ってください」「はい、あ〜ん♪」「和泉くんが、わたしをこんな女にしたんだよ?」 「「「こいつ……やりやがった!?」」」と慌てた雨音たちも行動に──!?
月城廉司は、高1の夏頃から疎遠になっていた幼なじみの少女・望月祈織と一つ屋根の下で暮らしている。 ただ、2人の間にできた時間的、精神的溝は浅くなく、関係を改善したいと思いながら何もできないまま高2の始業式を迎える。 祈織と同じクラスになり、これから彼女に歩み寄ろう、あの日にした「約束」を果たそうと、決意を新たにする廉司。 少しずつ関係は動きだすーーと思われた矢先、廉司の秘密を知る愛華が告白をしてきて……。 他人にも特別な関係にもなれる。 近そうで遠い「幼なじみ」の2人が、すれ違い、成長して変化しながら歩んでいく。 大切なものをもう一度見つけるための青春の1ページ。