出版社 : KADOKAWA
●〇●待望のシリーズ4巻!●〇● 勤め先の先輩である瑠璃子(るりこ)が出奔してしまったーー。折しも、口入れ屋・銀古(ぎんこ)の繁忙期。珠(たま)は瑠璃子の代わりに、秋桜(コスモス)の咲き乱れる洋館での勤めを任される。 珠なりに洋館の"人ならざる者"に真摯に向き合って縁が結ばれ、洋裁を習うことに。銀市(ぎんいち)のシャツを仕立てながら彼を想い、しだいに乙女らしい感情も育んでいく。 銀市も彼女の花開く姿を慈しむ一方、珠がいずれ自分の手を離れる予感と、只人として生きるには強すぎる彼女の贄の力を憂いていた。さらに、瑠璃子失踪の原因となった存在も珠にそそられ……? ●〇●道草家守の新作『青薔薇アンティークの小公女』も2022年5月、同時刊行●〇● 目次 序章 秋空乙女と退職宣言 第一章 派遣乙女と絵画の同僚 第二章 女給乙女と先輩探訪 第三章 再会乙女と運命の女 第四章 乙女の憧れと舞踏の夜 終章 色づく乙女と秋の夜長 あとがき
◆◇◆『龍に恋う』シリーズの道草家守が描く、新たなマイ・フェア・レディ物語!◆◇◆ 身寄りを亡くし、絶望の淵(ふち)にいた少女ローザ。彼女はある事情で、居場所も母の遺品すらも奪われてしまった。そこに手を差し伸べてくれたのが、美貌の貴公子アルヴィンだったーー。 ローザは看板娘として、妖精と花のモチーフを蒐集(しゅうしゅう)した彼の店に勤めることに。地位と財をもち、一風変わった彼の優しさに触れて、次第にローザは生来の聡明さと凛と美しい佇(たたず)まいを取り戻していく。 一方、アルヴィンが伝承上の妖精に強い関心を寄せる背景にも、秘めた過去と哀しみがあり……? 伝承とアンティークに託された謎が、孤独な二人の魂を救う福音となる。西洋風幻想浪漫開幕! 〜〜〜〜妖精の伝承が薄れた産業革命時代。孤独な少女と銀の貴公子が、かけがえのない愛を見つける。これは時代に忘れられた、優しいフェアリーテイル〜〜〜〜 ◆◇◆登場人物紹介◆◇◆ 主人公・ローザ …… 母が亡くなり天涯孤独になった少女。上流階級の美しい言葉と所作を身につけている。労働階級のなかでは浮いた存在だった。 銀の貴公子・アルヴィン …… 地位と財をもつが、風変わりで謎めいた青年。伝承上の妖精に対して強い関心を寄せる背景には秘めた過去があるようで…? contents 序章 ブラウニーの困りごと 一章 シーリー・コートとお茶会を 二章 レプラコーンの宝箱 三章 バン・シーの隠しごと 終章 青薔薇(ブルーローズ)はうつむかない
恋と友情を同時に失い、落ち込み気味だった大学生の咲は、早春の朝、近所の庭園に赴いた。純白の花を咲かせる木の傍に、佇む人影ーー白木蓮の精霊が、何故かため息をついている。咲は幼いころから花木に宿る精霊を視ることができた。美しい姿の精霊たちは、長い時を生き人を見守っている。 白木蓮にため息の理由を尋ねると、ある少女を捜してほしいと頼まれた。咲は昔なじみの精霊・楠と協力し、望みを叶えるため街を奔走する。やがて木精が抱き続けていた本心を知ったとき、咲の中でも何かが変わり始めていくーー。
強突く張りと悪名高い「死の森の魔女」。 その正体はお人好しで酒好きな年若い魔女リコリスだ。 ある日、国王ディルストから依頼を受ける。国内で若い女性ばかりが眠りから目覚めない怪事件が起きているらしい。 リコリスは王兄ゼルクトラ、使い魔ノアとともに調査を開始する。 けれどゼルクトラの冷酷な一面を見て、二人の関係に溝ができてしまう。 さらにラナンキュラスに攫われて、リコリスはどこかの屋敷に閉じ込められてーー 「別に私は強くないわ」 ウィッチ・カプリチオ・ファンタジー、待望の第三巻。 第一話 善き魔女と眠り姫の悪夢 第二話 善き魔女と追憶の香水
黒塗りの車にぶつかり、無理やり組に連行された葛野華が出会ったのは、麗しい美形の妖怪ーー鬼夜叉の漆季と、九尾の狐の狛夜。 なんとここはあやかし極道「鬼灯組」だった。 祖母の形見・翠晶が妖怪の宝物らしく、その力で彼らの本性を暴いてしまった華は、対の宝物・玉璽を捜し出さないと命はないと脅される。 さらに、華が逃げないよう「次期組長の花嫁にする」と宣言されてしまった。 最強の漆季と若頭の狛夜、対立が激化する次期候補の二人に迫られながら、キケンで刺激的な極道暮らしをすることになり……!?
借金を工面してもらう代わりに侯爵家のメイドとなった貧乏商家の娘ルル。 当主ジェラルドのハイスペックぶりは令嬢達の憧れらしいけど、幼馴染の私の前では俺様でイヤなやつ! 返済してすぐにメイドなんて辞めてやるわ!……と無我夢中で働いていたら「素直に俺に 甘やかされておけよ」とあーん攻撃に添い寝の要求!? それってメイドの仕事ですか!?
可愛がっていたうさぎが実はジークハルトなのではないか、と疑念を抱いたロイスリーネは、これまでの溺愛ぶりを思い返し悶絶する日々。 なぜ正体を隠していたか確かめるべきか悩むなか『王家の肖像画にその答えがある』と助言を受けるのだった。 一方、結婚一周年の祝賀会に参加を表明した神聖メイナース国の王太子一行にロイスリーネは胸騒ぎを覚え!?
なにが青春だ。どいつもこいつも、恋だの部活だの遊びだの、楽しそうにしやがって。 俺には友達もいない。恋人もいない。部活にだって入ってない。青春なんて無縁だ。 だけど、それのなにが悪いんだ!? そんなくだらないものをありがたがっている奴らも、俺を見下すような奴らも、全員くそだっ。 そう思っていた。彼女に出会うまでは。 誰もいない昇降口。壊れた下駄箱。汚れた階段。床が抜けそうな木張りの廊下。 そんな古びた旧校舎の三階の一番奥に、秘密の部屋があった。 黒い三角帽子とローブを身に着けた冥先輩は、床に魔方陣を描き、黒魔術で人を呪うことに余念がない。耳にかかる艷やかな髪をかきあげ、海のように澄んだ大きな瞳で、はにかみながら彼女は俺に言う。 「呪っちゃうからね」 空が青く澄みわたり、桜舞う春。 入学したばかりの高校で出会った彼女の笑顔を、大人になった今も俺は忘れられない。 聖女と崇められる先輩と出会ったことで、かけがえのない青春を送ることになる、ある高校生の物語ーー。
桜羽雪季は世界一可愛い妹だ。中学生ながらモデル顔負けの美少女で、胸の発育もばっちり、おまけに性格も良い。 「ゲームやりましょう! 今日こそはお兄ちゃんをボコしちゃいますよ!」 「ふふふ、どうですか? お兄ちゃんの好きそうな服を選んでみました」 「お兄ちゃん、一緒にお風呂に入りましょ? たまにはいいじゃないですか♪」 だけど、家ではまだまだ子供。 俺にとってはいつまでも可愛い妹だし、兄妹のスキンシップを楽しんでるだけ。 そう思っていた……。 だけどある日、俺たちが実の兄妹じゃないと衝撃の事実が明らかに! 妹はカノジョにできないはずだった……でもこれじゃ、話が違う!? 何があっても最後には“絶対に”妹と結ばれるラブコメ!
「ねえ、私たちで桐島くんを共有するの、ダメかな……?」 俺は今、橘さんと付き合いながら、早坂さんとも付き合っている。 共有のルール。それは互いに抜け駆けしないこと。「一番目」になれない方が傷つくなら、それは優しい関係とすら言えるだろう。 たとえそれが、歪で、甘美な延命措置に過ぎないとしても。 だけど……。 二番目でよかったはずなのに。 それでも一番目になりたくて。 互いにエスカレートする好意と行為。 その果てに、俺らの関係はやがて軋みを上げ始め……。 もがいて、すがりついて、大事だった何かを摩耗させながら。 どこまでも深みに堕ちていく。
「カズてめェこのカスゥ!! 冷蔵庫にあるあたしのプリン食ったろ!?」 一度は己の世界に帰ったはずも、なんやかんやで出戻ってきたイン子。そんな騒がしくも平和な二十楽家に、新たな騒動が巻き起こる……! 「《乃艶》と申します。この度は助けて頂き、感謝の極みにーー……ございます」 和友の自室(兼イン子の部屋)に放置されていた召喚陣から飛び出してきた、見た目は美少女な妖怪・飛縁魔の乃艶。 行き場のない彼女に二十楽家で居候してもらおうと提案する和友だったが、縄張り意識の強いボス犬淫魔ことイン子が素直に承服するはずもなく……? 他にもイン子の一日コンビニバイトや和友の人生初合コンなどギャグ山盛り★ 狂乱ニート生活、第二弾!!
【『安達としまむら』著者がおくるガールズストーリー、第2幕】 水池さん。突然部屋に転がり込んできて、無口だけどやたら顔だけはよくて……そして、恐らくは私の初恋相手になった人。 彼女はお金で買われていた。 目の前で怪しい和服の女とキスをしていた。 思考する間もなく、チキと名乗るその女は告げてくる。 「じゃあ三人でホテル行く? 女子会しましょう」 私が? 水池さんと、彼女と付き合っている女と? …………地獄か?
魔法師選民思想過激派組織FAIRのナンバー2、ローラ・シモンはカリフォルニア州にあるシャスタ山を訪れていた。 目的はレリックが眠るとされる遺跡の発掘。魔法が使える優等種が支配する社会を実現するための武器を求めて怪しい動きをしていた。 FAIRの野望を阻止すべく、達也は魔法師人権保護団体FEHRとの提携のため、真由美をUSNAへ派遣する。FEHRの本部で思わぬ人物との再会に喜ぶ真由美と護衛として同行した摩利。 FEHRの代表を務めるレナ・フェールとの交渉は順調に進んでいたが、提携の阻止を目論む勢力が真由美たちの背後に忍び寄り……!
柚月湊の惚れ癖を発端に広まった噂が落ち着き始めたころ、湊のもとに久世高の天使へ宛てた手紙が届く。 差出人の名は御影冴華。優れた容姿とカリスマ性を兼ね備えた、規格外の美少女。すでに彼女に恋する男子からの相談を受けていた伊緒は、悩んだ末にふたつの相談を掛け持ちすることに。 御影の願いは幼馴染と結ばれること。彼女の恋が叶えば、もうひとつの恋は叶わない。それでも、伝えない方がいい恋心なんてない。板挟みになりながらも、天使はふたりの恋を応援し続ける。 しかし、御影にはなにか事情があるようでーー。
最凶の魔法使いを遂に打ち倒し、王都奪還に成功してハッピーエンド!……とは、当然ならなかった。 深世界との融合現象《超越臨界》によって引き起こされた混乱。崩壊寸前まで追い詰められた王朝の復興。そしてイェスマという理不尽。課題は山積みだ。 そんななか、イェスマ解放の鍵となる「最初の首輪」を探す俺たちの前に、不気味で不可解な連続殺人事件が立ちはだかる。新王シュラヴィスの依頼を受け、俺とジェスは事件解明を目指すことに。 「私がめいたんていになれば、結婚にも一歩近づきますね」 んん??? 何か誤解が生じている気が……だが、名探偵になろうという心意気は素晴らしい。よし、今回もブヒっと解決してやろうじゃないか。
晴れて東条冬季と《特別な関係》になった高校生・稲森春幸。いつもの同棲生活を過ごしていたそんなある日ーー。 「ハル君! 助けてください!!」 尋常ではない様子の冬季。聞けば、生徒会長の秋元先輩から生徒会への加入を迫られているという。 俺と冬季が一緒にいる時間を守るため……どういうわけか、その決着は球技大会でつけることにーー!? そこへ現れた後輩・八雲世良。俺たちの関係を知った彼女は、俺の人生の伴侶として冬季が相応しいかどうか見極めるそうで……。 「いいでしょう! 全て叩き潰して差し上げます!」 平穏な甘々生活を守るべく、東条冬季は決意するーー!
黒河スヴェトラーナは品行方正、成績優秀なスーパー委員長である。そして数年ぶりに再会した俺の幼馴染でもある。 だが、そんな一見完璧に見える黒河には“ある”秘密がーー。 「たっくん、いる! たぶんなんかいるよぉーーぴぎゃあぁあぁあ」 実は彼女は夜に一人でトイレに行けないほど、ビビりだったのだ! 黒河の親の海外転勤をきっかけに同棲をすることになった俺は、彼女の弱点を克服するため協力することになりーー。 「ねぇ、たっくん。……一人じゃ怖いから一緒に寝ない?」 おいおい、大丈夫か俺の高校生活!?
ナルヤ王国軍を退けたエルヒンは軍と民を連れて、元ブリジト王国首都ベルタクイン領へと拠点を移していた。ついに独立への第一歩を踏み出した彼が次に見据えるのはブリジトの眼前に広がる広大な海。海軍と海洋交易路を築こうと考えたエルヒンだったが、海軍戦力では隣国ルアランズ王国と圧倒的な差があった。さらにゲームの歴史通りならば、ルアランズは急進派によるクーデターによって軍国化が進んでしまう。クーデターを阻止するため、エルヒンは単身ルアランズに乗り込むのだがーー!? WEBで話題の本格派戦略ファンタジー、第4弾!
時は大正。 家柄だけは良いお嬢さまの有紗と、名門華族・烏丸家の御曹司である京四郎は「特別な雇用関係」にある。 烏丸朔の襲撃により己が狙われる理由を知った有紗は、瀕死の重傷を負った京四郎と軍部へ逃れる。 『桜川の娘』としての役割を考える有紗だったが、そこで行方不明だった父・孝介から「桜の書」の在処を知らされ!? 「君のためなら死んだって構わない」 すべてが明らかに! 大正乙女浪漫小説、ついに完結!