1994年発売
すごく好きな人がいるの。だけど、自分から告白する勇気はないし…。一度でいいから、好きな人に、告白されてみたい。『好きな人からの告白』、それは、すべての女のコにとっての憧れの瞬間だけど。あたしには、かないっこない遠すぎる夢…。『告白』をテーマにした3つの恋の物語(『さよならの向こう側』『もう一度会いたい』『朝日のなかで微笑んで』)を収録。梓沙、瑞穂、結の3人の女のコの長い長い片思いの結末は…?
「風水の李家」の老師は後継者侯補の翠と沙羅に汐入水輝を捜すように命じた。水輝は竜脈を揺り動かす「竜の血族」、彼の持つ〈竜の気〉を封じろというのだ。それは二人のどちらを後継者に決めるかのテストだ。一方水輝は、偶然に出会った沙羅に不思義な感情を抱いた。その上彼女は、水輝に「ずっと以前からあなたの存在を知っていた。いつかあなたに会えるだろうと思っていた」といった。
幼い子供が次々に失踪する事件が起きた。さっそく卓巳たちは調査を開始するが、当の子供たちがなかなか協力してくれない。やがて魔の手は史生にまで及んだ。闘いの緊張感の中で、卓巳は次第に追いつめられていく。そんなとぎ、不審な少女が卓巳の前に現れた。「卓巳、平和な世界に行きたくないか?」誘いかける少女の謡声につられて、卓巳は敵のワナに足を踏み入れてしまった…。
GFにさよならもいわず、父親の仕事の都合でY町に引っ越してきたソウタロウ。そこで知り合ったセキグチとシノブに、ソウタロウは去年の夏、友人のシミズカツヒロが、アーケードで消滅したことを話してやった。だがネコの「茶坊主」を探してセキグチ家の地下室を探検したソウタロウとセキグチも、祭り囃子が洩れ聞こえてくる不思議な扉から、何者かの心の世界へ迷いこんでしまったのだ。
真っ赤なずきんの女の子チャチャは、もちもち山に住む魔法使い見習い。いつも師匠のセラヴィ先生に怒られてるけど、危険が迫ると、マジカルプリンセスに大変身、しちゃうのだ。ところがそんなチャチャを魔法の国の大魔王がねらい始めた。一体どーなっちゃうの。愛と勇気と希望の名のもとに、マジカルプリンセス、ホーリーアップ。
銀色の髪の少年吟遊詩人(シルヴィ)が古都ファルーカへ向かう途中、盗賊に襲われた。助けてくれたのはなんと女の子。ヴィラローザと名乗った彼女は渡り剣士、同じ16歳というのに、剣も気も減法強い少女だった。シルヴィが札金の代わりに堅琴を弾くと、一瞬月神アリエルが現れた。「お前は幻影詩を歌えるソムラーダなのか?」驚くヴィラ。だがもっと驚くことが2人を待っていた。…。
世界の秩序を司る天界の大秘法〈破界筆〉が、自らの意思で下界へと降りた。目的は、世界を守るべく、術を、那国の王・眠帝へ継承すること。そのための〈器〉として選ばれたのは、茶商の使用人・裕少年だった。〈破界筆〉によって術を伝授されたものの、わけのわからない裕は、沢皓月、蒼月、影月の兄弟に相談を持ちかける。沢三兄弟は様子を見るため、筆を自宅へと持ち帰るが…。沢三兄弟のファンタジック・アドベンチャー開幕。
ヒンドゥー民族共同体で偶然に遭遇した少年エドウィン。彼のおかげで、あたし、岸野絵梨亜は、やっと柾樹と再会することができたの。でも、クシュカの街で再びセレンの襲撃にあい、柾樹は倒れてしまった。あたしには、彼の生死さえわからなくて…。セレン。あたしはあなたを絶対に許さない。愛する柾樹と引き離すあなたを許さないわ。見えない絆で堅く結ばれた、絵梨亜と柾樹のSFファンタジー最終幕。
ザンスカール帝国の女王・マリアがシャクティのお母さん!? 驚くべき事実を知ってしまったウッソは、目に見えぬ母娘の絆の前に呆然と立ち尽くすしかなかった。そんなウッソを必死で励ます子供たち。その力に支えられてウッソは再度シャクティと帝国脱出を計るのだが、皮肉にも今度は味方の空爆が二人を引き裂いてしまう……。
ワヤンの陰謀で父母を殺されたファラ王国の王女、マイとメグ。マイのピアスに秘かに隠された光王石を行方不明の兄に渡すべく、二人は故国を離れた。不思議な力を発揮する光王石は、王であることを証明するのだ。ペガサス・ザ・ドランカー(酔いどれ天馬)に海の民と乗り込んだ王女の旅が始まった。水の星の謎は解けるのか。冒険、また冒険、大好評新シリーズ、胸躍る第二弾。
新しき可那の当主・裕幸の命を受け、人丸が融に襲いかかった。人丸の圧倒的な強さの前に、いよいよ死を覚悟する融。だがその時、女神復活を目論む公彦が破邪の剣で人丸に斬りかかり、そのまま人丸を捕縛した。更に公彦は、驚く融の頭上に破邪の剣を振り上げ、融を-。果たして公彦の行う女神復活の儀式とは?そして融と人丸の運命は。人気シリーズ、ここに感動の完結。
円空山で二十年ぶりの再会を果たした吐月を、久鬼玄造は翌日自分の屋敷に招いた。吐月、九十九、そして菊地を前にして、玄造は数十年前に大谷探検隊がひそかに日本に持ち帰ったキマイラの腕を見せた後、それを手にするにいたった経緯を語り始めた。それは、梶井知次郎や馬垣勘九郎との出会いに始まる玄造の青春の回想であり、キマイラの謎を解く鍵を秘めた長い物語であった。
ホシオと出会って、3年の月日。宇宙船にのって地球にやってきたホシオだけど、見た目は、ふつうの日本人。あたしのイトコってことになってる、あたしの落ちた灯林学院大1年生。あたし、百武千晶。19歳、予備校生。灯林に入れなかったら、クリスマスも、ヴァレンタインも、きっとあたしの誕生日も、この地球から消滅させてやるわ…。お願い、ホシオといつも一緒にさせて。
歌舞伎役者の芳沢吉也さんからのご招待を受けて、麻衣子たちは古都金沢へやって来た。『天守物語』の富姫を演じる吉也さんの美しさに、あたしたちは、うっとり。ところが、この劇場から美奈子が消えてしまったの。そして、翌日には、美奈子によく似た女性が遺体で発見された-“証拠写真”のキーワードでつながる二つの事件を追うあたしは、すべてがある小説に結びつくことに気づいたけれど…。事件の真相は、春がすみの中に隠されている。
健吾とは、中学時代の3年間、ずっとずっと一緒だった。あたし、健吾のこと大好き。4月からは、別々の高校にいくことになっちゃったけど、あたしたちは大丈夫、絶対に別れない、そう思ってたんだけど…。ところが、あたし、高校で同じクラスになった椎名くんに出会った瞬間、トクトクトク…鼓動が止まらなくなっちゃったの。まさか、ひとめ惚れ?ううん、そんなはずない。あたしが好きなのは健吾だけ…。
いま、私たち-ミキ、メグ、よしの-は、南の島・トトアレバ王国にきています。景色はいいし、食べ物はおいしいし、ホント、最高の気分。ところが、祈祷師のルンガ婆さまが、何者かに襲われるという、恐ろしい事件が起きてしまったの。そのうえ、私たちの友だちでもあるマーナ王が、犯人にされちゃった。真犯人を捕まえて、マーナの無実を証明するため、捜査を始めた私たちだけど…。
悲しい伝説が生きるお城からきた、勇敢できれいなオオカミ。真名子はいまでも思うのです。あれはちょっと恋だったかな…。-桜の花の咲くころに、わたしと克樹が出会ったのは、オオカミという意味の名前をもつ異国の男の子。恩人の愛した人をさがす彼と一緒に、京都へ向かったわたしたちを恐ろしい事件が待ちうけていた。これはもしかして“呪い”なの…。
睦美の指輪の行方を追い、チョコが訪れたのは、“狂花”と名乗る中国人の家であった。あやしいまでに美しく、花の咲き乱れる庭。そこで、彼が紹介してくれた娘の紅華。彼女の左手には、なんと、青く光る指輪が…。そう、あの、美鈴のクローンではないか。狂花氏とは、いったい何者なのか?そして、“魔女”の顕現が迫っているいま、チョコは指輪を手にすることができるのか…?時間はなかった。ヤマトの命と同様に…。
ふたりの出会いは天正9年。能登の七尾城主・前田利家の娘、10歳のお摩阿は誤って池に落ちてしまう。助けてくれたのは、佐久間十蔵という13歳の少年。彼は、北ノ庄城主・柴田勝家の家臣だった。翌年には仮祝言をあげたふたりだったが、織田信長の死を契機に、前田家と柴田家は敵どうしになってしまい…。戦国の世を、恋のために戦い抜いた少女・摩阿姫の物語。