2022年6月15日発売
あの結婚式から二年が経ち、ついに亜潟家でお正月を過ごすまもり。旅支度のためにひっぱり出したトランクをきっかけに、葉二と二人、シンガポールへの新婚旅行を思い出していた。そうそう、懐かしいですね葉二さん。-って、懐かしくても、鶏丸ごと一羽の海南チキンライスを作ったら食べきれないですよ!?食卓を囲んで、悩みにも喜びにも向き合ってきた亜潟家の数年後。親友の湊、弟ユウキの恋模様など、気になる彼らの選択も描かれた書き下ろし4編と、書籍初収録となるショートショート13点を収録。
僕、ダックスフントの“フンフン”。大好きな藍ちゃんには気になる人がいるの。相手はいかにも好青年ってかんじの人間のオス、鴨井。動物病院の待合室で毎週会う、いつもいじわるな白猫キャロルの下僕なんだよ。気にくわないけど、藍ちゃんの気持ちも応援したい。ただ僕は、鴨井が藍ちゃんと仲良くできない重大な秘密も知っているんだ…!飼い主たちの関係は、顔見知りから友達へのステップアップもまだみたいで!?可愛い犬猫たちに見守られるなか、年の差ふたりの間にライバルまで登場してー?
母の看病のため、学生らしい時を過ごせてこなかった慶子さんは、高校三年生を目前とした春の朝、ケーキのような甘い匂いに誘われ和菓子屋「寿々喜」に辿り着く。店員の青年に招かれ店内に入ると、出されたのは小さな“どら焼き”。そう、あの香りの正体はケーキではなく“和菓子”だったのだ。和菓子の魅力に惹かれ、お店に通い始める慶子さん。だが、進級後の新しいクラスで、慶子さんの隣の席になったのは、なんとあの和菓子屋の店員さんで…!?四季折々の和菓子とほんのり甘くじんわり優しい恋物語をどうぞ。
鬼が大臣へと収まり、落ち着きを取り戻した宮廷。また珍しく登花殿を訪れた暁下大臣からは「子はまだか」とくどくど諭され、千古は辟易していた。挙句に靫負尉の娘を侍女として迎えるという。千古が駄目なら帝の子を成せる健康な女を、という意味なのは、もはや千古も溜息しか出ない。その折、千古はある者の異変に気付く。まるで子を宿したような立ち振る舞いなのだ。果たしてそれは帝の子か、それともー。意図せず心を惹き寄せる帝や秋光を前に、恋に政治にと翻弄される千古。最高潮間近の第七巻!
美しいアンティークカップでおいしい紅茶が飲める「英国喫茶 アンティークカップス」。おじいちゃんとおばあちゃんのそのお店が、私はとても好きだったー。働きづめで疲れはて、居場所を求めて実家に帰ってきた美宙。ほっとしたのもつかの間、心配性な母に干渉され家にも居場所がない。そんな折、高齢な祖父の喫茶店を手伝うことに。あたたかい人々に囲まれて働くうち、美宙は息を吹き返していく。けれど祖父が倒れ、喫茶店が閉店の危機に見舞われて…!人生迷子ヒロインとやさしい人々と、古きよきものの物語。
王弟のジョンが何者かに殺された。一時は本当に死んだと思われたが、彼はなんと一命を取り留めたのだ。しかしオフィーリアは、ジョンは“生き返った”のではないかと疑念を抱く。そう、自身と同じ、妖精王リアの呪いで。そうなれば、最期の願いを叶えない限り、ジョンは再び十日後に死ぬ。焦りを募らせるオフィーリアは、不本意ながらも王配であるデイヴィットに助言をもらいつつ、犯人を探し始める。だが“犯行が可能”な容疑者はおらず、まるで透明人間の仕業のようで…!?女王が謎に迫る王宮ミステリー第二弾!
敵である『闇夜の蝶』が人間から生まれてくると知ったオフィーリア。闇夜のプリンス・ダークの求婚を受ければ彼らを倒さずに救うことができるけど…私はフェリクス王子と幸せになりたいので、別の方法を探します!そんな私の想いに応えるようにフェリクス王子からの溺愛も急上昇!しかし、王都が闇夜の蝶の大群に襲撃される事件がおきて!?
乙女ゲームのモブ悪役令嬢だった私、ピアは毒事件を解決し、ルーファス様と無事に結婚!しかし、新婚生活を始めてすぐに、ルーファス様に恋する友好国パスマの王女が押しかけ「離婚しろ」と脅してきた。裏では私たちの不仲説まで流れていてルーファス様が大激怒!この状況を打開するべく辣腕を振るいながら、私への過保護もどんどん激化して…!?
聖なる力を持たない聖女セルマ。公言する必要はないので周囲には秘密だ。だがそんな彼女を怪しむ男がいたー王弟殿下のテオフィルスだ。彼は信者として教団に入り、何かとセルマを疑ってくる。ところが、やむにやまれぬ事情でついに本物じゃないとバレちゃった!!なのに彼は「君を理解するのは俺だけでありたい」とむしろ迫ってくるようになり!?
「私に夢中だもんね?」学校一の小悪魔、紗綾先輩との関係は、マスク越しのキスをするほど『特別』になったのにー。日々蜜度を増す先輩の甘いからかい。照れに邪魔された俺は『あと一歩』を踏み出せない。そんな中、「私の『初めて』を奪ってください」優等生の橙寺璃子がまさかのお願いをしてきてー!?橙寺、他に好きな人がいたよな?複雑に絡み合うそれぞれの恋は、文化祭で甘く切なく咲き乱れてー。「今度こそ本気の本気の本気で甘えちゃうんだからね…?」恋はマスクじゃ止められない。悶絶キュン甘青春ラブコメ第2弾!!
小雪と直哉の出会いから季節は一巡し、三年生の春を迎える。晴れて婚約者となった二人は学校公認の恋人として扱われるようになり、クラスメイトの恋を応援したり新聞部に取材されたりと「猛毒の白雪姫」のあだ名も懐かしく思えるほど、慌ただしくも楽しい毎日を過ごしていた。ゆっくりと距離を縮めていこうとする二人の生活は続き、どこまでもハッピーエンドが約束された未来へと向かう。高校卒業、大学進学、そしてー。「好き」同士が織りなす、すれ違いゼロの甘々ラブコメディ、第6弾。
「つまりはいつも通りの恋愛相談?」「そうだ。いつも通りの、一筋縄ではいかない恋愛相談」恋心を食べる異能を持つ佐藤孝幸と、才色兼備だけど恋愛弱者な深山葵。奇妙な縁から孝幸と供に恋愛相談を受けることになった葵の前に、セーラー服姿でどこか存在感の希薄な少女“氷室礼菜”が現れる。「わたしは誰からも認識されないの」彼女も、孝幸と同じく魔女から異能を授けられた少女で、過去に置いてきたはずの叶わない恋心を抱えていたー。「安心しろ。未練がましいアンタの恋だって、俺が食ってやる」これは恋が苦手な二人が歩む、恋を知るまでの不思議な恋物語。