2024年10月25日発売
ラビウス侯爵家の令嬢フェリシアは、父の再婚に伴って、まだ七歳にもかかわらず家を出ることになる。新たに暮らすことになったのは、領地の辺境にある、森の中の屋敷。しかし、彼女が屋敷に到着してしばらくしても、侍女も誰もやってこない。冒険者ギルドを通じて侯爵家に問い合わせると、「もう面倒を見ないから、後は勝手に生きろ」という返答が届く。フェリシアは、自分が一人屋敷で忘れられる運命にあることを知る。ただ、彼女が暮らし始めた森の中の屋敷は、とても変わったものだった。何代か前の侯爵家当主の弟が住んでいたというそこには、自作らしき魔道具やおかしな畑、気になる地下室も。彼女は心機一転、謎の屋敷で、気ままな一人暮らしを満喫することにする。
短編集第十一弾、描かれるのは『水門都市』プリステラへ至る物語。複数の視点から紡がれるそれぞれの覚悟と決意、ナツキ・スバルと近くて遠い彼らの日々の詰め合わせが、この世界の見せ方をきっと変えるーそれは過去の物語、それは努力の物語、それは献身の物語、それは哀切の物語、それは萌芽の物語、それは情熱の物語、それは緋色の物語。数々の物語が教えてくれる、これはまだまだたくさんの人が知らない異世界生活。「それに何より、僕が恥を雪がなくてはならない相手は他にいる。-僕自身だ」Web未掲載の物語をまとめた一冊。-どうぞ知ってください。あなただけでも僕たちを。
よく分からぬうちに異世界に転生したトールが授かったのは「薬師の加護」。薬の材料の場所が分かったり、一瞬で調合ができる世にも珍しい加護だった!これ幸いと加護の力で調合した薬を売却してお金を稼ぎつつ、文化水準の高いゾーゲン皇国への移住を決意したトールは、最低限の労働で文化的かつのんびり暮らせる生活を送るために、安息の地へ向けて旅に出る。しかし、その道中で討伐任務や盗賊退治など次から次へとトラブルに巻き込まれ、終いにはラグドールに似た喋る巨大な猫(?)が旅についてくることになって…。多様なトラブルと様々な人々との出会いを経て、果たしてトールは無事安息の地にたどり着き、理想の生活を手に入れられるのか?夢の異世界スローライフ(願望)開幕!
男子高校生・和泉に恋心を寄せる女子たちは、一歩が踏み出せず日々を過ごしていた。“学園のアイドル様は、二人きりのときだけ甘えたがり”天崎雨音。“実家から勘当されたのに、なぜか元・許嫁が放っておいてくれないんですが”白菊白亜。“学園の天使ちゃん…の隣の悪魔ちゃんが、案外ちょろい”春日波留。しかしそこに転校してきたのは、一見平凡だが天性のメインヒロイン・七瀬七緒!七瀬はあざとい直球アプローチで和泉に猛攻をしかけ出す。「和泉くん。好き」「はい、あ〜ん♪」「和泉くんが、わたしをこんな女にしたんだよ?」「「「「こいつ…やりやがった!?」」」と慌てた雨音たちも行動にー!?
月城廉司は、高1の夏頃から疎遠になっていた幼なじみの少女・望月祈織と一つ屋根の下で暮らしている。ただ、2人の間にできた時間的、精神的溝は浅くなく、関係を改善したいと思いながら何もできないまま高2の始業式を迎える。祈織と同じクラスになり、これから彼女に歩み寄ろう、あの日にした「約束」を果たそうと、廉司は決意を新たにする。少しずつ関係は動きだすーと思われた矢先、廉司の秘密を知る愛華が告白をしてきて…。他人にも特別な関係にもなれる。近そうで遠い「幼なじみ」の2人が、すれ違い、成長して変化しながら歩んでいく。大切なものをもう一度見つけるための青春の1ページ。
激闘の末、虚無の“門”となった“剣聖”を倒したレオニス。全てが終わったかと思われたその時、姿を現したのはリーセリアの父、エドワルド公爵だった。“異界の魔王”と契約した彼は告げる。“魔王”の力によって人類を救済する、と。“魔王計画”-その計画はしかし、この世界に生きる人々の多くを犠牲にするものだった。父を止めるため剣をとるリーセリア。だが、その時、破壊したはずの“門”の中で“虚無の女神”が目覚めはじめる。世界の命運をレオニスに託し、最後の力を使うロゼリア。破滅の運命に抗うため、第十八小隊は“第〇九戦術都市”に乗り込み、最後の決戦へー!破滅の運命に抗う最終決戦!転生魔王の学園ソード・ファンタジー堂々完結!
エラドリア王国の第三王子である転生者ルーファスは召喚スキルを継承し、創造神からスキルの存在を世界に広めてほしいと使命を与えられた。思いつくままにモフモフ魔法生物を召喚しながら異世界生活を満喫するルーファスは、スキルを広める一歩として、近隣のフルート公爵領へと視察に向かうことになった。兄・レナードと公爵領へ向かう道中、怪しい盗賊と遭遇する。召喚スキルの力で撃退したルーファスたちだったが、何やら不穏な気配が広がり…?さらには公爵領の鉱山で、なんと古代遺跡を発見!?やらかし王子・ルーファスが、トラブルに巻き込まれながら世界を変える一歩を踏み出す!いたずら好きなフェアリーやドリルを使いこなすモグラの魔法生物など、新たな仲間も登場する異世界モフモフライフ第二弾!
クリスを黄の寮の「死神」に迎え、ついに三寮戦の幕が上がる!フーリィ、ラピス、アステミルを擁する蒼の寮と、フレア、三条黎、劉悠然を擁する朱の寮。圧倒的戦力を誇る他寮の攻勢に対し、黄の寮はヒイロ、月檻たちが実力を発揮しつつも綱渡りの用兵を強いられる。一方、戦いの裏では、ミュールを狙うアイズベルト家が黄の寮の戦力を削ぐべく暗躍していた。一進一退の攻防のなか、ヒイロたちの機転により暗躍の事実が公になったことで、三寮戦の決着は寮長同士の一騎打ちに持ち込まれる。「出来損ない」「似非」と蔑まれたミュールが、ヒイロの教えを胸に、運命の決戦に挑む!
沙季の様子がおかしいー。どこか機嫌が悪そうで、けれど悠太が大丈夫かと問いかけても笑顔で「大丈夫」と答えるだけ。秘密。共有されない悩み。それは「すり合わせ」を良しとする二人の関係では珍しいことで、悠太は沙季の状態を心配する。以前ならどうすればいいかわからず、適切なコミュニケーションを取れなかったかもしれない。だが今は一年以上を共に過ごしてきた経験がある。彼女のことを知り、関係を深めた今だからこそできる支え方もあるはずだと、悠太は沙季のためにできることを実行していく。悠太の成長と“好き”の感情、はじめての家出、温泉旅行。置き去りにした過去と対峙し、“兄妹”は大人へと成長するー。
春から高校に入学した男女6人が暮らす、格安シェアハウス。シェアハウス内の恋愛は絶対禁止というルールなのだがー橘陽万里「たぶん彼、わたしのことが好きですよね…」月山玲奈「ヤバい。アタシ今、アイツのことが気になってる」五十嵐澪「1秒でも早く告白して確保しないと非効率的だ」星秀一郎「女子をプールに誘うの、緊張するッスね…!」不破颯太「あいつに告白して成功したら、残りの人生は全部ウイニングランだな」日比谷蓮「ここでキスしたら即退去…。いや、でも…!」ラブコメは始まるか、始まらないか!?掟破りのシェアハウスストーリー、開幕!
勤めていた会社が倒産し、さらに住んでいたアパートが火事で全焼するという、なかなかにエグい災難に見舞われた主人公・荒田耕助。不運にも職無し家無しとなってしまった彼は、近所の公園で現実逃避しようとするが、公園に入るやいなや意識が暗転しー気がつくと、太陽が二つありクジラが空を飛ぶ不思議な島にいた。そんな見るからに地球ではなさそうな島で耕助を待っていたのは、まるで生き物のように意思疎通してくる立て札で…?天文学的確率の不幸を引き当て異世界の無人島に転移した主人公が、謎の立て札から指示を受けながらサバイバル生活を送る、モノづくり系無人島開拓奮闘記。ガチャ要素があったり文明の利器が登場したり空から美少女が降ってきたりと、一筋縄ではいかない日常が始まる♪
強敵ヴォルガンを倒し、勇者の称号を手に入れたカイル達に魔王ダークハートから手紙が届く。そこには人族と魔族の和解について記されており、カイルたちは両種族の共存に向けて協力するのだった。共存の第一歩として人間界と魔王国の境界が開放され、二つの国は繋がった。そして魔王城で開かれる人族と魔族の有力者たちが集う親交パーティーに参加するため、カイル達も魔王国へと向かう。両種族とも突然の共存に戸惑いはあったが、親交パーティーでは双方が歩み寄りの姿勢を見せ、カイルも魔族の少年・ナイオスという友人ができた。こうして人間と魔族の和解は順調に進んでいるかと思われたが、突如国境付近で暴動が起きる。そして、カイルたちも次第にその戦いへ巻き込まれていき…。そんな遅咲き&最強三十路の爽快冒険活劇第二弾!
行き場もなく夜の街をさまよっていた家出少女チル。ある夜、路地裏に突如降ってきた黄金の髪を持つ美しい男。その口が発したのはー「うまれかわりを、のぞまれますか?」「我が王よ」かくして、チルは異世界に取り込まれる。破れたマントを胸に抱えて迷い込んだのは、かつて豊かな織物の国と呼ばれた動乱の国リスターン。一度はすべてを諦めた無力な少女は、荒廃した国を救い、王となり得るのか。少女文学の旗手が贈る、ドラマチックロマンファンタジー。
皇帝廟での花嫁試験に合格し、田舎娘から皇太子・明の妃となってしまった雨蘭。後宮生活が始まり明からの愛が増すなか、恋愛に不慣れな雨蘭は明に気持ちを伝えようと一人奮闘していた。そんなある日、雨蘭は皇帝の命で3ヶ月後のお花見会に皇太子妃として参加することに。本格的なお妃教育に加え、後宮では幽霊騒ぎが発生。明に想いを伝えるどころか、すれ違いの日々が続いてしまう。さらに、お花見会に招かれている隣国の皇子には、ある良からぬ噂があってー。
地味な娘だー軍神の側近シキのホタルへの第一印象はそんなものだった。何かを洗い流すかのように静かに涙を零すその姿を目にするまでは。軍神の妃の侍女ホタルにとって、飄々として何を考えているか掴めないシキが一番苦手だった。「遠耳」と呼ばれる特異な聴覚の持ち主であることを知られるまではー。恋に落ちることなどあるはずもなかった騎士シキと侍女ホタル。そんな二人がどうしようもなく惹かれていく様を、甘くもどかしく描く『軍神の花嫁』もうひとつのロマンス。
天帝に人の罪を告げにゆく三尸の虫が飛びたつ庚申の日。死者に成仏するための“最期の晩餐”を提供する臘月宮で働く新米女官・林花のもとには、様々な死者がやってくる。のだがーなぜか死者ではないはずの皇帝・黄辛の姿が。謀反による大火事から救われて以来、頻繁に訪ねて来る黄辛から、林花は意見を求められる。それは彼の間諜が立て続けに変死を遂げたというものでー。人ならざるものの邪悪な気配。古の因縁がもたらす禍が、臘月宮にも迫ろうとしていた。