2024年9月発売
苺原樹ーー年齢は二十代後半。既婚者。職業は高校教師。そんな私が、10歳年下の教え子の女子高生に手を出してしまった。 生徒の名前は戸川凛。私より背が高くて、温和でどこか幼くて、顔がいい。そしてとてもいい子。家庭環境に問題のあった彼女を気にかけているうちに、いつしかベッドの上で唇を重ねていた。 これは間違いなく裏切りで不倫で犯罪で。身の破滅を招き寄せる要素を、よくもこれだけ集めて。 --なぜこんなことになってしまったんだろう。 淫らで不貞で、でもどこかあたたかい。女教師と女子生徒の恋愛小説。
上条当麻は、アリスを救うために、ただ立ち尽くしていた。 しかし、彼の命という命、すべての灯火は完全に消え……その生命活動は停止していた。 冬休み最後の日。学園都市のとある少年の死亡確認は取られた。 そして。 虚無。何もない空間。上条が目覚めたそこは、彼自身が打ち消してきた『幻想』そのものでーー。 そこに降り立つ一人の女性、アンナ=キングスフォード。しかしどうやってこんな場所まで? 驚く上条はとある提案を耳にする。ちょっと待て、『そんな事』が本当にできるのか……?
文弥たちの活躍でマフィア・ブラトヴァによる司波達也襲撃は失敗に終わった。 単純な力押しでは「触れてはならない者たち」の異名を持つ四葉家に対抗することは難しいと悟った彼らは、同じ十師族で、以前は四葉のライバルと見なされていた七草家の子女を人質に取り、利用することを目論んでいた。 魔法大学に進学した香澄と泉美は、交友関係を広げるためにさまざまなサークルに参加していた。複数のサークルにうまく馴染むことができた泉美とは対照的に、香澄はどのサークルでも馴染むことができなかった。 そこで、弘一の勧めで社会人の乗馬クラブの見学に訪れるのだが、そこにもマフィア・ブラトヴァの刺客が紛れ込んでおり……。
空木樹は自分のやりたいことだけをやって生きてきた。今は部活に勤しみ、昔からの趣味で小説を書いている。そんなある日、超人気作家の娘にして自身も大ヒット作を世に放ち注目されている後輩・鵯華千夏から才能を見出され、なんとプロ作家への道を示されるが……!? 「ぜんっぜん、1ミリたりとも、いっさいがっさい興味ないです」 「………………なんでよ!!」 趣味はあくまで趣味。ついには空木がやりたいことをやるだけの部活、“超・文芸部”に入部してまで追いかけてきてーー。 絶対にプロ作家に導きたい天才少女と、興味がないことは絶対にしたくない変な奴の終わらない追いかけっこが今、始まる!
恋人ごっこの「おままごと」を続けるうちに、深紅に対して本当の恋心を芽生えさせてしまった蒼一朗。そして兄妹の関係でありたいと強く望みながらも、蒼一朗の身体を渇望してしまう深紅。 あの夜、一線を越えてしまった後も、何事もなかったかのように二人の日常は続いていた。もう二度とあんなことはしない。これからはあくまでも仲良し兄妹として一緒に暮らしていく。--そのはずだったのに。 叶わぬ恋の代償行為として、いやらしい遊びを蒼一朗に仕向ける同居人・黄純。蒼一朗への好意を隠さず急接近する演劇部の先輩・奈白。それらを見ても平然としている深紅。そして、深紅の気持ちが分からずに苦しむ蒼一朗。“嘘”と“本音”が溶け合う、禁断の第二巻。
バルガ帝国の皇女ルプスの亡命を成功させたツシマ。つかの間の平和を享受する二人だったが、ツシマの前に帝国最強の刺客が現れる。それは多くを殺してきたツシマへの復讐の牙。消しきれぬ過去の清算。 その戦いは復讐の域を超え、帝国第一皇子のカウサ、エルバル市長タチバナをも巻き込んだ、陰謀の火種となる。そして圧倒的実力を前に苦戦を強いられるツシマ。もはや自分が死ぬしか、彼女を助ける道はない。 だがルプスはそれを認めない。捨て去ったはずの身分、勝ち取った自由、陰謀のない日常ーーそれが、なんだというの? ツシマは絶対に死なせない。ルプスが下した決断は、過去すらも飲み込む刃へと変わる! 覚悟と決意が試される、異端の騎士物語。急転直下の第二弾!!
正式に蒼の学園に入学した心葉とLuna。念願の学園生活を謳歌する心葉に、早速学園イベントが。それは三大学園が集い、あらゆる分野で競う『天空競技祭』! 恋兎チーム5人で代表戦に挑むことになった心葉たち。迎え撃つのは、フルクトゥス最大規模の資本を持つ学園・Corporationsの精鋭たち。銃痕とは異なる力を持つ彼らと、己の矜持を懸けて激しくぶつかり合う! そして、心葉にも銃痕が発現する。己の在り方と向き合ったことで、心葉が手にした新たな力とはーー。
三〇超えのしがないサラリーマンの“俺”は、気がつくと異世界の薄汚れた下水道にいた。ディートハルト・ベッカーというみすぼらしい子供に生まれ変わっており、視界には浮浪児や獣耳の子供たちが。状況が分からない中、ディートハルトは子供たちのリーダーであるアビーに、己が何者でどんな能力を持っているのかを知るべきだと言われ、占い師の前に引きずり出される。結果、ディートハルトには神官の力が備わっていることが判明。その力でモグリのヒール屋として一稼ぎする生活が始まる。第11回ネット小説大賞小説賞受賞!
代々、優秀な騎士や魔法使いを輩出してきたランペイル辺境伯家。その長女として生まれたジョアンは5歳の洗礼式で“無”属性と判定され、あまりのショックに寝込んでしまう。そして彼女は夢の中で思い出すのだった。前世は日本で暮らしていた、孫と推しを応援する元気なお婆ちゃんだったことを…!見た目は幼女、頭脳は老人。今日もお婆ちゃんの知恵袋とスキルを活かしてポジティブにみんなと楽しく暮らします!第11回ネット小説大賞金賞受賞!!!!
「私、セリアンのことが好きなのかもしれない…」 悪名高い伯爵との最悪な結婚を回避すべく、奮闘するリヴィア。 同時に自分を支え、想ってくれるセリアンに惹かれ、好意を自覚していく。 そんな中、伯爵への反撃計画のため参加した夜会でセリアンにキスをされ…⁉ 2人の距離が近付く中でリヴィアが出した答えはーー 恋に奥手な不憫令嬢と甘々な完璧貴公子のラブストーリー、第3巻!
大好きな怪異と対面できてご満悦なミヅキ。 そんなミヅキにクラウスからある調査書が渡される。 その内容とは、サロヴァーラの貴族の一人が 資金調達、武器の収集、私兵の増強と何やら怪しい動きをしているというもので!? 「私はさぁ……『次はない』って言ったよね? 馬鹿なことをするなって……まともな貴族として国を、王家を支えろって」 ドS魔導師が活躍する異世界ファンタジー、第三十三弾ここに開幕!!
天気雨の中、ぼんくらと噂の帝の元へ、嫁入りの牛車が向かった。 花嫁の燿子は実は元自衛官。訓練中に気を失った後『強く生きろよ、天泣の姫』の言葉に、気づけば泰平京にいたのだ。 「献上品」として入内した燿子を待っていたのは「帝を惑わす妖狐」と苛める女房たち。けれど本人は食事に虫が出てもバリバリ食べて涼しい顔だ。 そんな時、燿子は謎の青年から、ぼんくら帝のせいで国は滅ぶと聞かされる。いい加減な予言に燿子は憤慨するが、挙句事件にまで巻き込まれ……? 宮廷を災厄から救うため頑張る女子の痛快平安物語! 第一話 狐の嫁入り 第二話 玲瓏殿の女御 第三話 水難救助と勅 第四話 背の君 第五話 天泣姫とかぐや姫 第六話 春の歌 最終話 狐の初恋
母の形見の行方を追う孤独な少女・アイレは、手がかりを求め、差出人不明の招待状を携えて仮面オークション会場に足を踏み入れる。 絵画、宝石、アンティーク…。様々な品の売り立て(セール)が進行する中、アイレは特殊な審美眼で、商品の中に贋作が紛れ込んでいることを見破る。 これをきっかけに、オークションを運営する侯爵家の若き当主・バルトルートに才能を見出され、物腰柔らかな第五王子・フェリクス、ムードメーカーの男爵家次男・ジョシュアとともに、オークショングループ<ハウス>の一員として、彼らの仕事を手伝うことに! 最初は上から目線のバルトルートが気に入らないアイレ。 しかし他人に上手く頼ることができない自分の性格を見抜き、不器用ながらも手を差し伸べてくれるバルトルートに、徐々に心を開いていく。 しかし同時に、異常なまでに物の真贋に固執するバルトルートに違和感を覚える。 どうやらその理由は、彼がオークションを主催しているわけにも深く関わっているようで…? LOT01 幕開けのパールイヤリング LOT02 青い鳥の心 LOT03 誤りの絵画 LOT04 エメラルドの門出
■函館の夏の風にのせて贈る、大正純愛物語第2弾■ 生まれつき顔に痣を持ち、冷遇されて育った旧華族の令嬢・清子と、類まれな商才と美貌を持ちながら目が不自由で、好奇の視線に耐えられず人嫌いになってしまった朔弥。 政略結婚で出会った二人だったが、その育ちから真心で人を見る清子と、その目ゆえに人を見た目で判断しない朔弥は次第に惹かれ合い、互いにかけがえのない存在となっていた。 清子を取り戻そうとする伊知地家の魔の手をやりすごし、無事に結納を済ませた二人。しかし清子の痣を知った朔弥の母がどうしても結婚を許さないと言い出し、あの手この手で結婚式を妨害しようと企む。次から次へと言いつけられる無理難題にも真摯に立ち向かう清子。その姿を見て、朔弥も影響され……。 巻末には二人の過去と今を繋ぐ番外編「夏の思ひ出」を収録。大人気コミカライズ原作、待望の書籍化第2弾! ■□■□■□■□■□■□■□■□ 登場人物 伊知地清子(いちじ・きよこ)……名家の娘だが、痣のせいで蔑まれてきた。人の真心を見る聡明さがあり、時に朔弥も驚かせる。 岩倉朔弥(いわくら・さくや)……長身で圧倒的な商才をもつ美貌の青年。だが目が不自由で少々ひねくれ者。清子に惹かれ……。 一 港の風 二 緑の香り 三 薫る園 四 優しい味 五 心の修理 六 橋を架けて 七 浜の女たち 八 不機嫌なパンケーキ 九 湯の川温泉 十 二人でお茶を 番外編 夏の思ひ出 結ばれる星 大雨の君 蟹工場 花火の夜
魔を呼ぶ《みにくい声》をもつことりは、声を封じられ幽閉されて育った。 あげく妹の結婚の準備金のため贄として売り払われてしまう。 死の寸前ことりを救ったのは、魔祓いの名家の当主候補で妹の婚約者、馨だった。 「おまえの命は俺が買ってやる」 当主争いに魔を呼ぶ声を求められ、ことりは馨の新たな婚約者となった。 馨に声の封じを解かれ、外の世界に出たことり。 馨のやさしさを知るほど、彼の過酷な運命に寄り添いたいと願うようになる。 馨も懸命なことりに惹かれていくが、当主を決する日が迫りーー。 ※紙書籍初版&電子特典として、書き下ろしショートストーリー【番外編 ことりの秘密フォルダ】を収録 詳細は紙書籍の帯、電子書籍の巻末をご確認ください 序 はじまり 一 贄の少女たち 二 火守の若君 三 魔除けのおしごと 四 梅苑の茶会 五 ローレライの歌 結 ことりと馨 番外編 おひいさまと金のピアス 番外編 桜の飾り結び
方士の素月は、幽鬼を祓うことが生業だ。 今回の仕事はひどい家鳴りの調査。 屋敷では若い夫婦と、その幼馴染の男・耀天が待っていた。 方士を敵視する耀天に見張られながら、素月は悲しげな女の幽鬼が原因だと探り当てた。 幽鬼に導かれ地面を掘り返すと変死体が見つかる。 ーー彼女の遺体らしい。 耀天は「この先は俺の仕事だ」と言う。 彼は捕吏、犯罪を取り締まる役人だった。 仕事を取るなと憤る素月も譲らず、二人はともに屋敷の前の持ち主を訪ねるがーー。 人間嫌いの方士と敵を追い続ける役人が挑む、中華ファンタジー。 序章 第一話 聞こえない悲鳴 第二話 真実は水の中 第三話 業火の記憶 第四話 贄と呪い 終章
元編集者の猫沢二胡(ねこさわ にこ)は最愛の夫を喪い、仕事をなくし、閑古鳥の鳴く実家の文具店で店番をしつつ一人暮らしをしている。 そんな折、突然甥っ子である大学生の明澄(あすみ)が訪ねてきた。シングルマザーの母の結婚をきっかけに家を出ると言う。 二胡はとっさに同居を提案し、不思議なふたり暮らしが始まった。 静かな日々に明澄が加わり、文具店のわけありなお客様たちとの交流もあり、なぜか猫もやってくる。空虚だった二胡の日常はいつしか賑やかになり、ある目標もできてーー 借りぐらしから居場所が見つかる、あたたかい日常の物語。 一 すべてを失い実家に身を寄せた二胡(にこ)。閑古鳥の鳴く文具店の店番をしながら漫然と一日を過ごしていた。そこに甥っ子の明澄(あすみ)が「家を出る」と言いに来てーー。 二 迷い猫に餌をあげないことを伝えたことをきっかけに、ぎくしゃくする二胡と明澄。そんな中、二胡は駅で偶然、知り合いの女子高生の窮状を見かけ、つい声をかけてしまう。 三 地元に知り合いも増え、二胡のライターの仕事も少しずつ広がりを見せていく。ふたりぐらしも軌道に乗ったある日、台風が近づいてくる。迷い猫のことが気になる二人だが……。
下級貴族のアリシャは前世の記憶持ち。 しかしこれといった特技(スキル)もなく、前世では『二時間ドラマ』を見て適当に暮らしていただけの平凡令嬢。 そんなある日、偶然居合わせた公爵令息バルディと女性の遺体を発見してしまう。 これーードラマで見たあの場面! 「犯人、まだ部屋にいるかも」 余計な一言で事件解決! その姿をバルディに一目惚れされてしまい!? モブ転生令嬢の巻き込まれラブコメ★ 鬼灯色の浮気男 柘榴色のドレスを着た女 残酷な白菫 咲く桜、散る桜 瑠璃色の原石 ◆ あとがき
社交界デビューの準備を進めるマルグリット。 ある日、亡き母の実家から財政援助をお願いされるが何か様子がおかしい。 調べるうち因縁の妹イサベラとも再会することに! しかも招待されたお茶会では嫌がらせまで!? そんなマルグリットを慰めようとルシアンはいつも以上の過保護っぷりで…… 「君と、本当の夫婦になりたい」 二人の関係も進展がーー!?