作者 : 磯谷友紀
試行錯誤しながらも、無事にお茶事をやり遂げたいち日。一息つく中、体調不良から向かった病院で妊娠していると告げられる。喜びと不安とで戸惑ういち日だったが、家族が増える幸せを噛みしめていた。一方、臨月を迎える頌子のもとに毎日訪れるようになった栄。二人きりの時間を過ごすうち、栄と頌子、夫婦の距離もより近くなって…? 出会いと別れの春、それぞれが前を向き歩み始めるーー 愛情深まる第13巻!
明かされる、母と娘の物語 坂咲家は4きょうだい。そのうち上の三人はすべて東大に進学した「東大女子」。長女・世利子は、自分の人生を計画通りに進めたいとの思いから、精子バンクで子どもを授かる。ところが、その行動を決断する前に告白をしていた高校時代の教師・岸里から思いもよらぬ交際の申し込みをされる。揺れながらも、岸里とあらためて交際することを考え出した世利子。そんな時、マレーシアから急遽母が帰国。彼女の目的は終活で、遺産分与についての話し合いがしたいと突然きょうだいに切り出すが… 【編集担当からのおすすめ情報】 anan、UOMO、25ans yoi,telling, など、数々のメディアに取り上げられ話題沸騰中! 大注目作の第2巻です。
昭和26年、京都。二百年続く料亭・桑乃木の長女いち日(34歳)は、夫を戦争で亡くし、調理師としてホテルに勤めていた。 「桑乃木」は経営破たん寸前で、資金を提供してもらうため、大阪の有力者の家の三男・周(19歳)を婿として迎えることに。15歳も年下の婿を迎えることになったいち日と、桑乃木を立て直そうとする大学生の周。 二人は仕事のパートナーとして、少しずつ信頼しあっていき、そして夫婦として、男女としても、ゆっくりと近づいていくーー。 ー3巻のあらすじー 料理長・戸川が他の店に移るために辞めてしまい、料理人を失った桑乃木。周に促され、また、恩人であるホテルのシェフ・田嶋にも背中を押され、いち日は桑乃木の料理長になることを決心した。 しかし客足は遠のき、「新生・桑乃木」の滑り出しは順調とは程遠いものだった。 初仕事となる、常連の家での出張料理では、戸川の料理を期待していた客を満足させることができず、実力不足に落ち込むいち日。 そんな中で、いち日と周の二人が立てた、起死回生の計画とはーー?
外国人客をもてなすことを嫌がった料理長が突然辞めてしまい、すべての料理人を失った「桑乃木」。しかし40人を迎える宴席の日が迫る。新聞取材も入っていて、もう断れない。いち日一人で多くのお客さんを捌き切ることができるのか…。一方、周の実家は相変わらず桑乃木を乗っ取る気満々で、その機会を虎視眈々と狙っていて…。昭和26年、京都の老舗料亭を舞台に繰り広げられる、年の差夫婦の美味なる恋物語、待望の第2巻!