映画むすび | 2005年8月発売

映画評論家の水野晴郎が、企画・製作・原作から監督・脚本・主演に至るすべてを手がけた異色のミステリー・シリーズ。A・ヒッチコック、ブライアン・デ・パルマを髣髴とさせるサスペンス・タッチが魅力の“シベ超”ボックス・セット。

雪山で遭難したふたりの登山家が、自然の脅威の中から奇跡的に生還したという実話を、迫力の再現ドラマと当事者のインタビューで映し出す。いまだかつてないリアルさで迫る、圧倒的な迫力の大自然映像は必見だ。

川端康成の原作をもとにした1954年公開の映画。自分の老いへの不安と漠然とした孤独感を感じながら、息子夫婦と暮らす信吾。浮気がちな夫の仕打ちに耐える嫁の菊子を気遣ううち、ほのかな想いが芽生えていくが……。

柳橋界隈の花街を舞台にした幸田文の同名小説をもとにした作品。芸者置屋で働く女中の目を通し、そこに集う男女たちの悲喜こもごもを淡々と描いていく。往年の大女優・栗島すみ子をはじめ、錚々たる女優陣の出演が華やかだ。

夫を失い、ビルの2Fにある銀座の高級バーの雇われマダムとして働く圭子。さまざまな男女の思惑が絡み合い、すれ違って行く……。華やかな夜の銀座に集まる人々の虚実を綴った大ヒット作。

ベストセラーとなった林芙美子の自伝的小説をもとに映画化した作品。行商人の娘として生まれたふみこ。貧困にあえぎながらも、カフェの女給をしながら詩作に励み、やがて文壇の寵児として脚光を浴びるまでを描く。

幸福の絶頂にありながら、夫を交通事故で失った由美子。事故は不可抗力であるとして無罪となった加害者である江田。次第にお互いに惹かれていく2人は、許されない想いに悩み苦しむ。成瀬巳喜男の遺作となった作品。

日本映画界の巨匠・成瀬巳喜男の名作を纏めたDVD-BOX、第2弾。夜の女の悲哀を描いた『女が階段を上る時』、交通事故の加害者と被害者の純愛を叙情的に描いた『乱れ雲』、林芙美子の自伝的小説をもとにした『放浪記』などを収録。

勝新太郎の痛快戦争アクション。規律と上下関係に縛られた陸軍で、野放図な二等兵・大宮と、インテリの上等兵・有田が出会い、2人で協力して自分たちの生き方を貫いていくさまを描く。

学習障害に内気な性格で友人のいないマックス。隣に引っ越してきたケヴィンが、難病に冒されながらも前向きに生きているのを見て……。少年たちの心の交流を描いた感動作。