制作・出演 : アルトゥール・ロジンスキー
すべて既製の音源。ディスク2が中途半端に思えるが、全体としてロジンスキーの概略を知るには不足はない。ただし、本腰を入れて収集したい人には、すでに出ているオリジナルCD(こちらは解説も充実しているので)をお勧めしたい。音質はどれも優秀。
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ユニバーサルミュージック死んで40年近くたつが、いまだに新鮮に聴けるのは、透徹した楽譜の読みとそれを完璧に音にする技術によるものだろう。この盤でも不要な感傷とは無縁の、タイトでダイナミックな演奏を繰り広げている。それでも作品自体が十分なロマンを醸し出している。
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ユニバーサルミュージックロジンスキーが晩年の2年間に残した数種のステレオ録音は、当時も現在も人気の高い名曲揃いである。「運命」「未完成」は指揮者のコントロール力と吸引力を強く感じさせるとともに、作品の性格並びに作曲者のキャラクターの対照性を明確に描き分けている。
名指揮者ロジンスキーがウエストミンスターに残した録音からCD化されたもの。演奏者は当時の表記ではなく、今回は正式名のロイヤル・フィルに変更。非常にエネルギッシュで、生命感あふれる「新世界」。豊麗な響きは「グリーグ」でも美しく光っている。
ウエストミンスターの復刻盤もいよいよ佳境に入る。ロジンスキー芸術の中核ともいうべきワーグナーから4曲。バイロイト仕様のフル編成で聴かせる。アンサンブルの目も覚めるような精緻さ、成熟した歌いまわしの見事さ! (2)は身震いするほどの名演。
ロス・フィル、クリーヴランド管、ニューヨーク・フィルなどの音楽監督を務めたポーランド出身の名指揮者、ロジンスキーのワーグナー。速めのテンポですすめられる、とてもエネルギッシュでドラマティックな演奏。リハーサル風景つき。
よく言われる神秘のヴェールとかオルガン・トーンなんぞには目もくれず、実にあっけらかんしたテイストのフランクである。特に交響曲、フィナーレの冒頭に聴けるシャキシャキしたテンポは現役盤中でも最速の部類に入るだろう。モノラルだが録音は良好。
ロジンスキー60代の録音。名指揮者というよりは名トレーナーとしての認識が強かったが、メリハリの効いた音楽作り、そういいとは言えない録音からあふれ出してくる色彩感覚など、なかなかのもの。耳のいい指揮者のもとで、オケが緊張しているのがいい。