制作・出演 : アル・ヘイグ・トリオ
ジャズ・ウィル・オー・ザ・ウィスプジャズ・ウィル・オー・ザ・ウィスプ
早くからディジーやバードとの共演などでバッパーとしてのステータスを確立したアル・ヘイグ。リーダー作は軽視されがちだが、30歳を目前にして吹き込んだ本作のように安心して聴けるものは少なくない。
バド・パウエルの肖像・ライブバド・パウエルの肖像・ライブ
77年にはパウエルのオリジナルに挑んだアルバムを発表しているが、これは翌年に英国マンチェスターで行なわれたライヴ盤。ライヴらしい熱気を感じる中で、特に「ウン・ポコ・ロコ」や「テンパス・フィージット」のアップ・テンポの曲、またドラムスのトニー・マンの歯切れの良いプレイが印象的だった。
ジャズ・ウィル・オー・ザ・ウィスプジャズ・ウィル・オー・ザ・ウィスプ
こういう演奏を聴いてしまうとコルトレーンがジャズをつまらなくしたなんて、口にしてはいけない言葉が頭をよぎる。同時に音楽を野暮な聴き方しかできなくなっている自分を反省。上品にして妖艶。周知の名盤なんてのを抜きにしても絶対に聴くべし。幸せになります。
アイ・ラブ・ユーアイ・ラブ・ユー
白人バップァー、アル・ヘイグは決して派手なプレーヤーではない。しかしそのリリカルで味わいのあるプレーは日本人好みと言えるだろう。特に後期の演奏はその傾向が一層強くなった。本作もバップスタイルの(1)からソロの(5)まで多彩な音世界をきかせる。
バド・パウエルの肖像バド・パウエルの肖像
パウエル弾きと思われるヘイグも、実際はチャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーのコンボでの体験から創作されたもののようで、パウエル風というべきか。録音は77年で晩年にかけて好んでパウエルの作品をレパートリーにしていた。未発表2曲追加。
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