制作・出演 : ウェーバー
1960年録音のクレンペラー指揮による序曲集。ベートーヴェン、ブラームスらによる大曲だけでなく、ウェーバーやフンパーディングといった作曲家による小品も見事に表現するクレンペラーの至芸が聴ける。
いずれもクラリネットの美質が十分に活かされた名曲。まろやかで肉厚な音色を持つマイヤーのクラリネットは、ドレスデン国立管と見事にマッチして、彼女の代表作といえる素晴らしい演奏となった。
制作・出演
ウェーバー / クラーウディオ・ニコライ / クレーア・ワトソン / フリッツ・オレンドルフ / ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団 / ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団 / ヨーハン・フリートリッヒ・キント / ロッテ・シェードレ / ロヴロ・フォン・マタチッチ / ヴァルター・ハーゲン=グロル発売元
日本コロムビア株式会社マタチッチの珍しいオペラ全曲盤で、NHK響が名誉指揮者の称号を贈った1967年の録音。ドイツ音楽の伝統を色濃く残していたオーケストラと歌手陣を良くコントロールし、見事な演奏を聴かせている。
制作・出演
ウェーバー / スタニスラフ・スハーネク / ズデニェク・ティルシャル / ズデニェク・ディヴォキー / チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 / ベドジフ・ティルシャル / ヴァーツラフ・ノイマン発売元
日本コロムビア株式会社最高の音で楽しむために!
石川県立音楽堂におけるライヴ。プリアトナはインドネシア音楽界を牽引する俊英指揮者で、合唱の育成では世評が高い。このCDでも興味の的は「魔弾の射手ミサ」。僅か二十数名と思えない充実した響きでウェーバーの音楽に魂を吹き込む。称賛の拍手を送りたい。
制作・出演
ウェーバー / テーオ・アーダム / ドレスデン・シュターツカペレ / ドレスデン国立歌劇場合唱団 / ハウシルト / ハンス=ディーター・プフリューガー / ヤーナ・スミトコヴァー / ヨーハン・フリートリッヒ・キント / ライナー・ゴルトベルク発売元
日本コロムビア株式会社第二次大戦で破壊された歌劇場の40年ぶりの再建を記念してのライヴ録音で、当歌劇場の楽長を務めたウェーバーの作品を取り上げている。見事に整ったアンサンブルが素晴らしい。
ドイツ・オペラは、イタリア・オペラと並んでキリ・テ・カナワの中心を占めるレパートリー。モーツァルトからコルンゴルトまで、1世紀半にわたるアリア集を収録。円熟期の美声に深みの加わった名唱が堪能できる。
制作・出演
ウェーバー / エリザベート・グリュンマー / エルンスト・ヴィーマン / カール=クリスティアン・コーン / ヘルマン・プライ / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / ベルリン歌劇場合唱団 / ヨーゼフ・カイルベルト / リーザ・オットーブルーナをジャケットに使った「ブルーナ クラシックのお部屋」シリーズの10枚。子供の情操教育用CDで、曲目解説も分かりやすく、クラシック入門者用としても最適。演奏も定評のある音源のみを使用。
ステレオ・ライヴだが、残響が非常に多い。そのため、指揮者の解釈が明確に捉えられない箇所も多々あるが、全体を通じては指揮者の渾身の棒に、オーケストラがよく応えている様子は伝わる。特に交響曲第5番は熱のこもった雰囲気が感じられる。
日本人の血を引くコルネリア・ヘルマンのデビュー・アルバム。だが肩に力の入った選曲ではなく、“ホーム・ミュージック”的なポピュラー小品集。特に“巧い”とは言えぬが、育ちの良さを思わせる落ちついた穏やかな演奏は、ノーブルな安らぎを与えてくれる。
80年9月のN響定期公演のライヴをCD化したディスク。端正なウェーバーといい、力感に富み、引き締まったアプローチの「展覧会の絵」といい、ケーゲルに思い入れのある音楽ファンにとっては、かけがえのない演奏が収録されている、と言えるだろう。