制作・出演 : エリザベート・シュワルツコップ
坂本龍一総合監修のジャンルを超えたCDブックの音楽全集第7巻はベートーヴェン。ベートーヴェンとは何者か。ベートーヴェンの何がどう凄いのかを、本と演奏とで解き明かしてゆく。示唆に富んだ刺激的な1作だ。
20世紀女声楽界の女王として君臨したシュワルツコップが絶頂期に残した名盤をHQCD化。モーツアルトの傑作オペラでの役柄を完璧に掌握した歌唱は、初々しく清らかだ。
発売元
ユニバーサルミュージッククラシック系のお徳用コンピレーションに強いEMIならではのコンピ。ロマン派系が充実したレーベルらしい音源に加えて、一曲一曲には十分な内容のライナーが添えられ、声楽曲では歌詞対訳まで付ける周到さ。シューマンの広く深い音楽世界への入口として十全な仕上がりだ。
カラヤン最初のベートーヴェン交響曲全集。EMIの名プロデューサー、ウォルター・レッグが創設したフィルハーモニア管との記念すべき録音だ。カラヤンのストレートで覇気漲る演奏が印象的な名演となっている。
シュワルツコップの引退間近の録音。全盛期の艶やかな声ではないが、ドイツ・リートに偉大な足跡を残した名歌手の、経験のすべてが注ぎ込まれた奥行きの深い名唱が味わえる。リート・ファン必聴の一枚。
優れたオペラ歌手だったシュヴァルツコップは、リート歌手としても超一流だった。どう一流だったのかは、この若きシュヴァルツコップの歌唱を聴けば分かるであろう。とはいえ、巨匠フィッシャーの存在もやはり大きい。
シュヴァルツコップの代表的な歌曲を収録したアルバム。中でも「四つの最後の歌」は、この曲の最高例として、しばしば挙げられる録音だ。セルの伴奏も素晴らしく、シュヴァルツコップの官能的ともいえる歌唱ともども感動を誘う。
レコード史上、もっとも有名な「第九」の録音。戦後バイロイトの再開と、フルトヴェングラーの再活動が重なって、オーケストラ、合唱団、4人のソリストすべてが、想像を絶する燃焼度の高い演奏が実現した。