制作・出演 : クリスティアン・ゲルハーヘル
マーラー:歌曲集マーラー:歌曲集
「さすらう若人の歌」第2、3曲などで強音の威力を発揮するものの、基本的には弱音を重視。かつ過度な感情表現を控えた当演奏は、全編に寂寥感が漂い、それがむしろ聴く者の耳を捕らえ感情を刺激する(「「リュッケルト詩による5つの歌曲集」」第5曲などまさに名唱)。明瞭な発音など、ゲルハーヘルらしさはいつもどおり。★
リーダークライス〜シューマン歌曲集2リーダークライス〜シューマン歌曲集2
ゲルハーヘルの歌にはえも言われぬアイソレーションが漂う。ハイ・バリトン的な柔らかな声質ながら発音は明解。表現も柔軟で感情の機微を豊かに描き出す。今度はシューマンが標的。いわば繊細な感情表現は彼の本領発揮の感。フーバーのピアノも秀逸。
メンデルスゾーン:オラトリオ「エリア」メンデルスゾーン:オラトリオ「エリア」
制作・出演
クリスティアン・ゲルハーヘル / シビッラ・ルーベンス / ジェームズ・テイラー / ナタリー・シュトゥッツマン / ヘルベルト・ブロムシュテット / メンデルスゾーン / ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団夕暮の情景〜シューベルト:歌曲集夕暮の情景〜シューベルト:歌曲集
シューベルトの三大歌曲集の録音で高い評価を受けたゲルハーヘル。ここでは比較的知られていない歌曲を歌っている。よく計算された、大胆かつ緻密な表現が見事。フーバーのピアノ演奏も素晴らしい。息の合った二人のアンサンブルが聴きものだ。
詩人の恋〜シューマン歌曲集詩人の恋〜シューマン歌曲集
これほど美しく自然に歌われた「詩人の恋」を聴いたことがあっただろうか。若々しい歌声と優しく寄り添うピアノがかもし出す情趣を何とたとえれば良いのだろう。詩人ハイネの言葉とシューマンの音楽が絶妙に調和したこの上ない歌唱として高く評価したい。★
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