制作・出演 : シューベルト
シューベルト:交響曲第8番「ザ・グレイト」シューベルト:交響曲第8番「ザ・グレイト」
速い速い。ノリントン盤も快速調だったが、インマゼールが採った第1楽章冒頭テンポはほとんどモデラート。シューベルトの前衛性を前面に出した解釈だけに耳慣れないフレージングも頻出し、とても“天国的”になんて聴いちゃいられない。繰り返し励行。
シューベルト:交響曲第2番&第4番「悲劇的」シューベルト:交響曲第2番&第4番「悲劇的」
これはすごいよ。ドスの効いたシューベルト。“繊細にして軟弱な”古楽器演奏のシューベルトといったステレオタイプな認識を一気にひっくり返す大いに挑発的で本質的な演奏。録音も優秀だが、エリクソン率いるヴィヴァルディとは別チームの仕事のようだ。★
シューベルト:美しき水車小屋の娘シューベルト:美しき水車小屋の娘
深く瑞々しい声。スコウフスの歌にはかぐわしい“香り”がある。若さゆえの自信とナイーヴな心が交錯する「水車小屋」の世界はこれ以上ないほど今の彼にぴったりだ。ヴンダーリヒ以来の名盤誕生を宣言しよう。手許に置いて繰り返し愛聴したい1枚である。★
シューベルト:交響曲第6番&第7番「未完成」シューベルト:交響曲第6番&第7番「未完成」
インマゼール率いるオリジナル楽器オケ、アニマ・エテルナによる交響曲全集の第1弾。ベーレンライター社から刊行中の新全集版スコアを使い、ピッチをA=440とモダン楽器並みに設定(これは新鮮!)。従来の「未完成」のイメージを大きく変える演奏である。
メリー・クリスマス・フロム・ウィーン〜クリスマス・イン・ウィーン1996メリー・クリスマス・フロム・ウィーン〜クリスマス・イン・ウィーン1996
ドミンゴがゲストを迎えて行なうこのコンサートも昨年で5年目。その96年の演奏の収録だ。中国の新進ソプラノ、イン・ファンの軽い声や人気ポップス歌手ボルトンの渋い声がドミンゴと絶妙にマッチ。曲目も楽しくて今回はお洒落なクリスマス盤となった。