制作・出演 : ジョー・ファンズワース
ジャズ・テナーの王道を行く人気サックス奏者エリック・アレキサンダーのヴィーナス・レコードにおけるバラード・アルバム第3弾。エリックがワン・ホーン・カルテットで堂々とした歌いっぷりをみせる。ロバータ・フラックの「やさしく歌って」は力強いアドリブで魅了する。
スタンリー・タレンタインの「シュガー」からスタート、コルトレーン・ライクな「マイ・フェイバリット・シングス」、ソニー・ロリンズの代表曲「エアジン」など、ファンのリクエスト曲を勇猛果敢に演奏しているストレートアヘッドな作品。エリックの魅力全開。
このレーベルでは2005年3月録音の『キラー・ジョー』に続くワン・フォー・オールのアルバム。今回は70年代のソウル〜R&Bのカヴァー集で、マーヴィン・ゲイやスティーヴィー・ワンダー、ダイアナ・ロスのヒット曲を素材にストレートアヘッドなジャズ演奏を展開。
エリック・アレキサンダーのジェントル・バラッズ第2弾。絶好調にある旬のテナー、その力強さ……。スタンダードを軽やかにそしてよく歌う。堂々たる演奏といえるだろう。奇をてらわず素直に演奏する爽快感、こういう演奏に理屈はいらないから少し音量を上げて、照明を下げて。
メイバーンのトリオとアレキサンダーが来日した機会を捉えて2006年4〜5月に東京で録音。もとより一体感のあるメンバーを本拠地に迎えたことが奏功。力強くスウィングする中でのリラックスしたヴォーカルが心地よい(1)(3)(10)、深い情感に満ちた(9)など、充実の仕上がり。
「遥かなる影」はジャズメンが採り上げることも多いバカラック作品。手馴れたように見えてもこの曲もなかなかジャズになりにくい。「アルフィー」はお馴染みの作品、題材を離れたソロ・パート部分では十分すぎるほどハードなのが彼らしいしたたかさ。
制作・出演
エリック・アレキサンダー / カーティス・フラー / ジム・ロトンディ / ジョー・ファンズワース / スティーヴ・ネルソン / デヴィッド・ヘイゼルタイン / ナット・リーヴス / レイ・マンティーラ発売元
インディーズレーベル制作・出演
エリック・アレキサンダー / ジム・ロトンディ / ジョー・ファンズワース / スティーヴ・デイヴィス / デヴィッド・ウィリアムス / デヴィッド・ヘイゼルタイン / ワン・フォー・オール現代ハード・バップのNo.1バンド、ワン・フォー・オールの3rdアルバム。人気テナー・サックス奏者のエリック・アレキサンダーを含む3管+ピアノ・トリオの六重奏団で胸のすくような、かっこいいニューヨークの音を聴かせてくれる。