音楽むすび | 制作・出演 : スコット・ジョプリン

ラグタイムの第一人者、スコット・ジョプリンの代表作を、名手リチャード・ジマーマンが演奏したアルバム。知名度の高い「ジ・エンターテイナー」や「メイプル・リーフ・ラグ」など、彼の代表曲が美しく甦っている。

ジャズ・ピアニストとしても名を馳せたプレヴィンとともに奏でる、最高に楽しいスコット・ジョプリン集。ともにリラックスして、その雰囲気がこちらにも伝わってくる快演。ラグタイムの愉悦に満ちた1枚。

70年代はジョプリンの再評価の時代で、その渦中で行なわれたこの録音はレヴァインの唯一のピアノ・ソロ・アルバムとなっている。うまいピアノでは決してないけれど、ジョプリンの作品に込められたユーモアや喜怒哀楽がそこはかとなく匂う、味わいのある演奏が嬉しい。

楽しみの表情がよく伝わってくる快適アルバム。江口玲のスムーズな音楽性は、全体の雰囲気に大きく寄与している。クラシカル・エンタテインメントという方向では、やや優等生的の感は否めないが、愛ちゃんだからOKさ。唯一のがっかりは、ジャケットかも……。

最高の音で楽しむために！