制作・出演 : ダニエル・バレンボイム
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20.21番モーツァルト:ピアノ協奏曲第20.21番
セット物からの分売。ある意味でオリジナル楽器の演奏と正反対のスタイル。響きには十分に厚みがあり、表現はロマンティックで創意工夫に満ちていながら音楽性は抜群である。最近のバレンボイムを聴きたい人には、まずこのモーツァルトから。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第22.23番モーツァルト:ピアノ協奏曲第22.23番
細かい音符一つ一つに至るなまで柔らかな色合いでニュアンス豊かに彩るバレンボイム。透明感のあるタッチが、ロマンティックな情感をべたつかない、清潔なものにしている。ベルリンpoも、やや低音を抑えめにした柔らかな響きでソリストを優しく包みこむ。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24&25番モーツァルト:ピアノ協奏曲第24&25番
いずれもオーケストラが重要な働きをする作品だけにベルリン・フィルの雄弁な表現力がここでは素晴らしい効果を発揮している。バレンボイムの硬質のタッチはオーケストラの響きからくっきりと浮かび上がり、感情の流れを思いのままに表現している。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第26&27番モーツァルト:ピアノ協奏曲第26&27番
バレンボイムの演奏は、モーツァルトより「モオツアルト」の世界であり、最近は棒もお振りになるMr.ファナティック先生及びその賛同者には歓迎されよう。あんまりこういう風に楽譜読んだことないもんね、ドミソはドミソっていうタイプだから私は。
シェーンベルク:月に憑かれたピエロシェーンベルク:月に憑かれたピエロ
制作・出演
BBC交響楽団 / アルノルト・シェーンベルク / アントニー・ペイ / イヴォンヌ・ミントン / ジャニス・マーティン / ダニエル・バレンボイム / ピエール・ブーレーズ / ピンカス・ズーカーマン / ミシェル・デボスト調性的枠組の崩壊過程を耳で実感できる、音楽史の一断面を捉えた極めて象徴的なCD。核となる『ピエロ』はブーレーズ2度目の録音。1度目の神経質なまでに尖鋭な演奏が忘れられないが、この演奏は豪華な顔ぶれと響きの豊饒でより「楽しみ」近い。