制作・出演 : ダニエル・バレンボイム
楽劇「ラインの黄金」楽劇「ラインの黄金」
今や「オペラ」がその活動の重要な場となったバレンボイムの現状を確認するのに格好のCD。その巧みな指揮がこの作品をいっそうおもしろいオペラにしている。歌手たちに(歌での)芝居をタップリさせて、休みなしの2時間半を一気に聴かせてくれる。
ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」
バレンボイムは88年以来バイロイト音楽祭で「指環」の指揮をとっており、この「神々の黄昏」が91,92年の上演による全曲録音の完結編となる。“ワーグナー指揮者”としてのバレンボイムの最近の充実ぶりを伝える、幅と深さをもった演奏である。
ブルックナー:交響曲第2番ブルックナー:交響曲第2番
ズシっと分厚くダイナミックなオケの響き、みごとに統制されたバランス、輝かしいブラスの鳴り、安定の極みをいくテンポ感。バレンボイム2度目の全集はベルリン・フィルのサポートを受け、この2番のライヴで完結。すばらしい完成度に仕上がった。
4大ヴァイオリン協奏曲集4大ヴァイオリン協奏曲集
制作・出演
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / オイゲン・ヨッフム / クラウディオ・アバド / シカゴ交響楽団 / ダニエル・バレンボイム / ナタン・ミルシテイン / ピンカス・ズーカーマン / ブラームス発売元
ユニバーサルミュージックいずれ劣らぬ美音奏者2名の名演。ミルシテインは例のごとく速めのテンポで颯爽と進む。メンデルスゾーンもいいが、チャイコフスキーが最上の出来か。ズーカーマンも美しい演奏で、第3楽章のおっとりさがミルシテインとの違い。ハズレなし。
愛のデュエット〜ワーグナー名唱集愛のデュエット〜ワーグナー名唱集
制作・出演
ギュンター・フォン・カンネン / ジークフリード・エルサレム / ダニエル・バレンボイム / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / マリヤーナ・リポヴシェク / ワーグナー / ヴァルトラウト・マイヤー現在再考のワーグナー歌手による名場面集。「トリスタン」の愛の二重唱では、バレンボイムの音楽に2人の歌が共鳴し、愛の法悦を描きつくす。「パルジファル」第2幕の“誘惑する女”クンドリーを演じるマイヤーも出色の出来。いずれも全曲盤からの抜粋。