制作・出演 : チャイコフスキー
黄金期のロシア・マエストロ・シリーズ黄金期のロシア・マエストロ・シリーズ
デジタル録音としては初の「四季」。随所にプレトニョフのチャイコフスキーへの共感が感じられ、しかもそれが情感に過度に流されすぎることがない。各曲のもち味をよくつかみ、デリケートに仕上げていく手腕は大したものである。
アルトゥール・ロジンスキーの芸術8アルトゥール・ロジンスキーの芸術8
発売元
ユニバーサルミュージック死んで40年近くたつが、いまだに新鮮に聴けるのは、透徹した楽譜の読みとそれを完璧に音にする技術によるものだろう。この盤でも不要な感傷とは無縁の、タイトでダイナミックな演奏を繰り広げている。それでも作品自体が十分なロマンを醸し出している。
チャイコフスキー:交響曲全集チャイコフスキー:交響曲全集
チャイコをもっとも美しく演奏した全集がこれ。もちろん別のスタイルもあるだろう。しかし、とくに初期の作品における完成度の高さ、後期における濃密な表現は、やはり他には得難いカラヤン独自の世界。70年代後半、充実の極にあった時期の録音だ。
ビフォー・ザ・ドーンビフォー・ザ・ドーン
映画音楽としても知られる親しみやすいナンバーを中心に、ジャズとクラシックのテイストを上手に織りまぜた洒落たアレンジで聴かせるアルバム。フルートの音色が、時に切なく、また時にロマンティックに響く。これぞまさしく心の癒しの空間であろう。
リヒテルの詩情リヒテルの詩情
リヒテルのヨーロッパ・ツアーの折りの録音。(1)(2)ともにロマンティックな香りあふれる小品集だが、リヒテルの演奏は感傷に堕さない、いつもながら見事なもの。ジャケットの自作の絵のように、その大きな音楽の中に、氷の結晶のきらめきがいっぱい詰まっているようである。