制作・出演 : チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
33歳で亡くなったルーマニア出身のピアニスト、リパッティの代表的なアルバムのひとつ。ショパンもモーツァルトも唯一の録音だが、現代のピアニストからは味わえない独特の香りを放っており、大いに聴く価値がある。
20世紀を代表する指揮者、ショルティが亡くなって2007年で10年。これは97年に行なわれた巨匠のラスト・コンサートのライヴ。音楽の骨格はいつものショルティなのだが、とにかく音色が生々しい。オケの感情移入が尋常ではない。とても平常心では聴いていられない。
分析的な演奏でありながら音楽全体が自然に流れる中で、80分余りの充実の時間を過ごす。薄いと感じてしまうほどに引き締まって贅肉の削ぎ落とされた響きの中で、演奏者個々とその集合の存在がヴィヴィッドに浮上するさまが、DSD録音で鮮烈に捉えられている。★
ジンマンの新プロジェクトがスタートした。レーベルもメインのRCAに移り、旧デッカ・チームの音質も生きるSA-CDハイブリッド盤でのリリース。オケの楽器配置から微細なフレージングまでが克明に聴き取れていて、憂愁の音楽の流れを阻害することがない。
制作・出演
スイス室内合唱団 / スティーヴ・ダヴィスリム / チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団 / チューリヒ・トーンハレ管弦楽団 / デイヴィッド・ジンマン / デトレフ・ロート / ビルギット・レンメルト / ベートーヴェン / ルート・ツィーザクベーレンライター新全集版の使用、古楽器を採り入れた軽やかな響きなどの新しい試みで絶賛されたジンマン&チューリヒ・トーンハレの全集に、後発の序曲集を組み合わせた日本独自企画。重苦しさのない爽快なベートーヴェン演奏は、今なお他とは一線を画す。
制作・出演
ギル・シャハム / チューリヒ・トーンハレ管弦楽団 / デイヴィッド・ジンマン / トゥルルス・モルク / フローレンス・ジェニー / ベートーヴェン / ミシェル・ルイリー / ミヒャエル・ライト / ロナルド・ダンゲルトロンボーン協奏曲は珍しい上に、それがあのメンコンの協力者として名高いダーヴィド、そしてほとんど知られていないヴァーゲンザイルの作という点に興味がわく。どんな曲かは聴いてのお楽しみだが、ジンマンの指揮が実にアイディア豊か。
解釈は、あのベートーヴェン全集とまったく同じ。シューマンの不健康美、香るようなロマンはここではきれいすっかり洗い流され、曲の組立がすっきりと見通し良く響き渡る。小編成のオーケストラ、楽譜も最新校訂譜。なお、交響曲第4番第4楽章のトラック番号は誤り。
発売元
日本コロムビア株式会社最高の音で楽しむために!