制作・出演 : ハロウィン
専任ヴォーカリストとしてマイケル・キスクを加入させて放った名作『守護神殿』の第一章。キスクの伸びやかなハイトーン・ヴォイスを前面に押し出したメロディアスなサウンドでハロウィンは、一躍人気バンドの仲間入りを果たした。(1987年発表)
ジャーマン・メタルの雄がアルバム・デビュー25年目に放った3年ぶりの13作目。勇壮に疾走する親しみやすい曲も含みつつヘヴィな音作りでぐいぐい押していき、基本路線をキープしながらもフレッシュなのは凄い。初回のみエンボス加工のデジパックで、日本盤は「ファスター・ウィ・フォール」を加えてリアリスティックな歌詞と和訳付き。
13作目『7シナーズ』からの先行シングル。そのアルバムにも入れられた「アー・ユー・メタル?」「レイズ・ザ・ノイズ」はバンド活動のモチーフを再確認するような歌詞で、サウンドは進化もへったくれもないジャーマン・メタルの先駆者ならではの自信に満ちている。アルバム未収録曲は「アイム・フリー」だけで安くもないが、それも佳曲だからマニアは必携か。
日本デビュー20周年を迎えたドイツのベテラン・メタル・バンドの通算12作目。このところのハロウィンには勢いがある。大御所らしい安定感と、歳を感じさせない若々しいパワーが両立している。凝ったジャケットもいかしていて、彼らの自信がうかがわれる。
2005年10月に発表されたアルバム『守護神伝ー新章ー』からの2ndシングル。ブラックモアズ・ナイトのキャンディス・ナイトがコーラスで参加した、珠玉のバラードに仕上がっている。カップリングにはコーラスなしのヴァージョンも収録。
カイ・ハンセンが脱退し、ローランド・グラポウが加入。ハロウィンが得意とするスピード感、メロディにこだわったサウンドが味わえる意欲作。
ギタリストとドラマーを新たに迎えたジャーマン・メタルの元祖による最新作。実際、その元祖的な部分を強調、最近希薄だったスピーディでメロディアスなメタルが目一杯詰め込まれている。デビュー20周年目の原点回帰、その意気込みが伝わってくる。
トライブ・オブ・ジプシーズのギタリスト、ロイZのプロデュースのもと、ハロウィンらしいメロディアスでヘヴィなメタル・サウンドに仕上がった新作。ヘヴィ・メタル・ファンは要注目だ。
メンバーが聴いて育った70年代ロック・ネタを中心としたカヴァー集。素材の練りにはばらつきがある。バンドのキャラを知り尽くしている向きには随所に意外性やらしさを読みとる楽しみがあるが、良くも悪くもキャラクター・グッズの域に留まっている。