制作・出演 : ハンク・ジョーンズ
故ハンク・ジョーンズの未発表曲集。プロデューサー伊藤八十八がナット・キング・コールとナタリー・コールの“幻の共演曲”にヒントを得て、ケイコ・リー、TOKU、寺久保エレナにオーヴァーダブでハンクと“共演”させている。ピアノの深みと柔らかいタッチは至宝の味わい。
2010年春に91歳で世を去ったハンク・ジョーンズが、前年夏の来日時に収録したライヴ作。最初に5万円という超高価なガラスのクリスタル・ディスクで発売。このたび、通常盤でも出た。ピアノ・トリオにサックスが数曲で客演。91歳であることにやはり驚きを禁じ得ない。
91歳で惜しまれながら亡くなった巨匠のラスト・レコーディング。もはや孫ほども年齢の離れたメンバーとともに、楽しげに演奏する姿が目に浮かぶ。急遽ロイ・ハーグローヴが参加し、更にスペシャルな録音となった。
西海岸の正統派ジャズ・ギタリスト、ダグ・マクドナルドの貴重な初リーダー作。79年の自主制作盤だが、ハンク・ジョーンズが参加しており、探していたコレクターが多かったそうだ。そのハンクの好演が聴ける。ダグのギターは当時新人ながら熟練のようなうまさがある。
全曲、ピアニストとのデュエットで綴ったセカンド・アルバム。天から“二物”を授かった稀代の美人シンガーだけに、ルグランやブルーベックといった御大をもメロメロにしたのだろうな、と思わずニヤニヤ。歌のスタイルが少しも媚びていないだけに余計にそう感じちゃうのだ。
1950年代に日本のトップ・ミュージシャンになっていた松本だが、この作品を吹き込んだ80年前後は海外のミュージシャンと積極的に共演するようになっていた。その最大の成果がグレイト・ジャズ・トリオとニューヨークで録音したこのアルバム。
ジョーンズを中心にしたグレイト・ジャズ・トリオの足跡を振り返る一枚。30年以上におよぶキャリアのトリオを1枚のCDで総括するのは難しい。それだけに、珠玉の中の珠玉の演奏が集められている。おまけに未発表の2曲も聴けるからありがたい。
2008年カーネギーホールでのライヴ録音。ピアノはハンク・ジョーンズ。タンゴやジャズなどのスパイスの利いた楽曲にはやはり練達のピアニストが良い。川井の超絶なテクとメロウな歌いまわしが冴えわたる。自作曲も含め密度の濃い演奏の連続に引き込まれる。
リーダーであるハンク・ジョーンズは90歳を迎えた大ベテランだが、ピアノ・タッチが絶妙で滋味豊かな音を紡ぎ出している。ベースとドラムの連携も良く、特に、キルソンの鋭い感性が弾けるドラミングが刺激的。メリハリの利いたピアノ・トリオ演奏が楽しめる。