制作・出演 : バルネ・ウィラン
フレンチ・バラッズフレンチ・バラッズ
なぜか最近人気絶頂のバルネ・ウィラン。これは88年の作品の日本初登場。朗々と歌う彼のテナーに男のロマンが漂う。その枯れたトーンはメチャクチャにシブいぜ。ミシェル・グライユールのピアノもツボを押さえたプレイでなかなかいい。
ワイルド・ドックス・オブ・ザ・ルウェンゾワイルド・ドックス・オブ・ザ・ルウェンゾ
アメリカ人にはない気質とサウンドが急激に支持されたウィランの近作が待望の国内発売。輸入盤で受けたというのも、このファジー感覚を聴けば納得。現代アメリカに存在しない、見事に個人的な語法で語りかけてくるからだ。サックスはこうも鳴らせる!
サンクチュアリーサンクチュアリー
昨年、バルネの新作が正当に評価されなかったのはとても残念。シーン(動向)追従主義の弊害だろう。ウィットと哀愁にあふれたバルネは、いま間違いなくシュン。トリオ編成によるこの新作も(1)をはじめ最高の演奏ぞろい。パリの美学を忘れちゃいけません。