音楽むすび | 制作・出演 : パブロ・カザルス

カザルスが晩年に残したマールボロでの貴重な録音のひとつ。中でもシューマンはカザルス節が炸裂した、大らかで骨太な演奏が印象的だ。シューベルトもまた悠揚迫らぬ演奏で、カザルス独特の世界を現出している。

バッハの無伴奏チェロ組曲を“発見”し、近代チェロ奏法をはじめ、レパートリーも含めて後世に多大な影響を与えた“チェロの神様”ことカザルスの珠玉の小品集。力強く真摯な演奏に胸を打たれる。

カザルスが晩年ほとんど唯一の演奏の場としていたマールボロ音楽祭でのライヴ録音。偉大な巨匠と音楽を創り上げているという気概がオーケストラにみなぎっていて、素晴らしくスケールが大きな演奏となっている。

20世紀前半を代表するチェリスト、カザルスの1920年代後半に録音された小品を集めたアルバム。現代チェロ奏法を確立したカザルスの、一端を知ることができる。古い音だが表情の豊かさは十分に聴き取れる。

最高の音で楽しむために！

モーツァルト・イヤーに久しぶりに再発されたカザルスのモーツァルト。時代を感じさせるロマンティックな表現法だが、見事にモーツァルトの本質を抉り取った演奏として、熱烈な評価を得ている演奏だ。

快進撃を続ける高木綾子のアルバムは、毎回表情を変え、感性にさらなる磨きをかけながら、そのコントロール力を身につけていっていることがよくわかる。今回はそのバランスのひとつの到達点かもしれない。現代的な感性と情熱が、豊かな音色で見事に表現された。