制作・出演 : パリ管弦楽団
フランクの交響曲はカラヤンとパリ管の初録音で、カラヤン唯一の録音でありかつパリ管との代表的な録音でもある。Disc2のフランス管弦楽曲集は、カラヤンのうまさが光る名演集となっている。
ヴィラ=ロボスの代表作で、ブラジルの民族音楽とバッハの精神とを融合させようとした意欲作だが、独特の美しさにあふれている。カポロンゴは、豊かな色彩感と民族性に彩られたこの曲の魅力を、十分に伝えている。
豊饒にして華麗、流麗にして強靭なパールマンのヴァイオリンが素晴らしい。パールマンが最も良かった70年代半ば過ぎの名演。バレンボイムも、豊かな音量と音楽性を備えた一級の伴奏を付けている。
フランスの国威をかけて新設されたパリ管弦楽団の初代音楽監督に就任したミュンシュの、最初の録音がこの「幻想交響曲」。ボストン響時代を凌ぐ名演であり、その後これを超えるものは出ていない。
パリ管の初代音楽監督に就任したが、わずか2年で亡くなってしまったミュンシュが遺した貴重な一枚。フルトヴェングラーを彷彿とさせる壮絶な演奏として熱狂的に迎えられたもので、ミュンシュの最後の輝きがある。
フランスにおける器楽音楽の先駆者、サン=サーンスの有名な交響詩集。1950〜60年代、最もフランスの精神を持っていた指揮者のひとり、デルヴォーによる、洗練とドラマが見事にブレンドされた1作だ。
バレンボイムが、パリ管と録音した2枚目のアルバム。遅めのテンポでゆったりと大きなスケール感を持った美しい演奏。カップリング曲に、オーケストラ・コーラス版という珍しい「パヴァーヌ」が楽しい。
発売元
キングレコード株式会社ピアニストとしての“呪縛”から逃れられなかったエッシェンバッハ。でも朗読(言葉わからなくても絶品)とともにピアニスティックなオーケストラを堪能することはできました。じゃじゃ馬のパリ管に勝手な“エスプリ”を発揮させなかったのも彼の手腕か。