制作・出演 : ピーター・ワシントン
サラ・スマイルサラ・スマイル
某BIGBAND JAZZ CONTESTで優秀ソリスト賞を受賞した女性トランペッターの第2作。彼女はホットに超絶技巧で、というタイプではない。安定感ある技巧でメロディをじっくりと紡いでいく奏法。奏でられる音には柔らかな感性が息づいている。
プレイズ・ジョージ・ガーシュインプレイズ・ジョージ・ガーシュイン
“シャーラップ”が正しい発音の、ビルのコンボでの最高作だ。ジャズ喫茶好みのこの作品からは、トリオでのソフトな感覚は感じられない。いいじゃないビル、と声を掛けたくなる。BNらしいマンハッタン・ジャズな世界が広がる。選曲も言うまでもなくいい。
サヴォイでストンプサヴォイでストンプ
ジェイムス・ウィリアムスとイリノイ・ジャケーに捧げたM&Iの第2弾。粒の揃ったビートが心地よいナッシュ、パーカッシヴなヴァイブのネルソンとのトリオだけに両者が引き立つ。(10)はウィリアムスからトミー・フラナガンへの贈呈曲で、フラナガンの録音時ナッシュがドラマーを務めた。
ベサメ・ムーチョベサメ・ムーチョ
ドミニク・ファリナッチの第3作。タイトル曲や(1)などの有名曲では相変わらずの堂々たる吹奏で唸らせ、(9)や変拍子曲(11)のオリジナルも提供している。バーンバウム、ワシントン、カーメン・イントレJr.のサポートも見事だ。じっくり耳を傾けたい秀作。★