制作・出演 : フォーレ
フォーレ:レクイエム、パヴァーヌフォーレ:レクイエム、パヴァーヌ
デイヴィスはエレガントな感覚や宗教的な敬虔さに寄り掛からず、音楽的な構成を浮き彫りにする。英国のオーケストラならではの、ほの暗い音色には多少の違和感を覚えるが、抒情的な美しさは格別である。抑制ぎみに歌うポップの澄んだ美声がひときわ印象的。
フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番&第2番フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番&第2番
おそらく主導権はスターンが握っているのだろう、他の3人がいつもとは少し違った傾向というか同じ理想というか、ともかくたいへん親密で抑制のきいたアンサンブルに仕上がっている。やや渋い印象があるが、味わいのは格別のものがある。
夢のあとに夢のあとに
コントラバスをソロ楽器として世に市民権を得さしめた最初の人、カーはここでも実に楽しい音楽を披露してくれている。唖然とする程の技巧をもちながら曲芸的にならず、常に音楽の美しさを語る。人柄、ステージ・マナーも万全で、だから彼は人気があるのだ。