制作・出演 : ブルックナー
ブルックナー:交響曲第7番ブルックナー:交響曲第7番
宗教的荘厳さと深い抒情性を湛えたブルックナーの第7番は、卓越した作曲技法によって彼の名声を一挙に高めた交響曲で、敬愛するワーグナーへの追悼の意を第2楽章の金管の響きで表した作品としても知られています。細部を揺るがせにしない堅固な構築感に支えられたカラヤンの指揮と、ベルリン・フィルハーモニーの卓越した能力が相俟ったこの演奏は、濃厚なロマン主義的性格を備えた作品の規範的な姿を示すものといえるでしょう。
ブルックナー:交響曲第8番ブルックナー:交響曲第8番
ブルックナーの交響曲のなかでは最も大規模で、美しい詩情と荘厳さに満ち溢れた第8番は、広大な宇宙を音で描いたような交響曲です。ドイツ=オーストリア音楽の演奏では絶対的な評価を得ていた20世紀を代表する巨匠指揮者ベームは、ウィーン・フィルハーモニーから淀みのない流れや豊饒な響きを導き出しており、巨大な建造物を音で描くかのような悠揚迫らぬ壮大な演奏によって、この作品が備えている真の魅力を明らかにしています。