制作・出演 : ブルックナー
スウィトナーの初レパートリーというだけではなく、この日がこの曲のN響初演という記念すべきライヴ。ミスは多少あるが、全体を通じて非常にテンポよく生き生きと進んでいくし、第2楽章の深い音色も印象的。スウィトナーのブルックナーは再認識されるべき。
ハイティンクがウィーン・フィルと進めていたブルックナー交響曲シリーズのうちの一枚。この長大な交響曲を、散逸させることなく悠然とした大きなスケールで描き出している。
コンセルトヘボウ管と交響曲全集を完成させたハイティンクの、新たにVPOと取り組んだシリーズからの一枚。円熟期に入ったハイティンクの最良の資質が表われた演奏として、高く評価されている。
絶対に神秘的にやらないブルックナー。ミスターSにとっては、演奏する作品が何であれ、あくまでスコアをリアリスティックに鳴らすことが最重要なのだ。でも考えてみれば当たり前。音楽家は音楽家であって、似非文学者や哲学者じゃない。大きな拍手を。
発売元
キングレコード株式会社90年以降デジタル録音されてきたミュンヘン・フィルとのライヴ。このオケらしい豊かな響きが圧巻。ブル8の壮大な響きと木管の細やかな扱い。すべての声部に意味が込められている。「未完成」もいい。愛おしくなるほどの名演。晩年のヴァントの凄さ!
ナガノによるブルックナー第4弾で、手兵・バイエルン国立管との初録音。耳慣れた版(第2稿)とは大きく異なり、ラディカルさの際立つ第1稿を使用するが、ナガノは作曲家の斬新な発想を尊重しつつも、最大限に洗練させて、クリアでスケール豊かな秀演を披露する。★
発売元
日本コロムビア株式会社ともに国内盤としては97年以来の待望の再発売。早めのテンポで一気呵成に音楽が進み、録音当時65歳の巨匠の覇気が新鮮で、オケの音色も個性的。ブルックナーでは切迫感のある加速が印象深く、マーラーでは全盛期の独唱者の歌唱(かなりオンマイクだが)も聴きものだ。