制作・出演 : ベルリオーズ
EMI CLASSICS 決定盤 1300 106::ベルリオーズ:幻想交響曲 序曲「ローマの謝肉祭」EMI CLASSICS 決定盤 1300 106::ベルリオーズ:幻想交響曲 序曲「ローマの謝肉祭」
オケの自主性を大切に扱いながらひとつ上の世界へ巧妙に引き上げる、集団的音楽創造の面白さがあふれ出るほどに楽しい。88年まで長くRCOの音楽監督だったハイティンクの音楽づくりに共通するものを強く感じさせられる演奏なのはオケのDNA? 録音面でも特質を良く捉えた。
ベルリオーズ:幻想交響曲ベルリオーズ:幻想交響曲
序奏でのホルンの強調が力の入った熱い演奏をすでに予感させる。いわゆる縦ラインのアンサンブルは必ずしもよいとはいえないが、第4、5楽章の興奮は佐渡ファンの期待通りだろう。パリ管の美観をたっぷりと引き出した第3楽章がよい(コール・アングレのソロが見事)。
ベルリオーズ:幻想交響曲「宗教裁判官」序曲ベルリオーズ:幻想交響曲「宗教裁判官」序曲
テンポを遅めにとり楽器配置に仕掛けを施すことにより、個々のフレーズが孕む妄想的物語をあざといまでに増幅させたユニークな「幻想」。第5楽章の鐘の妖しいような倍音が内声楽器の響きの幻影のように後を引く、そんな微細な音響風景がたまらなく耳をひきつける。
ベルリオーズ:聖三部作「キリストの幼時」ベルリオーズ:聖三部作「キリストの幼時」
制作・出演
クリスティアーネ・エルツェ / クリストファー・マルトマン / シュトゥットガルト放送交響楽団 / シュトゥットガルト放送声楽アンサンブル / ベルリオーズ / マーク・パドモア / ラルフ・ルーカス / ロジャー・ノリントン発売元
キングレコード株式会社壮大な劇的表現を得意としたベルリオーズとしては珍しく古典的均整を保った素朴な味わいの佳曲。エジプトへ逃れる幼子イエスを祝福する合唱の清澄な響きなど、ひなびた美しさが醸し出される。隠れた名曲の真髄を解き明かすノリントン白熱のライヴである。