制作・出演 : ベルリン放送交響楽団
第6番と並んで、レーグナーが残したブルックナーの最上の一枚。速めのテンポ、絶妙なバランス、滑らかな旋律線と、ふくよかな響きをたたえている。ブルックナーの宇宙を的確に描き切った名演だ。
制作・出演
クリスティアン・フンケ / ハンス・ヴェルナー・ヴェーツィヒ / フリッツ・グレーフェ / ヘルベルト・アウェルバッハ / ヘルムート・コッホ / ヘンデル / ベルリン放送交響楽団 / ヴォルフ=ディーター・ハンスヒルド発売元
キングレコード株式会社旧東ドイツのバロックの大家、ヘルムート・コッホが指揮するヘンデル。コッホの丁寧な指揮で、作品の魅力が明確に浮き上がっている。ソリストたちがとても上手く、温かな響きを奏でるオーケストラも魅力的だ。
発売元
キングレコード株式会社レーグナーのバランス感覚が見事に活かされていて、その深いスコアの読みは踊りのための音楽というより、ドラマティックな物語として構築されている。ベルリン放響の高い合奏能力をフルに発揮させた録音だ。
オペラ指揮者としても実績があるだけに、このバレエ作品でも、ドラマの構築に優れた手腕を発揮している。洗練された美しい響きを引き出しつつも、決して華美にはならないところがレーグナーらしい。
ヤナーチェクの土臭さといった民族性は若干希薄ではあるが、独特の語法は明確に眼前に広がっている。レーグナーの高度な職人技が、しっかりと息づいており、とりわけ「シンフォニエッタ」は素晴らしい。
制作・出演
ギュンター・コーツ / フランツ・コンビチュニー / ヘルムート・コッホ / ベルリン放送交響楽団 / ベルリン放送合唱団 / ベートーヴェン / ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 / ライプツィヒ放送合唱団発売元
キングレコード株式会社コンヴィチュニーは「合唱幻想曲」のみで、ほかはコッホが指揮している。ドイツの伝統が、合唱にもオーケストラの響きにもしっかりと受け継がれた名演で、珍しい曲もあり、地味だが価値のある一枚だ。
シュヴァルツコップの代表的な歌曲を収録したアルバム。中でも「四つの最後の歌」は、この曲の最高例として、しばしば挙げられる録音だ。セルの伴奏も素晴らしく、シュヴァルツコップの官能的ともいえる歌唱ともども感動を誘う。
20年間首席指揮者を務めたベルリン放響との代表的な録音のひとつ。速めのテンポ、アクセントや間合い、旋律のうたわせ方など独自の個性が光るブルックナーで、質実剛健ないかにもドイツ風といった響きを聴かせている。
制作・出演
ハインツ・レーグナー / ハラルド・ヴィンクラー / ベルリン放送交響楽団 / ベルリン放送女声合唱団 / ベルリン放送少年少女合唱団 / マーラー / ラトヴィガ・ラッペ / ルートヴィヒ・ギュトラー発売元
キングレコード株式会社レーグナーの個性が光る演奏として、ブルックナー以上にファンの間では話題となった一枚。ロマンティックに過ぎず、誠実な取り組みをしているが、端々にレーグナー独特の音楽作りが光っている。
ワーグナー19歳の時の唯一の交響曲と、それから約40年後の「ジークフリート牧歌」との興味深い組み合わせ。交響曲はあまり聴く機会のない作品だが、上質な演奏を聴かせている。
発売元
キングレコード株式会社コッホは、旧東ドイツを代表する合唱指揮者で、バロック音楽や宗教音楽にも造詣が深かった。この人間臭い作品を、どっしりとした落ち着いた演奏で聴かせてくれる素晴らしい一枚だ。2人のソリストも秀逸。
レーグナーの第4番。質実ながらも剛健というよりは柔らかく包み込むようなサウンドを作り上げている。彼のブルックナー交響曲全集のなかでも人気の高い演奏で、アイディアに満ちていながら正統派のブルックナーだ。
レーグナーの唯一となるブルックナー交響曲全集からの1枚。速めのテンポできびきびと推進力のあるブルックナーを聴かせている。しかし、せかせかしたところは微塵もなく堂々としたスケール感に満ちている。
“読響”の常任も務めていた旧東ドイツの名指揮者レーグナーの好盤。振幅の大きな官能的なワーグナーではないが、簡潔ながらもじわりと浸透度の高い演奏だ。R.シュトラウスの「ばらの騎士」のワルツも佳演。